終活をする目的とは?必要性はあるの?メリットや始め時、手順も解説


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
テレビや雑誌などでも紹介されるようになってきた「終活」。それを見ながら「なぜ、みんな終活をしているの?」と思ったことはありませんか?
今回は「終活」が気になるあなたに終活をする目的、必要性やメリットについてお伝えします。また、終活をしようかと考えているけれど、何をしていいのか分からない人に向けに「いつから始めればいいのか」「具体的に何をしたらいいのか」も解説します。
▼動画でも解説しております▼
終活はなぜやるの?終活の目的と必要性
終活とは「人生最後に向けての準備」「人生の終わりについて考える活動」です。
人はいつか死にます。終活には葬儀やお墓の準備など「死ぬための準備」というイメージがあるためか、ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、ネガティブなものではありません。
終活をする目的はずばり、「死ぬときに後悔しないため」です。
- 葬儀の遺影はお気に入りのあの写真を使ってほしい
- 助かる見込みがないのなら、痛みや苦痛を伴う治療はしてほしくない
- 死ぬまでに1回は夫婦水入らずのクルーズ旅行をしてみたい
誰にでも上記のような希望はあると思います。
自分の希望を確認し、家族や周りの人に伝えておく。そうすれば、病気や事故などで自分が意思表示できなくなっても希望がかなう確率は上がりますし、やりたいことを実現するための計画も立てることができますよね。
終活をするメリット
終活は自分のためになるだけでなく、家族のためにもなります。終活をするメリットは以下の通りです。
- 自分の人生を振り返り、これからやりたいこと、不安に思っていることが明確になる
- 不安に思っていることの対策をすることで、残りの人生を安心して生きるための準備ができる
- 医療や介護について希望を伝えておくことで、家族の悩みを減らし、家族の負担を軽くできる
- 医療や介護、自分の死後など話しにくいことを家族と話すきっかけになる
終活をすることで自分のやりたいことや不安に思っていることを明確にして、家族に伝えておく。
例えば、介護が必要になったら施設に入りたいという希望があれば、施設の情報を集め、家族にも伝えておきましょう。そして入所の費用を用意するなど、不安を解消できるように準備をしておくことで、家族の負担を軽くでき、残りの人生を前向きに生きていけるはずです。
終活の基本|具体的に何をやるの?進め方は?
「終活をやってみようかな」と思うけど、いつ頃から始めて何をすればいいのか分からないという人もいると思います。
そこで、ここでは終活の始め時や終活で考えておきたいこと、具体的な方法について解説しますので、参考にしてみてくださいね。
終活はいつから始める?
終活は気になった時が始め時です。
20、30代は早すぎる、60、70代では遅すぎるといったことはありません。
元気なうちに始めておけば、もしもの時に備えられますし、「いつかやりたいな」と思っていることも計画を立てて、実行に移せるというメリットもあります。
終活で考えたいこと
終活の際に、考えておきたいことは以下の通りです。
- 介護・医療について
寝たきりになったり、体が動かなくなったりした時にどう介護してほしいのか。延命治療はどうするのかなど。
- 財産・持っているものについて
財産がある場合は相続をどうしたいのかを決める、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデータは死後どうするのか考えておく、不要なものは処分しておくなど。
- お墓・葬儀について
「海の見えるお墓がいい」「家族葬で」といった希望があるのであれば、実際に業者に見積もりを取ってみる、見学に行ってみてもいいでしょう。家族葬を希望するのであれば、早めに家族に伝えておく。
- これからやりたいこと
チャレンジしてみたいこと、会いたい人、行ってみたい所などをピックアップして情報を集める。お金がかかるのであれば貯金するなどの用意を始めることができる。
年齢によってどの項目から決めた方がいいのかという優先順位は変わりますが、これらを決めておくと自分と家族の不安を解消でき、残りの人生を前向きに生きていけるはずです。
まずはエンディングノートを書いてみよう
終活を始めるのであれば、まずはエンディングノートを書いてみましょう。難しく考える必要はなく、書けそうなところから書いてみてください。
エンディングノートは書店で買うこともできますし、ネットで探して無料でダウンロードすることもできます。
エンディングノートに書く主な内容は以下のような感じです。
- 自分について。これまで人生の振り返り
- 健康状態(持病、服薬など)について
- 介護・病気の告知・延命治療について
- 財産について
- 葬儀・お墓について
- 家族や友人との思い出、メッセージ
エンディングノートには終活で考えておいた方がよいことが網羅されています。書くことで、自分の終活の方向性が見えてくるはずです。
終活の専門家へ相談、セミナーを受講してみるのも手
それでもやっぱり、一人で終活をするのは大変という人もいると思います。そのような場合は、終活の専門家に手伝ってもらうこともできます。
費用はかかるかもしれませんが、その分しっかりと考え終活に取り組めるはずです。
終活協議会ではホームページで専門家を紹介しています。
一般社団法人終活協議会HP
また、自分で終活をしっかりやりたい、無料で終活の情報がほしいという人は終活協議会の終活の基礎講座をチェックしてみてください。終活の基礎を学べるうえに、資格取得、それを仕事にすることもできますよ。

ほかにもお住いの近くで葬儀屋さんや墓石の石材屋さんなどが無料の終活セミナーをやっていることもありますので、情報収集も兼ねて参加してみてもいいかもしれませんね。
終活はいつからでも気軽に始めることができます。「終活が気になる」のであれば、まずはできそうなことから始めてみませんか。
まとめ:終活をする目的とは?必要性はあるの?メリットや始め時、手順も解説
「終活をする目的は?」
答えは「死ぬときに後悔しないため」です。
終活をすることでこれから生きていく上で不安なこと、やりたいと思っていることを確認でき、不安を解消するための備えや希望をかなえるための計画を立てることもできます。
また、葬儀や延命治療の有無などの希望を家族に伝えておくことで、家族の負担を軽くできるのもメリットの一つですね。
終活を始めるのであれば、まずはエンディングノートを書いてみましょう。書くことで自分の終活の方向性が見えてくるはずです。
終活は気になった時、やりたいと思った時が始め時。ネットで終活について学ぶこともできますし、無料のセミナーもあります。
難しく考えず、まずは気軽に始めてみることをおすすめします。

「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。
竹内
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