認知症の行方不明者、過去最高の12,208人に!

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たけうち
こんにちは、終活社長の竹内です。

認知症で行方不明になった人が平成27年の1年間で過去最高の12,208人になったことが警察庁から発表されました。

平成24年から認知症で行方不明になった人の統計が出ていますが、その数は年々右肩上がりで増加しています。

平成27年中における行方不明者の状況より抜粋



平成27年中における行方不明者の状況

たけうち
年間の行方不明者数は平成27年で82,035人毎年8万人ほどの人が行方不明になっています。

行方不明者の性別

男性の行方不明者が女性の2倍!

年齢別の行方不明者

行方不明者の5人に1人(約20%)が70才以上です。

原因と動機

認知症による行方不明者が年々増えてます。

行方不明の届け出があった日から1週間以内に確認できた人が97%、のこり3%のうち150人が年末の時点で行方不明のまま、429人が亡くなられています。

ある大学でおこなわれた研究によると、行方不明になってから5日目以降の生存者はゼロという結果が出ています。

認知症の高齢者が行方不明になったときは、早急に届け出をしましょう

身元不明の認知症高齢者

毎年100人以上の認知症高齢者が行方不明のままになっています。

行方がわからない認知症高齢者をさがす手助けとして、厚生労働省と警察庁が独自の取り組みをおこなっています。

厚生労働省の取り組み

厚生労働省のサイトに自治体に保護されている身元不明の認知症高齢者を確認できるページがあります。

厚労省(身元不明の認知症高齢者等に関する特設サイト)

[aside type=”warning”]自治体によっては個人情報保護の理由から写真など詳細なを掲載していないところもあります。[/aside]

警察庁の取り組み

警察庁のサイトには都道府県警察の行方不明者の情報を掲載しているページがあります。

警察庁(行方不明者に関する情報提供のお願い)

[aside type=”warning”]2014年から全国の都道府県警察には認知症高齢者の「身元不明迷い人台帳」がありますが、こちらも個人情報保護の理由から全国のデータを一度に閲覧できる仕組みにはなっていません。[/aside]


それらしい人を見かけたら

認知症かどうかを見た目で判断するのはむずかしいことですが、季節に合わない服を着ていたり、おかしいな?と思う行動をしている高齢者は認知症で徘徊している可能性もあります。

認知症の人にいきなり声をかけると驚いて離れていきますので、それらしい人を見かけたら「何かお困りですか?」とやさしく声をかけるようにしてください。

声かけの仕方

  • ゆっくり近づいて、相手の視野に入ってから、話しかける
  • 近づきすぎず、しかし目線を合わせ、ゆっくりと穏やかな口調で。急に後ろから声かけたり、大声で怒鳴るように声かけない
  • 声かけは「こんにちは」「お暑いですね」など、ごく普通にあいさつから
  • 「私はすぐそこの○○ですが、どこからいらっしゃいましたか?」とか「どこへ行かれますか?」と、やさしく声かける
  • 「何かお困りですか?」「大丈夫ですか?」「何かお手伝いしましょうか?」もいい質問
  • わかりやすい簡潔な言葉で、一つずつ話しかける。返事がないからといって、矢継ぎ早に質問せずに、答えをゆっくり待つ
  • 厳しい顔、困った顔、奇異な表情をせずに、笑顔で相手のペースに合わせながら接する
  • 腕組や上から見下すような目線、数人で取り囲む、急に腕を掴んだり、身体に触れると、警戒心を持たれ逃げていかれることがある
  • 少しゆっくり歩きながら、声かけしたり、「少し休んでいかれませんか?」「冷たいお茶でもいかがですか?」などと声かけ、少し座られるように促してみる
  • 声かけても、上手く行かない場合は、いったん離れて、間をおき、または近所のほかの人に連絡し、助けを求める
  • 本人情報を持っていたら、その情報(例:旧姓や出身、なじみの場所等)を上手く使って、話しかける
  • この土地の人なら、なじみの場所や土地の言葉を使う

大牟田市HPより

*必要に応じて警察や自治体、地域包括センターなどに連絡してください。

認知症高齢者の事故

愛知県で徘徊していた認知症の男性(当時91才)が列車にはねられて死亡した事故がありました。

名古屋地裁と高裁の判決では同居の妻に監督義務者として賠償請求のが求められましたが、今年の3月におこなわれた最高裁では「妻に監督義務はなく、賠償責任もなし」と判決が出ました。

認知症高齢者の事故は増えつづけているので、今後は賠償請求に関わらず事故そのものが起きない体制づくりが求められていると思います。

認知症で行方不明、過去最多の209人…新潟

新潟県警は2015年に届け出があった県内の行方不明者数を発表した。認知症が原因だった人は209人で、統計を取り始めた09年以降最多。(yomiDr. 2016/08/18

残念なことに行方不明者のうち23人は発見時にお亡くなりになっていました。認知症高齢者が徘徊などで行方不明になったときは、早めに届け出るようにしましょう。

認知症高齢者の徘徊事故防止の取り組み

新発田市は、認知症高齢者を徘徊(はいかい)による事故から守る取り組みを始めた。外出して自宅に戻れない心配がある高齢者の情報を事前に登録し、警察や福祉などの関係機関と共有。対象者には登録番号を身に着けてもらい、地域とともに徘徊時の早期保護に役立てる。(新潟日報 2016/08/19)

登録番号入り反射ステッカー

登録者には利用負担金300円で番号入り反射ステッカー10足分が配られます。新発田市内には5,000人弱の認知症高齢者がいますが、現時点での登録者は4人になります。

利用者が少ないのは認知度が低いこともあると思いますが、「靴にシールを貼っている=認知症」のイメージがあるからでしょう。

見守り事業の認知度をあげるとともにステッカーを貼ることに対しての心理的なハードルを下げる必要を感じます。

この取り組みは県内の魚沼市でもおこなわれています。

認知症の行方不明者 兵庫県、32人の所在未確認

認知症やその疑いで行方不明になったとして、2001年以降に兵庫県警に届け出があった60歳以上のうち、今年7月末時点で計32人が所在未確認のままとなっていることが18日、県警への取材で分かった。(神戸新聞NEXT 2016/08/19

昨年の行方不明者の届け出は1,309人、発見時に病気や事故で死亡していた人は27人になりました。



まとめ

厚生労働省のデータで2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。

GPSを内蔵した靴や防犯カメラの設置など、認知症高齢者の徘徊や行方不明を防ぐ対策がおこなわれていますが、認知症の人でも安心して暮らせるような街づくりがいちばんの課題です。

警察や自治体などにまかせるだけでなく、終活カウンセラーとして地域での取り組みに参加していきたいと思います。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございます!



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