認知症の高齢者(85才)が「仕組み債」で約4,000万円の損失!みずほ証券の違法勧誘を東京地裁が認定。

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たけうち
こんにちは、終活社長の竹内です。

先日、東京都練馬区に住む85才の認知症の女性が、みずほ証券からリスクの高い金融商品をすすめられて、約4,000万円の損失を被っていたことが報道されました。



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*みずほ証券は、「商品を理解する能力があり、担当者は基本的な仕組みやリスクを説明していた」と主張しているそうです。

裁判の内容

判決によりますと、認知症を発症(2006年頃)しながらひとり暮らしをしていた2008年に、みずほ銀行から紹介された証券会社の担当者から「仕組み債」を約7,146万円分を購入、その年におきたリーマンショックの影響で約4,000万円を損失しました。

今回の裁判はその損失に対して、みずほ証券などに約4,340万円の損害賠償を求めた訴訟です。

東京地方裁判所の青木晋裁判長は、「高齢で認知症もあった女性に、高度の投資能力が要求される商品の勧誘をしたのは違法」と認定。

みずほ証券に約3,040万円の支払いを命じましたが、紹介したみずほ銀行に対しての賠償請求は退けられました。



仕組み債について

仕組み債について、日本証券業協会のサイトでは次のように説明されています。

Q.仕組み債とはどのような債権ですか?

A.「仕組債」とは、文字通り、一般的な債券にはみられないような特別な「仕組み」をもつ債券です。この場合の「仕組み」とは、スワップ(※1)やオプション(※2)などのデリバティブ(金融派生商品)を利用することにより、投資家や発行者のニーズに合うキャッシュフローを生み出す構造を指します。こうした「仕組み」により、満期やクーポン(利子)、償還金などを、投資家や発行者のニーズに合わせて比較的自由に設定することができます。

※1 スワップとは、金利(固定金利と変動金利)や通貨(円と外貨)を交換する取引をいいます。例えば、スワップを利用することにより、金利が低下したときに受取利子が増加する(逆に金利が上昇すると受取利息が減少する)ような仕組債を作ることができます。

※2 オプションとは、あらかじめ約束した価格で、一か月後、一年後など将来に売ったり買ったりできる権利をいいます。例えば、株価があらかじめ定められた価格を下回ったときに、この権利が行使されて、償還金が減額するような仕組債もあります。

日本証券業協会

たけうち
認知症でなくても、スワップやオプションなどのデリバティブ取引を一般の投資家が理解できるのか疑問に思います。

大手の金融機関が勧誘する金融商品でも、自分が理解できないものに投資することは自殺行為です。個人的には営業マンに勧められるままの投資はいちばんリスクが高いと思います。

投資にはくれぐれも注意しましょう。

今回のニュースにかぎらず、残念ながら投資詐欺の被害にあう高齢者があとを絶ちません。

老後の生活が不安で投資をおこなう人も多いと思いますが、未公開株や外国通貨、新技術に対する投資などいろんな手口の詐欺があります。

今年の3月から規制がはじまったプロ向けファンドなどの勧誘にも注意しましょう。

*金融庁のサイトには警告書を発出した事業者の名称が公表されていますので参考にして下さい。



まとめ

認知症の高齢者を相手にリスクの高い投資商品を勧誘する行為はまったく理解できません。

みずほ銀行やみずほ証券など、大手金融機関のブランドであればほとんどの人が信用してしまうでしょう。

今回の訴訟は損害賠償が認定されていますが、商品の特性を理解しないまま損害を被っている人はたくさんいると思います。

投資について自己責任はもちろん大事だと思いますが、何でも自己責任を理由にするのは如何なものか?と感じます。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございます!



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