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ペットの終活|飼い主とペットの幸せのためにしておきたいこと

 

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

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ペットは癒しや安らぎを与えてくれる存在であり、かけがえのない家族です。高齢者にとっては、子どものように大切な存在なのではないでしょうか。

 

でも、ペットとの別れは、いつか必ずやってきます。

自分とペット、どちらが先に旅立つかはわかりません。だからこそ、そのどちらにも対応できるようにペットの終活をしておくことが大切になってきます。

ここでは、ペットと過ごす時間をさらに幸せなものにするために、お別れのその日までに、飼い主ができること、しておきたいことをまとめました。

ペットの終活とは

ペットの終活とは、愛するペットとの暮らしを、お別れのその日まで、悔いのない充実したものにするためのもの。

別れのパターンには

  • ペットに先立たれるパターン
  • 飼い主がペットに先立つパターン

の2つが考えられます。

 

どちらになるかはわかりませんが、ペットとの最期の過ごし方を見直し、どのような形でお別れの日が来ても、後悔のないように最善の選択をするためにも、ペットの終活をしておきたいものです。

ペットは大切な家族の一員

2019年10月現在、一般社団法人ペットフード協会の調べによると、全国で飼われている犬は約8,797,000頭で猫は、約9,778,000頭。犬と猫を合わせただけでも1850万頭以上です。(一般社団法人ペットフード協会調べ 令和元年 全国犬猫飼育実態調査より)

一方、総務省統計局の発表によると、2019年10月現在の15歳以下の子どもの数は約1631万人。

 

今や、子どもの数よりもペットの数が多いのが現状です。

高齢者の方も、日々の暮らしに、安らぎや癒しを求めてペットを飼う方が多くいます。

ペットの終活をおこなうべき理由

ペットの終活をおこなうべき理由は、大きく2つあげられます。

  • ペットに先立たれた時に、ペットロスに陥らないため
  • 自分の死後もペットに幸せに生きてもらうため

一般社団法人ペットフード協会の調べによると、犬の平均寿命は14.44歳、猫の平均寿命は15.03歳。

 

犬や猫たちは、人間の約4倍の早さで歳を取るため、飼い主がペットを看取ることが多く、ペットロスで苦しむ方も多く見受けられます。ペットロスに陥らないために、注目を集めて始めているペットの終活ですが、高齢者の場合は、ペットよりも先にご自身が旅立つことも考慮しなければなりません。

 

また、高齢者の場合、入院や、自身が介護が必要になるなどの理由から、ペットを飼い続けられなくなる可能性も高いのです。

高齢者にとって、ペットの終活は、自分のためでもあり、ペットのためでもあります。

 

お別れの日に備え、ペットの終活を進めておくことは、ペットの幸せのためにも欠かせないことではないでしょうか?

ペットの終活をいつから始める?

いつから始めたらよいのか、ルールがあるわけではありません。

 

ただ、ペットの介護や看病をしなければならなくなってからでは遅すぎますし、自身の健康に問題が出てからでは、ペットの終活を進める余裕はないでしょう。

人間の終活と同じで、ペットの終活も、お互いが元気なうちから始めたいもの。

自分の終活をなさっている方であれば、同時にペットの終活を始めてみるとよいのではないでしょうか。

ペットの終活で、しておきたいこと

では、実際にペットの終活において、なにをしていけばよいのでしょう。

 

ここでは、以下の項目について具体的に考えていきます。

  • ペットの引き取り先を決めておく
  • ペットのエンディングノートを作成する
  • ペットの医療について考えておく
  • ペットの葬儀、埋葬について考えておく

ペットの引き取り先を決めておく

ペットを飼っている高齢者にとって、もっとも心配なことは、自分がペットと暮らせなくなったときにペットの引き取り手が見つからず、殺処分されてしまうことではないでしょうか。

  • 病気や怪我で長期入院
  • 飼い主自身が介護が必要になる
  • 高齢者施設に入居
  • 飼い主がペットに先立つ

上記のような状況で、ペットの世話ができなくなったときに備えて、ペットの引き取り先を決めておくことは大切です。

残された家族が引き続きペットの世話をしてくれるのが一番ですが、一人暮らしで頼れる家族や親戚がいない、ペットを飼える環境にある家族がいないケースではどうすれば良いのでしょう?

ペット信託制度を利用する

飼い主がペットの世話をできなくなったときに備えてできることの一つに、信託制度の利用があります。

 

ペット信託と呼ばれるもので、飼い主は信頼できる家族や友人、団体、法人(受託者)と信託契約を結び、飼育に必要な費用を信託財産として託します。飼い主が死亡や長期入院などでペットの世話ができなくなったときは、受託者は、新しい飼い主にペットを引き渡し、飼育費を支払います。

 

このように、自分が飼い続けることができなくなったあとも、愛するペットの生活を保証するのがペット信託というシステムなのです。

【ペット信託を利用するメリット】

1. ペットのために確実に財産を残せる

信託財産は、相続財産とは別扱いになりますので、ペットのために確実に財産が残せます。

2. ペットの世話を確実にしてもらえる

遺言状で財産とペットの世話を託したとしても、それが必ずしも実行されるとは限りません。ペット信託の場合は、ペットを飼ってくれる人とお金を管理する人が別なので、お金だけもらって世話をしないという状況を避けられます。

「信託管理人」を決めておけば、お金がきちんと飼育費に使われているか、ペットがちゃんと世話してもらっているかを監督することもできます。

3. 飼い主の死亡時以外でも利用できる

遺言状は、死亡時のみに公開されるものですが、ペット信託は、死亡したとき以外、介護施設の入居などで飼うことができなくなった場合でも利用できます。

 

老犬、老猫ホームを利用する

ペットも歳を取れば介護が必要になることがあります。

しかし、自分自身の身の回りのことをするのが精一杯の高齢者にとっては、ペットの介護は難しいものです。

 

そんななか、需要が増えつつあるのが、老犬ホームや老猫ホームです。

介護が必要な犬や猫を受け入れてくれる施設も増えていますので、お住まいのエリアのホームを探しておくと、いざというとき慌てずにすみます。

 

ペットのエンディングノートを作る

ペットの情報を詳細にまとめたペットのエンディングノートを作っておきましょう。

 

ペットを飼い始めたときからの記録をつけておけば、メモリアルブックにもなります。その時々の写真を貼っておけば後から見返したときに、楽しかった思い出が鮮明に蘇ります。

ペットを譲渡しなければならないときに備えて、新しい飼い主が知っておくべき情報は必ず記載してください。

【必ず記載しておきたいペットの情報】

  • 名前
  • 生年月日
  • 性別
  • かかりつけの動物病院
  • かかりつけのトリマー
  • 避妊手術や去勢手術の有無
  • 既往歴
  • 持病やアレルギーの有無
  • 予防接種を受けた日付と種類
  • ペット保険の有無
  • いつも食べている物や食べる量
  • 好きな食べ物、嫌いな食べ物
  • いつもの散歩コースや、散歩の頻度
  • 血統書がある場合には、登録番号や保管場所

 

ペットの医療について考える

大切なペットには、いつも元気で幸せな日々を過ごしてほしいものですが、生き物である以上、ときには病気になったり、怪我をすることもあるでしょう。歳を取れば人間と同じで、体のあちこちにガタがきます。

 

ペットを飼い始めたら、ペットの医療についてもしっかりと考えておく必要があります。

ペットの保険

ペットの医療費には、人間の健康保険のような制度はありません。病院でかかった費用は全額が、飼い主の負担となります。しかし、ペットもシニア期を迎えると動物病院のお世話になることが増えてきます。

 

入院や、手術となれば、それなりのまとまった費用がかかります。

そんな高額の医療費に備えるのがペット保険です。

ペット保険の内容は、保険会社によって異なりますが、大枠としては以下のようなものとなります。詳しくは、それぞれの保険会社に尋ねてみましょう。

【ペット保険が適用されると思われるもの】

  • 通院費
  • 入院費
  • 手術代

補償タイプは各保険会社によって異なります。実費の50%、70%など定率補償タイプもあれば、通院1日最高1万円といった定額補償タイプもあります。

【ペット保険でカバーされないことが多い内容】

  • 健康診断
  • 予防注射
  • 避妊手術や去勢手術
  • 出産費用
  • 先天性の病気
  • 飼い主が世話を怠ったことが原因である症状
  • 自然災害による怪我

ペット保険の加入には、加入できる年齢の範囲が決まっていたり、大病にかかったことがないという条件が設けられていることもあります。

遅くとも、ペットがシニア期に入る前には、加入の手続きを進めておく必要があります。

救急対応病院やペットタクシーについて調べておく

ペットの急病に備えて調べておきたいのが、夜中でも対応してくれる救急対応の動物病院の場所。また、

車を運転しない方はペットタクシーについても調べておきましょう。

ペットが要介護状態になった時に備えて

ペットも歳を取れば思うように体を動かせなくなります。また、事故の後遺症で介護が必要な状態になることもあります。

 

ペットの介護が必要になった場合、ペットの介護センターや、デイケア、ショートステイ、訪問介護などのサービスを利用することができます。

 

お住まいの地域ではどのような選択肢があるのか、どのくらいの料金がかかるのか、一度調べておくと良いでしょう。

ペットの終末医療ー延命措置について考えておく

ペットが老衰や、治療方法がない病で苦しんでいる時にどうするのか、ペットの終末医療についても考えておきましょう。

 

できるだけの延命治療をするのか、ペットに苦痛を与えないための緩和ケアを選ぶのか、ペットが亡くなってから後悔しないためにも、じっくりと考えておきたい問題です。

ペットの葬儀、埋葬について考えておく

いつかは必ずやってくるペットとの別れの日。

ペットロスに陥らないためにも納得いく形でお見送りしたいもの。

そのためにも、お互いが元気なうちに、ペットの葬儀と埋葬について一度考えておきましょう。

 

ペットの死亡届は必要か?

犬の場合は、狂犬病予防法に基づき、死亡届を提出する必要があります。飼い犬が亡くなってから30日以内に、お住まいの地域の保健福祉センターへ届け出ましょう。詳しくは、お住まいの地域の保健福祉センターにお問い合わせください。

 

ペットの葬儀

大切な家族の一員だったペットの死を、丁寧に弔ってあげたいと思う飼い主が増えています。

 

線香をあげて手を合わせるといった身内だけの簡単な葬儀を済ませる方法もありますが、最近ではペット専用の葬儀社も登場し、ペットの葬儀の手配をしてもらうことも可能です。

豪華にお金をかければいいというものではありませんが、家族みんなが納得できる形で心を込めて、お見送りしてあげたいものです。

ペットの埋葬ー火葬か土葬か?

昔、学校で飼っていたウサギが死んでしまったとき、校庭の片隅に埋めたという人もいるのではないでしょうか?一昔前の日本なら、ペットの亡骸をそのまま庭に埋めることも珍しくはなかったように思います。

 

しかし、住環境の変化により、都市部では庭のない世帯も増えています。また、たとえ庭があったとしても、衛生面や臭いの問題から専門的な知識なしに土葬するのはトラブルの元になりかねません。

そのため、最近では火葬が一般的なようです。

他人の土地や自治体の土地に埋めるのは、ゴミの不法投棄と同じ扱いとなり、法律で禁止されています。

ペットの火葬の種類

飼い主としては納得しかねることと思いますが、法律的には、ペットの亡骸は、物と同じ扱いになります。

 

自治体に火葬を依頼した場合、動物用の火葬場があればそこで火葬してくれますが、多くの自治体においては、一般の焼却炉で燃やすケースが多いようです。また、遺骨の返却はありません。

 

遺骨を残したいという場合には、民間のペット専用の火葬場や火葬車を利用することになります。

民間のペット火葬でも、複数のペットの亡骸を同時に燃やす合同火葬の場合は、遺骨の返却はありませんので、遺骨を残したい場合には業者さんに相談し、個別火葬をしてもらう必要があります。

ペットの遺骨の供養は?

ペットの遺骨については、人の遺骨のような法律はありませんので、常識の範囲内で飼い主の納得できる形でおこなうことができます。

具体的には、下記のような方法が考えられます。

  • ペット専用の霊園や納骨堂に納める
  • ペットと一緒に入れるお墓に納める
  • 骨壺を自宅において自宅供養する
  • 自宅の庭に埋める
  • 海や山に散骨する

まとめ ペットと飼い主の幸せのために、ペットの終活を始めてみよう

人もペットも命に限りがあることに変わりはありません。

 

ペットの終活は、限りある命を意識し、ペットと人が今という時間をより有意義に幸せに過ごすために欠かせないもの。

それは自分のためでもあり、ペットのためでもあります。

いつか必ずくるお別れの日に、後悔を残さないためにも、ペットと飼い主、どちらが先に旅立っても対応できるように、しっかりと準備しておきたいものです。

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