1分で納得!終活とは?「どのような最期を迎えたいか」考えよう


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
終活という言葉がメジャーになり、書店やテレビなどで目にする機会も増えました。
ですが、終活の詳細についてはまだまだ理解できていない人もいるのではないでしょうか?

終活については上記の記事で詳しく解説しているのですが、今回は、記事をじっくり読むのが苦手な方のためにイラストをメインに『終活ってなに?』ということについて解説していきます。
終活とはなに?!イラストで解説!
終活と聞いて、あなたはどのようなイメージをするでしょうか?
「人生の終わりについて考えるなんて不吉・・・」
「まだまだ長生きするから、自分には関係ない」
「興味はあるけれど、家族に反対されそう」
というように、ネガティブに考えてしまった方もいらっしゃるかもしれません。まず、この『ネガティブな思考』について考えてみましょう。人生の最期について考えることはネガティブなことでしょうか?
人は誰でもいつかは死にます。
病気で亡くなる方もいれば、不慮の事故で亡くなる方もいますし、長生きする方も、若くして亡くなる方もいます。
死はいつ訪れるかわかりません。
終活では『どのような最期を迎えたいか』考えることで『これからの人生をどう生きたいか』考えることにもつながっているのです。そう考えるとネガティブなことではなく、むしろ人生を肯定的に生きようとするポジティブさに目がいくのではないでしょうか。
それでは、終活のメリットとデメリットについて考えていきましょう。
高桑
終活のメリットデメリット
終活では『これからの人生をどういきていきたいか』を考えるキッカケになると、上記でお話ししましたが、逆のパターンを考えてみましょう。
『これからの人生をどういきたいか』何も考えず、『終活』の準備をせずに最期を迎えてしまった場合
- もっとこんな人生を歩みたかった
- あの人にもっと優しくすればよかった
- 大切な人に伝え忘れてしまったことがある
- 家族に負担をかけてしまわないだろうか
と、自分の生き方を後悔したり、家族を思い、申し訳ない気持ちになってしまうかもしれません。
ただ日常を過ごすだけでは、人生について真剣に見つめなおす機会というのは、なかなか訪れませんよね。
終活は、普段なら振り返らないような過去を振り返ったり、未来に思いを馳せるキッカケにもなるのです。
メリットは4つあります。
- 家族の負担を減らす
- 家族と話し合うキッカケになる
- 自分自身の人生を見つめ直し、不安が解消され前向きになれる
- 残りの人生を安心して生きる準備ができる
詳しくは以下の記事で解説していますが、簡単に解説していきますね!
まず終活を行うことで、家族の負担を減らすことができます。故人の意志や希望がなければ遺された家族は迷い、後悔することもあるでしょう。
葬儀はこのような形で行ってほしい、お墓について、遺言など(相続を行う場合の遺言書は法的な効力がある、キチンとした物を用意する必要があります。ここでの遺言とは、伝言のようなものです)家族の揉め事にもなりかねないことを、事前に決定しておくことでトラブル回避にもなりますし、家族と話し合うキッカケにもなります。
また、終活では『エンディングノート』というものを書くのですが、エンディングノートを通じて過去を振り返ったり残りの人生について考えるキッカケにもなります。終活では『生前整理』という名の片付けもありますが、片付けを通して新しい自分を発見…ということも珍しくありません。
終活はメリットも多いのですが、デメリットもあります。
終活のデメリット
終活のデメリットは以下の通りです。
- 終活を行うことで、気分が沈みがちになってしまった
- 詐欺や悪徳商法に騙されてしまった
- 家族との意見のすれ違いが起きてしまった
個人の性格や家族の関係性にもよるのですが、「人生の終わりについて考える」ことで、死を身近に考えすぎるあまり気分が沈んでしまう方もいます。
特に、一人暮らしの方は一人でエンディングノートを書いたり終活について考えだすと、ネガティブな思考にハマってしまいがちです。そういう方は、友人や知人も巻き込んで終活を行うことをお勧めします。
家族と終活を行うのもアリなのですが、意見が大幅に食い違うことですれ違いが起きてしまう場合もあるようです。
あと、これはとても悲しいのですが、終活関連の詐欺や悪徳商法に騙されてしまう方もいます。そういった詐欺や悪徳商法に引っかからないために、情報をしっかりと集めたり、不安に思うことはしっかりと確認しましょう。
終活でやること、考えること5つ!
終活では、色々とやること、考えることがあります。やりだすと「あれも?!これも考えなきゃ…!」と結構大変だったりします。
ですが、私も今、終活を行っているのですが(現在37歳)やりだすとそれが案外楽しかったりします。
高桑
終活でやること、考えることは以下5つ。
- エンディングノート
- 生前整理
- 葬儀
- お墓
- 遺言、相続
どのように生きていきたいか考えたり、自分を見つめ直すキッカケとなるのは
- エンディングノート
- 生前整理
家族の負担を減らすために考えるのは
- 葬儀
- お墓
- 遺言、相続
なのではないかと思います。
エンディングノートを書くのと、生前整理(という名の片付け)は、とにかく楽しいです。
高桑
エンディングノートに葬儀やお墓について書く項目はあるのですが、もしあなたがまだ若くて全て書けそうにない場合は、書けるところから書き始めてOK。
エンディングノートひとつで、終活のやること、考えるべきことが網羅できるので、まず『エンディングノート』を購入したり手作りして気軽に始めてみると良いですよ!
竹内
終活を行うタイミングや年齢は?
終活を行うタイミングや年齢に決まりはないのですが、60代から始める人が割合的には多いようです。
しかし最近では終活ブームということもあり、比較的若いうちから『終活』について考え行動を起こす人も増えてきました。
年齢によって終活への考え方も変わりますので、ご自身が最適だと思われるタイミングで始めるのが一番かと思います。
30代〜40代の終活 | 結婚したり妊娠出産、子育てと、ライフイベントが目まぐるしく変わる年代です。仕事も家庭も育児もとにかく忙しく余裕のない人もいるかもしれませんが、家族のためにも自分のためにも早いうちから人生設計するキッカケにもなります。 |
50代 | 子供が独立するなど、子育てがひと段落し、やっと夫婦二人の生活…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?体調面でも少しずつ変化がで始める年代ですが、まだまだ活動的に過ごせる年代です。子育てがひと段落したタイミングで『終活』に取り組むのも良いかもしれませんね。 |
60代 | 定年を迎え、第二の人生について考えだす年代。『老後』という言葉についてもっとも身近に感じられる年代ではないでしょうか。時間的な余裕も生まれるこの時期に『終活』について考えてみましょう。 |
70代 | まだまだ元気に過ごせる年代ではありますが、「老後」に突入している年代でもあります。家族のためにも自分の死後や介護についての希望について考えまとめてみるのも良いかもしれません。 |
まとめ:1分で納得!終活とは?「どのような最期を迎えたいか」考えよう
終活は、はじめ方もはじめるタイミングも考え方も自由です。
やるやらないのも自由ですが、家族のため、自分のためにも『終活の重要性』について今一度考えるキッカケとなれば幸いです。
当サイトでは、終活について情報を発信していますので、気になる方はぜひ、他の記事もご覧くださいね。

「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。
竹内
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