年賀状じまい(終活年賀状)をもらったら返事は必要?文面はどうする?


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
年賀状でこのような一文を目にしたことはありませんか?
ここ数年で終活をする人が増え、年賀状じまい(終活年賀状)が届くのも珍しくありません。でも、年賀状じまいをもらったら、もらった人はどうすればいいのでしょうか。
今回は年賀状じまいをもらった時の対応、返信したい時の文例などをご紹介します。
記事のもくじ
年賀状じまいをもらったらショック?
年賀状じまいを受け取った時、どんな気持ちになると思いますか?
年賀状だけのお付き合いの人やそれほど親しくない場合は「そうか」と思う程度かもしれませんが、親しい人からの年賀状じまいの知らせは少しショックを受けるかもしれませんね。でも、「年賀状を出さない」「新年のあいさつをしない」人も一定数いるので、それほど残念に思う必要はなさそうです。
ライフプラン・保険相談サービス「ほけんROOM」を運営する株式会社Wizleapが2019年12月に行った調査によると「年賀状を出す(出した)」人は53.2%と半数程度。「来たら返す」が24.4%、「来ても返す予定はない」と回答した人も22.4%いました。
また「新年のあいさつを何人にするか(年賀状・LINE・メール問わず)」の質問には5人程度の回答が約30%で最多で10人程度が25%。「しない」の回答も10%ありました。
約半数の人は新年のあいさつをする人を5~10人程度に絞っている様子がうかがえます。少しさびしい気もしますがこれも時代の流れなのかもしれません。
年賀状じまいとは何?「縁切り宣言」ではなく終活の1つ
そもそも年賀状じまいって何?と思われる方もいるかもしれませんね。
年賀状じまいは終活年賀状ともいわれています。年賀状で翌年から年賀状をやめますと伝えることが多いようですが、年賀状とは別にはがきなどを出して伝える人もいるようです。
受け取った側は少し面食らうかもしれませんが、知っておいてほしいことがあります。年賀状じまいは終活の一つで「縁切り宣言」ではないということ。大げさにとらえなくても大丈夫です。年賀状のやり取りがなくなってもこれまでの付き合い方を変える必要はないので安心してくださいね。
では、どうして年賀状じまいをするのでしょうか。年賀状じまいをする主な理由は以下の通りです。
- 年賀状のみの付き合いをやめて人間関係をシンプルにしたい
- 高齢で年賀状を準備する、書くのが難しくなってきた
- 年賀状を出す手間や費用が負担に感じるようになってきた
何も言わずにフェードアウトしてもいいのでは?という考えもあるかもませんが、黙って年賀状を出すのをやめると失礼にあたる、不安を感じさせてしまうのではないかと年賀状じまいをする人が多いようです。年賀状じまいをする人は義理堅い人だと思いますよ。
年賀状じまいは「年賀状をやめます」と伝えるだけではなく「年賀状でのあいさつは失礼しますが、これまでの関係は大切にしたい」という意思表示でもあるのではないでしょうか。
年賀状じまいが届いたら、返事はどうする?
年賀状じまいを受け取ったはいいけど、返事はどうしよう…。返事をした方がいいのかしない方がいいのか…。そう悩む人もいるかもしれませんね。
結論から言うと、年賀状じまいへの返事はしてもしなくても大丈夫です。
返事をしないからといって失礼には当たりませんし、返事をしたいと思えば返事をしてもOK。相手との関係性や受け取った側の気持ち次第です。
親しいのなら電話してみたり、会った時にこちらからはこれまで通り年賀状を出してもいいのか、遠慮した方がいいのか、今後の年始のあいさつはLINEやメールにするかなどを聞いてみたりしてもいいと思います。年賀状じまいをする人の中には年賀状を出すのはやめたいが受け取るのは嬉しいという人もいるようです。
年賀状じまいの返事のタイミングと文例
年賀状じまいに返事をしたいのであれば、
- 年賀状じまいの案内を年賀状の前にもらったのなら年賀状
- 年賀状で年賀状じまいの宣言があれば寒中見舞い
- 年賀状じまいの年賀状にLINEやメールなどの連絡先があればそちらに
返信してはどうでしょうか。
年賀状や寒中見舞いの場合、内容は通常の年賀状や寒中見舞いと同じで構いません。はがきの余白に以下のような文を添えてみてはいかがでしょう。
年賀状を遠慮されること、了解しました。
毎年、心のこもった年賀状をありがとうございました。
〇〇様がこれからもお元気でありますように
LINEやメールの場合は以下を参考にアレンジしてみてくださいね。
年賀状を遠慮されること、了解しました。
これまで年賀状をありがとうございました。
これからはこちら(LINE、メール)で年始のごあいさつをさせていただきます。
これからもよろしくお願いします
ポイントは年賀状じまいをしたいという相手の意思を尊重して、これまでの感謝を伝えるの2点です。
まとめ:終活する相手の気持ちに寄り添って
年賀状じまいは終活の一環で「縁切り宣言」ではなく、「年賀状でのあいさつはやめますが、これまで通りの関係を続けたい」という意思表示だと受け止めていいと思います。年賀状じまいへの返事はしてもしなくてもOK。相手との関係性や年賀状じまいを受け取った側の気持ち次第で大丈夫です。
先方への思いやりの気持ちや配慮があれば「こうしなくてならない」というマニュアルはありません。
年賀状じまいへの返事をする際のポイントは
- 年賀状じまいをする相手の意思を尊重する
- これまでの感謝を伝える
の2点です。
年賀状の交換はなくなってもいいお付き合いが続くといいですね。


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