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40代での終活は早くない!その理由と40代の終活でやるべきこと

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記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

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「終活ってよく見聞きするけど、40代でもやっておくべき?」

「職場の同僚が40代で終活を始めたらしい。40代でやる終活ってどんな感じなの?」

あなたは今このように考えていませんか?

確かに終活は「死の準備をする活動」というイメージが強く、「シニア世代が行うもの」「現役世代の40代で終活は早すぎ」と考える人もいますよね。

しかし、ある調査では20~30代の63%が「終活をしたい」と答えるなど、終活の低年齢化が進んでおり、40代で終活を始めるのは早すぎとは言えません。


参考: ガリバーオートの調査より作表

近年では、終活は「未来を考えるポジティブな活動」という認識が広まっており、終活で得られるメリットが、将来や現在を豊かにするものであることが分かりました。だからこそ、40代の今から終活をやっておくことをおすすめします。

ただし、終活は既婚・未婚や子供の有無など、ライフスタイルによってやり方に違いがでます。

そこでこの記事では、40代の終活事情から、40代のすべての人に当てはまる終活の基本、ライフタイル別のやり方(40代独身、40代夫婦子供あり、40代夫婦子供なし)など、詳しく解説していきます。

これを読めば、あなたにとって最適な終活の方法が理解でき、スムーズに終活が始められますよ!

終活とは?40代が知っておくべき基礎知識

本章では、40代が知っておくべき終活の基礎知識から40代の終活事情までデータを交えご紹介します。

読んでいただくと40代の終活の現状がよくわかりますよ。

終活とは?

終活とは「人生の終わりを意識して取り組む活動」です。

具体的には、以下の2つを含む活動です。

  • 自分の死をどのように迎えるか
  • 安心して死を迎えるための準備

死を迎えると書くと「縁起でもない」と感じる人もいるかもしれません。ですが、いざという時の後悔を少しでも減らすために、元気なうちから準備を始めるのは非常に合理的です。

近年では、上記の「死を迎える準備活動」のほかに、「過去を振り返り、より良い未来を迎え入れる仕切り直し」とポジティブな意味も持ちます。

終活は死について考えるだけでなく、これまでの人生をいったん整理することで、「残りの人生をどのように生きるのか」を考える機会にもなります。

40代の終活は早い?遅い?

40代で終活を行うのは早いように感じますが、実際はまったく早くありません。

冒頭でも少し触れましたが、ガリバーオートが行った終活にまつわる調査では、20~30代の63%が「終活をしたい」と回答。若者世代の半数以上が終活に関心があることが明らかになりました。

さらに別の調査では、40代の35.4%、30代では半数に近い46%もの人が「終活の意向がある」を選択。


参考:リサーチデータ(2019年)終活に関する調査より40代と30代を抜粋して作表

このことからも、40代での終活をするのは決して早すぎるとは言えないでしょう。

40代の終活事情

実際に40代の人たちは、終活についてどのように考えているのでしょうか。

楽天インサイトが行った終活に関する調査から、40代と前後の30代・50代の結果を抜粋して詳しく見ていきましょう。

「終活」をする(したい)理由(性年代別)※複数選択(単位:%)

理由

男性30代 男性40代 男性50代 女性30代 女性40代 女性50代
家族に迷惑をかけたくないから 82.5 69.2 73.0 82.6 82.2 70.7
病気や怪我、介護生活で寝たきりになった場合に備えるため 35.0 28.2 54.1 52.2 53.3 51.2
自分の人生の終わり方は自分で決めたいから 25.0 28.2 43.2 50.0 33.3 31.7
葬儀などの希望を家族に伝えるため 35.0 23.1 37.8 39.1 33.3 29.3
自分の人生の棚卸し、整理をしたいから 32.5 28.2 29.7 37.0 26.7 34.1
後に何も残したくないから 27.5 30.8 21.6 28.3 24.4 12.2
これからの自分の人生をより良くするため 10.0 17.9 18.9 17.4 20.0 17.1
自分が家族の死を経験して苦労したから 7.5 12.8 8.1 10.9 8.9 14.6
話題になっていて興味を持ったから 2.5 2.6 0.0 8.7 4.4 0.0
その他 2.5 2.6 0.0 0.0 0.0 0.0
特に理由はない 2.5 12.8 8.1 0.0 4.4 0.0

参考:リサーチデータ(2019年)終活に関する調査より一部抜粋して作表

上記の結果をご覧いただくと、40代男女の「終活」する(したい)理由1位は、家族に迷惑をかけたくないからであることが分かりますね。これは前後の30代、50代の男女の結果も同じ結果でした。

 

40代男性の終活する(したい)理由トップ3

1位:家族に迷惑をかけたくないから
2位:後に何も残したくないから
3位:自分の人生の終わり方は自分で決めたいから
自分の人生の棚卸し、整理をしたいから
病気や怪我、介護生活で寝たきりになった場合に備えるため

 

 

40代女性の終活する(したい)理由トップ3

1位:家族に迷惑をかけたくないから
2位:病気や怪我、介護生活で寝たきりになった場合に備えるため
3位:自分の人生の終わり方は自分で決めたいから
葬儀などの希望を家族に伝えるため

 

男性は「自分の人生を整理したい」という思いが強いのに対して、女性は「自分の希望をしっかり伝えたい」という意思が読み取れます。

40代で終活をやるメリット

40代で終活をやるメリットは大きく分けて次の3つです。

  • 将来に関する不安が減る
  • これからの人生をより充実させられる
  • 親の終活を考えられる

将来に関する不安が減る

1つ目のメリットは、「将来に関する不安が減る」ことです。

自分の身に何かがあった時に備えて、自分の個人情報や金銭関係、持ち物などを整理しておくことで、家族や友人の負担を減らすことができます。

「家族や友人に迷惑をかけたらどうしよう」という不安を完全にゼロにすることは難しいですが、終活で減らすことは可能です。

また、命に関わることは、あなただけでなく家族にとっても重要です。あなたが自分の希望をあらかじめ明確にしておくことで、

「家族に苦しい選択をさせたくない」

「希望通りの医療・対応が受けられるだろうか」

といった不安要素もつぶしておくことができます。

これからの人生をより充実させられる

2つ目のメリットは、「これからの人生をより充実させられる」ことです。

終活では人生の振り返りや整理するため、「自分が本当にやりたかったこと」や「これからどう生きたいのか」が見えるようになります。

40代は働き盛りということもあり、仕事や家事、育児などに奮闘している方がほとんど。

毎日を一生懸命生きているからこそ、未来のことをゆっくり考える機会がないという人もいるでしょう。

終活の取り組みを日常に取り入れることで、少しだけ立ち止まって人生を振り返るきっかけができます。

40代から終活することで、早いうちから人生設計の軌道修正が可能になるのです。

ですから、終活は「より充実した将来のために必要な活動」であると言えるでしょう。

親の終活も考えられる

3つ目のメリットは、「親の終活も考えられる」ことです。

あなた自身が終活について知り、実践する中で「親の終活の必要性」が自然と理解できます。

これまで親と終活の話をするのはタブー視されやすいものでした。

しかし、もし親が終活をせずに亡くなってしまった場合、身辺整理や相続問題を解決するのは子供であるあなたの役目になります。

それだけでなく、親の終焉に関する希望を聞くことができないために、「この医療方針で親は満足しているだろうか」「納骨先は希望通りだろうか」など、不安や後悔を残すことになるかもしれません。

自分以外の人間に行動を促すには、まずは自分が行動することです。親はあなたにとって大切な家族。あなた自身が終活を実践することで、効率的な終活の進め方が身に付きますし、「終活を始めよう」という言葉も説得力が増すでしょう。

「親の死について考えたくない」

「親は終活について良い印象を持っていないから、説得する自信がない」

などとして、親の終活に二の足を踏んでいた人こそ、まずはご自身から終活を始めることをおすすめします。

40代の終活でやるべき3つのこと

終活は世代やライフスタイルなど、個々人によってやるべきことが違うもの。

しかし、40代のみなさんが絶対に押さえておきたい基本的なことは以下の3つです。

  • 生前整理
  • エンディングノート
  • デジタル終活

それぞれ詳しく解説していきますが、下記一覧のリンクより、興味のあるところから読み進めていただいくこともできます。

<40代が絶対に押さえておきたい終活の基本とやるべきこと>

項目 やるべきこと
生前整理(断捨離) ①必要な物と不要な物に分ける
(身の回りの物から10分だけでも手をつける)
②不要な物を捨てる
③必要な物はまとめて整理する
(今後の人生を考えて定数や定位置を決め、物を減らしていく)
エンディングノートを書く (エンディングノートに記載する内容)
①医療や介護の希望
②葬儀やお墓の希望
③友人・知人の連絡先
④お金にまつわる情報
⑤保険の情報
⑥館員情報に関すること
デジタルデータの管理 ①見られたくないものと必要なものを分ける
②スマホとパソコンのパスワードだけは確実に伝わるような方法を用意
(エンディングノートに書くなど)
③消せるものは消す。難しければ、死後どうして欲しいかの希望を分かるようにしておく

 

生前整理(断捨離)

生前整理とは「生きている間に身の回りのものを整理すること」です。

どんなに整理整頓が得意な人でも、年齢を重ねるごとに疲れやすくなったり、判断力が鈍くなったりすることがあります。このため、元気なうちにコツコツ取りかかるのが大切です。将来のあなたや家族の負担軽減につながります。

整理しておくものは<形があるもの>と<形がないもの>の2つに分類できます。

形があるもの 形がないもの
・衣類
・雑貨や日用品
・食品
・会員カード
・書籍
・趣味のもの
・思い出のもの
・写真やアルバム(プリントアウト済のもの)
…など
・スマホに入っているデータ
(友人の連絡先、画像や動画データなど)
・PCに入っているデータ
(デジカメなどから取り込んだままになっている画像データなど)
・Web会員など、会員証のない会員情報
・思い出や記憶
…など

生前整理の基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 必要なものと不要なものに分ける
  2. 不要なものを捨てる
  3. 必要なものはまとめて整理する

と、頭で分かっていながらも思うように進まない!という人もいるでしょう。

①の分類で「まだ使うかも」「もったいない」と思うと、作業が止まりやすいものです。

スムーズに進めるためには、捨てる基準を明確にしておくといいでしょう。

捨てる基準の例

  • 1年以上、使用していない
  • 破損している
  • 趣味や好みに合わない
  • 実用的でない
  • 代替品がすぐに手に入る など

形がないデータなどの情報は、どんどん保存してしまった結果、膨大な量になる傾向があります。

不要なデータをため込むと、PCもスマホも機能面に影響がありますから、使用しないデータや不要なデータはすぐに削除する癖をつけましょう。

データ情報の場合は、必要なものはさらに次の2つに分類しておくと安心です。

家族に残したいもの ・家族に見せても良い写真や動画
家族に残したくないもの ・個人的な日記
・家族に見せたくない画像や動画

データ情報の管理やまとめ方については、デジタル終活のページで詳しく解説していきます。

生前整理の取り組みは、断捨離に通じるものがあります。

こちらの「【事例あり】終活で断捨離はするべき!その理由と後悔しない断捨離方法」では、終活においての断捨離について詳しく解説していますので参考にしてください。

エンディングノートを書く

エンディングノートとは、死後の希望や意思、自分の情報などを記載するノートのことです。

エンディングノートを書くことで次の2つのメリットが得られます。

  • 死後の希望や意思を家族に伝えられる
  • あなたの死後、家族が困らない

ただし、エンディングノートは遺言書とは違い、法的拘束力はありません。
エンディングノートと遺言書の違いは以下の通りです。

エンディングノート 遺言書
法的拘束力 なし あり
形式 ・形式自由
・スマートフォンやPC、自筆以外でもOK
・専用ノート、紙1枚、スマートフォンのメモなど、どのようなものでも可能
・形式が決まっている
・自筆のみ
記入内容(一例) ・自分の希望(医療や葬儀など)について
・自分の個人情報
・資産について など
・財産の処分方法
・相続人の指定または排除
・遺言書の執行に関する効力 など
作成費用 0円~数千円 数百円~数万円

エンディングノートを書くにあたって40代が押さえておくべき内容は次の6つです。

  1. 医療・介護の希望
  2. 葬儀やお墓の希望
  3. 訃報を伝えて欲しい交友関係の連絡先
  4. お金にまつわる情報
  5. 保険に関する情報
  6. 会員登録に関する情報

それぞれを詳しく解説していきます。

①医療・介護の希望

医療や介護の希望は、あなたの命にかかわる重要なことです。

  • どのような医療・介護を希望する
  • どのような医療・介護を希望しない

難しい専門的な言葉でなくても、上記がはっきりわかるように書けば問題ありません。

「延命治療は受けたくない」

「医療保険内で可能な治療を受けたい」

「痛いのは嫌だ」

など、あなたのメッセージをもとに家族や医療・介護関係者はプランニングができます。

しかし、あなたが自分の意思を伝えられない状態でメッセージもない場合、治療や介護の方針を家族が「あなたが何を希望するか想像」しながら決めることになります。

これは家族にとって、非常に大きな心理的負担となります。

あなたにとっても、自分の命に関する希望を貫けないというリスクがありますよね。あなたの意思が明確になっていることで、家族の負担を大きく減らすことができますから、できるだけ意思や意向を書き残しましょう。

また、献体やドナーについても希望があれば必ず記載します。

献体 医療や医学などの発展や医師の育成のために、自分の遺体を大学病院などに提供すること。提供された遺体は、解剖学の実習用として使用される。
ドナー(臓器提供) 死後に臓器を取り出して、必要とする人に提供すること。
※献体希望の場合は、事前に大学などへの登録が必要

どちらも尊い行為ですが、家族が独断するのは難しく、苦しい選択になります。

あなたにとっても、後悔のないように、あらかじめ記しておくといいでしょう。

②葬儀やお墓の希望

葬儀やお墓について希望がある場合には、

  • 葬儀の有無
  • 規模
  • 呼ぶ人
  • 雰囲気
  • 納骨方法

などを記しておきましょう。

なぜなら、葬儀やお墓(納骨・散骨)の多様化により選択肢が増えた分、故人の遺志が明らかでないと遺族を悩ませることになるからです。

葬儀を例に挙げると、葬儀をせずに火葬する「直葬」や故人が好きだった音楽で偲ぶ「音楽葬」などがあります。

かつてはお骨はお墓に納めるのが一般的でしたが、近年では納骨ではなく海などへの散骨を希望する人も少なくありません。

葬儀やお墓に関しては、特に希望がない場合には、その旨を記しておくことで、残された家族の負担は軽くなるでしょう。

③友人や知人の連絡先

友人や知人などの交友関係情報もエンディングノートに記載しておきましょう。

同居の家族でも、プライバシーにかかわることですから、互いの交友関係について深く知ることは難しいためです。

交友関係のリストは、グループ分けして作成しておくと便利です。

 

<連絡の目的でグループ分けする場合>

  • 何かあったらすぐに連絡して欲しい人
  • 葬儀に呼びたい人
  • 葬儀などが終わってから連絡して欲しい人

 

定期的に合う人、SNSだけでつながっている人、めったに合わないけれど尊敬している人、お世話になった人など、相手に対する思いは本人しか分からないですよね。

特に連絡先がスマートフォンにしか入っていないという人は必ず書き出しておきましょう。

スマートフォンはセキュリティが厳重なので、本人以外が情報を引き出しにくくなっています。ロックがかかってしまったスマートフォンからは情報は引き出せませんから、注意してください。

④お金にまつわる情報

銀行口座やクレジットカードの情報もまとめて記載しておきましょう。

特に通帳やカードがないオンラインバンクの場合には、必ず記載してください。

銀行口座やクレジットカードの存在に気がつかず放置していると、不正利用や悪用される恐れがあります。

生前契約していた有料サービスが死後も引き落とされることがありますから、不要なものはできるだけ解約しておきましょう。

とはいえ、エンディングノートにお金の情報をすべて書くのは不安ですよね。

「エンディングノートは存在を知らせるノート」と理解し、情報の一部を残すことをおすすめします。

 

<エンディングノートに書く情報>

  • 銀行名、口座番号、口座名義人
  • クレジットカードカード会社名、カード番号
    ※暗証番号やパスワードなどはNG

 

口座やカードの停止手続きは遺族が問い合わせて行えばよいため、暗証番号やセキュリティ番号まで書く必要はありません。

しかし、葬儀費用や生活費などで家族が自由に使えるお金を残す場合にはこの限りではなく、必要費用を入れた銀行口座の情報を家族と共有するかそれぞれの口座に分散しておきましょう。

⑤保険の情報

保険金は加入者が請求しない限りは受け取れないものです。

保険料を支払い続けていたのに、存在を忘れていて請求し損ねるのはあまりにもったいないですよね。

一人暮らしでも家族と同居していても、保険会社名と加入保険のプラン名をエンディングノートに書いておくと安心です。

保険金の請求にあたっては、保険の加入者証が必要な場合も少なくありません。

医療保険・生命保険ともに加入証書や書類など、家族が分かりやすいようにまとめておきましょう。

保険金の有無で受けられる医療が異なることもあるかもしれませんから、加入中の保険情報は記載することをおすすめします。

死亡時だけでなく、入院や手術で受け取れる保険もありますから、いざという時に役立つはず。家族と同居している方は普段から保険情報をシェアしておくといいですね。

⑥会員情報に関すること

Webサービスやオンラインショップなど会員カードがないものについては、サイトのURLやIDを必ず記入しておきましょう。

「無料会員だから放置でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、取引実績があり、クレジットカードや住所などの個人情報が残っていると、悪用される可能性もあります。

記載が必要な会員情報 記載が不要な会員情報
・通販(オンラインショップ)
・利用実績のある有料サービス
(音楽や動画、マンガなど)
・個人情報を登録しているサイト
・個人情報を登録していないもの
・ポイントカード
・会員カードが発券されているもの

サイトのURLやIDさえ分かれば、遺族は比較的簡単に退会手続きができるとはいえ、数が多いほど大変です。

不要なサービスには登録しない、利用予定のない会員サービスは退会しておくことを心がけましょう。

エンディングノートに書く内容について、さらに詳しく知りたい方は「エンディングノートの内容とは?入れるべき項目や工夫を網羅的に紹介」をご覧ください。

デジタル終活

デジタル終活とは、スマートフォンやパソコンに保存されたデータやアカウント情報などのデジタルデータを整理することです。

 

<デジタルデータの一例>

  • SNS
  • LINE
  • 有料アプリやWebサービス
  • ハードディスク
  • 画像データ など

 

私たちの日常に密接にかかわっているデジタルデータへの対応も、いざという時のために考えておく必要があります。

本章ではデジタル終活について詳しくお話していきます。

有料サービスは契約の自動更新ではなく、手動更新に変更する

一定額を支払うことで提供サービスを堪能できるサブスクリプション(定額支払い)は、契約を自動更新ではなく手動更新に変更しましょう。

有料系サービスはユーザーが亡くなっても自動的に解約とはなりません。

解約するためには遺族の申し出または利用料金引き落とし口座の凍結が必要です。

  • あなたの有料系サービス利用を家族が知らない
  • 利用料金の引き落とし口座が維持されている(解約されていない)

上記の2つに当てはまる場合は、死後も料金が引き落とされ続けることになります。

こういったトラブルを防ぐためには、自動契約の設定をやめ、少し面倒ではありますが手動で更新手続きをするように変更しましょう。

 

<サブスクリプション一例>

動画や音楽の配信サービス、マンガや書籍の読み放題、新聞のオンライン版、オンラインショップの有料会員、ウイルス対策ソフト、ゲームなど

 

SNSごとに「死後のアカウントをどうするか」を決めておく

TwitterやInstagram、LINEなどのSNSは、SNSごとにあらかじめ「死後のアカウントをどうするか」を決める必要があります。

その理由は、死後にSNSのアカウントを放置することで、なりすまし被害や不正利用される恐れがあるからです。

希望するアカウントの状態によって対応策が異なります。選択肢と対応策は下記の通りです。

SNSアカウントの状態 対応策
アカウント放置(公開継続) 特別な対応は不要。一定期間ログインがない場合やサービス終了などがない限りは、公開継続になる。
アカウント削除
※利用継続中のSNSの場合
故人の関係者がSNSの運営元にユーザーの死亡を連絡。ユーザーの死亡手続きをし、手続き完了後、削除となる。
削除を希望する場合は、エンディングノートにSNS名とID(アカウント名)を残しておく。
アカウント削除
※利用頻度の低いSNSの場合
アカウントが必要か検討し、今後も利用が少なそうなら自分でアカウント削除する。
追悼アカウントへ移行 一部のSNSで提供されているサービス。
「追悼アカウント」とは、故人のアカウントを思い出としてシェアする方法。追悼アカウントは、他の利用者からのログインを防ぐことが可能。そのため故人のプライバシーを保護することができる。
現段階ではFacebookとInstagramで利用可能。

基本的にSNS運営元では、ユーザー(利用者)の生死を自動で判断できません。故人の関係者からの申し出後に対応するのが一般的です。

そのため、ユーザーの死が確認できるまではアカウントはそのまま生きているケースが多いようです。

「自分の死後はSNSのアカウントを削除して欲しい」「トラブルになって周囲に迷惑をかけたくない」という人は、「SNSアカウントの希望」について必ずエンディングノートに書いておきましょう。

ただし、アカウントが携帯電話の番号に紐づいているLINEはこの限りではありません。

次の項で詳しくお話していきます。

LINE内の大切なデータはLINE以外で保存する

LINE内にあるデータはユーザーの死後に取り出すことができないため、大切なデータは以下の2つの方法で保存しましょう。

  1. バックアップまたはスクリーンショットを取る
  2. 共有したい相手にデータを送信しておく

LINEのアカウントはユーザー以外の利用を禁じています。

それだけでなく、LINEのアカウントは携帯電話番号に紐づいているため、携帯解約後は別の人のアカウントとなる可能性があるのです。

ただし、アクセスできなくなるのは故人のアカウントだけ。

故人が送信したメッセージや画像は受信者のアカウントで見ることができます。

ですからLINE内に大切なデータがある場合は、携帯電話本体にバックアップまたはスクリーンショットを取って保存するか、共有したい相手に送信しておきましょう。

見られたくないデータはフォルダにまとめて死後削除の準備をする

見られたくないデータはフォルダにまとめておき、一定期間経過後、該当フォルダを削除する設定にしておくと安心です。

この場合に有効なのが、パソコン内にある不要なファイルを消す削除ソフトやツールの導入です。

あらかじめ日付を指定できるものや最後に起動した日から〇日経過後と条件指定できるものがあります。

「死後の世界」/フリーソフト(作者:ゆき氏)

削除したいフォルダやファイルを登録し、指定条件も満たした場合に自動削除するフリーソフト。削除条件の設定は、日付指定、最終起動から〇日経過の2種類
Windows98まで対応と表記されているが、ユーザーからはWindows7までの動作確認が報告されている。フリーソフトのため、無料で利用できるのも嬉しい。

ダウンロードはコチラ

Googleのアカウント無効化管理ツール

長期間ログインされないGoogleアカウントを管理する公式のサービス。
指定期間アカウントが使用されない場合、アカウント情報(写真やメール、ドキュメントなど)をどうするか設定できる。

  1. 自動削除
  2. 家族や友人と共有

家族や友人と共有したくない情報をGoogleアカウントにまとめて自動削除設定をしておくのもよい。

Googleのアカウント無効化管理はコチラから

誰にだって見られたくない情報は少なからずありますよね。見せたくないものが入ったファイルを死後に消すことができれば、あなたのプライバシーを守ることができます。

データの保存方法は家族のデジタルスキルに合わせる

家族と共有したい・残したい画像や動画などは、家族のデジタルスキルに合わせて保存方法を決めましょう。

デジタルスキルとは、パソコンやインターネットの操作の得手・不得手で考えます。

スマートフォンでインターネットの閲覧はできるものの、パソコンに苦手意識がある場合は単純な操作方法でデータを保管するのがいいでしょう。

デジタルスキルが低い ・パソコン内のフォルダ
(デスクトップ上ですぐに分かるようにフォルダを設置する)
※文書はドキュメント、写真はピクチャのフォルダが基本
※パソコンのログインパスワードもエンディングノートに書いておくと安心・ハードディスクやUSBメモリーなど
デジタルスキルが高い ・パソコン内のフォルダ(隠しフォルダ)
・ハードディスク
・有料のクラウドストレージ など

 

【ライフスタイル別】40代の終活のポイント

ここまでで、40代が行うべき基本的な終活についてはご理解いただけたかと思います。

ただし冒頭でも少しお話した通り、同じ40代でも配偶者や子供の有無などのライフスタイルの違いで、終活の取り組みが異なります。

本章では、以下のライフスタイル別に絶対に押さえておきたい終活をまとめました。

  1. 40代独身
  2. 40代夫婦(子供あり)
  3. 40代夫婦(子供なし)

こちらをお読みいただくと、あなたに最適な終活が分かりますのでぜひ参考にしてください。

40代独身の場合

自立した人生を歩む40代独身のあなたが押さえておくべき終活は、次の通りです。

生前整理 ・不用品の整理
・不要なサービスの退会
・保険の見直し・整理
・銀行口座やクレジットカードの整理
エンディングノート ・医療や介護の希望
・献体やドナーの希望
・葬儀や納骨の希望
デジタル終活 ・データの保存または自動削除の設定
・有料系サービスの自動契約停止

さらに+αとして、以下の2つを押さえておくと安心です。

  • 金銭面の確保
  • 孤独死対策

具体的にお話していきます。

老後の収入を確保する

いざという時に頼りになるのがお金です。

パートナーや家族から金銭サポートが受けられるという人以外は、自分の貯金や収入・年金が生活の基盤となります。

病気やケガで思うような生活が送れなくなった場合を想定して、ある程度の貯金をしておきましょう。

年金以外にも定期的な収入があれば心強いもの。

40代のうちからできることがあるか準備・検討しておくといいでしょう。

社会や近所とのつながりを持つ

会社や組織以外にも、地域や近隣の人々とつながりをもっておくことは非常に大切です。

地域のコミュニティに参加したり、趣味の集まり、近所付き合いを積極的に行うことで、「あなたを知る人」が増えます。

知り合いが増えることで、「いざという時に頼れる」「何かあった時に気づいてもらえる」ため、単独世帯のリスクを減らすことができます。

反対に、会社の人としか付き合っていない場合、退職後は人間関係が希薄になる恐れがあります。

退職後にいきなり新たなコミュニティを探したり、参加したりするのは大変です。

早い段階から自分に合うコミュニティをリサーチしておくといいでしょう。

終活サービスの利用を検討する

現在は独身が珍しくないこともあり、独身者向けの終活サービスも充実しています。

終活サービスを利用することで、かなりの部分の不安要素が払拭できます。

一例をご紹介すると、下記は終活の相談窓口が提供しているサービスです。

 

【おひとりさまの身元保証】

  • 病院への入院
  • 介護施設への入所

生涯にわたり35万円(税別)

 

 

【おひとりさまの死後事務】

  • お葬式
  • 納骨
  • 連絡代行
  • 各種届け出、手続き代行
  • 遺品整理
  • 相続

すべて含めて135万円(税別)

 

「両親は高齢だし、兄妹は子育てに大変そうだからあまり頼りたくない。でもいざという時はどうしたらいいのだろう」

このように考える独身の方にとっては、非常に心強いサービスです。

40代独身の方は、これまで一人で自分のことを行ってきただけ、他者への気遣いがあるように思います。

だからこそ不安になるのが、自分で出来ないことが発生した場合です。

終活サービスは、まさに「自分で出来ないことをやってくれる」サービスですから、悩みが深い人はまずは問い合わせて相談に乗ってもらうのがいいでしょう。

40代夫婦(子供あり)

40代夫婦で子供がいる場合には、残された家族の生活を考えなくてはいけません。

そのため、ポイントとなるのが、以下の3つです。

  • 生活資金が足りるか
  • 教育資金が足りるか
  • 医療・介護にかかる費用と希望する対応

これを踏まえると、40代夫婦で子供がいる場合に押さえておきたい終活は次のようになります。

生前整理 ・不用品の整理(残したいものと捨てるものを明確に分類)
・不要なサービスの退会
・保険の見直し・整理
・銀行口座やクレジットカードの整理
エンディングノート ・医療や介護の希望
・献体やドナーの希望
・葬儀や納骨の希望
・連絡して欲しい人の情報
・クレジットカードや銀行口座の情報
・まとまった金額が入っている口座の情報を家族に共有しておく
・借入金の情報
家族に伝えたいメッセージ
デジタル終活 ・データの保存または自動削除の設定
・有料系サービスの自動契約停止

ここでポイントとなるのが、以下の2つです。

  • 家族に伝えたいメッセージ
  • 借入金の情報

子供がいる場合には、必ず家族あてにメッセージを残す

40代という若さで親が他界した場合、残される子供が受けるショックはとても大きなもの。

親の死は子供の人格形成にも影響を及ぼします。

子供が前向きにその後の人生を歩めるように、必ずメッセージを残しましょう。

 

<家族あてのメッセージの内容例>

  • 子供への思いや願い
  • 家族への思いや願い
  • あなた自身の人生について

 

ただし、家族や仕事、自分の人生への不平不満などネガティブなメッセージはNGです。

あなたが書いたメッセージが家族や子供の心に残りますから気をつけましょう。

借入金の情報を話すか書き残して共有する

教育ローンや車のローンなどの借入金がある場合には、必ず家族と情報を共有しておきましょう。

マイナスの財産が多い場合、子供は相続放棄を選択できますが、手続きには期限があるため、注意が必要です。

相続放棄は自分たちで家庭裁判所へ申し立てし、手続きをしなければいけません。

申し立て期限を過ぎると自動的に相続となります。

マイナスの財産が多い場合は、その負債を子供が背負うことになるのです。

相続放棄の申し立てをスムーズに行うためには、生前整理で清算しておくのが一番なのですが、なかなか難しいですよね。

借入金がある方は家族または配偶者間でしっかり共有するか、エンディングノートに記載しておきましょう。

40代夫婦(子供なし)

40代夫婦だけの世帯は、互いの最後をどのようにするかよく話し合っておくといいでしょう。

エンディングノートも夫婦で相談しながら書いていくと、互いの思いがよく伝わります。

生前整理 ・不用品の整理(残したいものと捨てるものを明確に分類)
・不要なサービスの退会
・保険の見直し・整理
・銀行口座やクレジットカードの整理
エンディングノート ・医療や介護の希望
・献体やドナーの希望
・葬儀や納骨の希望
・連絡して欲しい人の情報
・クレジットカードや銀行口座の情報
・まとまった金額が入っている口座の情報を家族に共有しておく
・借入金の情報
・家族に伝えたいメッセージ
デジタル終活 ・データの保存または自動削除の設定
・有料系サービスの自動契約停止

ただし、下記に当てはまる人はスムーズな相続のために遺言書作成をおすすめします。

  • 両親が健在
  • 両親が他界しており、兄弟姉妹がいる
  • 離婚した元配偶者との間に子供がいる
  • 戸籍上の夫婦ではなく、内縁関係である

子供がいない夫婦の場合、財産の相続は両親や兄弟姉妹にも関わってきます。

「配偶者にすべて相続させたい」「トラブルにならないようにしたい」場合は遺言書の作成を検討しましょう。

終活で迷いが生じたらプロに相談を


「自分にベストな終活がしたい」

「後悔しないように過不足ない終活をするにはどうしたらいいだろう」

このようにお考えの方は、終活を知りつくしたプロに相談することをおすすめします。

働き盛りの40代は何かと忙しい毎日を送る中で、じっくり考えるのが難しいという人もいるでしょう。

一人であれこれ悩むより、プロに相談することで最適な答えを最短で手に入れることができます。

終活の相談窓口では下記のサービスを提供しています。

終活の無料相談

  • 医療・介護の相談
  • 相続の相談
  • 遺品整理・生前整理の相談
  • 葬儀・お墓の相談
エンディングノートについて

  • 書き方サポート
  • エンディングノートの企画
おひとり様の終活サポート

  • おひとりさまの身元保証
  • おひとりさまの死後事務

終活はあなたや家族の人生にかかわる重要なことです。
的確な情報を手に入れ、必要なことにあらかじめ取り組んでおくことで、もしもの時の後悔が減らせるでしょう。

まとめ

終活は40代で始めても決して早すぎないことがお分かりいただけたかと思います。
今回お話しした内容をまとめると、

 

●終活の低年齢化により、終活を40代で始めるのは早すぎない

●40代の終活で得られるメリットは以下の3つ
 ①将来に関する不安が減る
 ②これからの人生をより充実させられる
 ③親の終活も考えられる

●40代の終活でやるべきことは以下の3つ
 ①生前整理
 ②エンディングノート
 ③デジタル終活

 

家族を持っている人も、そうでない人も、これらからの人生を楽しく有意義に過ごすためにも終活に取り組んでみませんか?

この記事があなたの終活のサポートになれば幸いです。

「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。

竹内

  • エンディングノートの書き方サポート
  • 終活に関するご相談(無料)
  • おひとりさまの終活サポート

終活に関するご相談は以下からお願いいたします。

無料で受けられる「終活ガイド初級」で、終活の基礎知識を学びませんか?

エンディングノートの細かな部分をしっかり理解し、”『エンディングノート』を通じて豊かな人生のお手伝いをする”やり甲斐、使命感を感じられる仕事『エンディングノート認定講師講座』については以下をご覧ください。

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