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エンディングノート、医療についての書き方、必要な項目や注意点は?

 
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終活の一環として、エンディングノートを書く人が増えてきました。

 

エンディングノートには、決まった形式がなく、自由に書くことができます。基本的な項目としては、以下のようなものがあります。

  • 自分について(名前・生年月日・本籍地など)
  • 契約などの個人情報(携帯・パソコン・光熱費)
  • 医療や介護について(持病・常用薬・延命治療の有無など)
  • 葬儀や納骨について
  • 知人や親戚の連絡先
  • 相続財産について(預貯金・不動産・生命保険など)
  • 遺言書について
  • ペットについて
  • 大切な人へのメッセージ

 

今回は、その中でも書き方がよくわからないという声が多い「医療と介護について」、何を書けばいいのか、必要な項目や、注意点を解説します。

「エンディングノートを書き始めたのだけど、医療についてって具体的には何を書けばいいの?」とお悩みの方、ぜひ、この記事を参考にしてください 。

竹内

エンディングノートに「医療」について書くのは何故?

エンディングノートに医療や介護についての希望を書くことは、最期までどう生きたいかの意思表示となります。

 

認知症になってからや意識不明になった後では、どうしたいかを自分で表明することができません。回復の見込みがないとき、延命治療をするのかしないのか、ご家族に判断を委ねるのは精神的な負担が大きすぎます。

 

エンディングノートに医療や介護の希望が記載されていれば、命に関わる重大な判断をご自身ができない時に、医師と家族が判断するための大きな手助けとなるでしょう。

エンディングノートに医療に対しての希望を書くのは、自分のためでもありますが、残された家族のためでもあるのです。

高桑

エンディングノートに書いておきたい医療と介護についての項目

では、具対的にはどのようなことを記載しておけばいいのでしょう。

 

医療と介護について、ここでは、大きく4つの項目に分けて、記入すべき内容を説明していきます。この通りに書く必要はありませんが、ご自分が書く時の参考にしていただければと思います。

1:自分の健康についての基本情報

2:終末医療についての希望

3:臓器提供と献体について

4:介護について

 

以下で詳しく解説していきますね!

竹内

1 自分の健康についての基本的情報

最初に書いておきたいのは、自身の健康についての基本的な情報です。現在の健康状態と治療中の病気についてや、受けいる医療サービス、介護サービスについて記載します。

持病の有無

無   有(       )

※有の場合は具体的な病名を記載

既往歴&手術歴

無   有(       )

※有の場合は具体的な病名といつごろかを記載

遺伝的体質

無   有(     )

※有の場合は具体的な体質を記載

アレルギーの有無

無   有(     )

※有の場合は具体的なアレルギー源を記載

飲酒習慣

無  過去に有(    年まで) 有

喫煙習慣

無  過去に有(    年まで) 有

現在治療中、通院中である場合は以下についても記入しておきましょう。

  • 病名
  • かかりつけの病院(病院名、住所、電話番号)
  • 担当医
  • 服用薬
  • かかりつけの薬局(薬局名、住所、電話番号)

 

また、以下のようなサービスを受けている場合は、事業所名や担当者名と電話番号も記載しましょう。

  • デイケア、デイサービス
  • 訪問看護師
  • 訪問介護士
  • ホームヘルパー
  • 訪問入浴
  • 訪問リハビリ等

 

2 終末医療についての希望

終末医療についての意思表示は、最期までどのように生きたいのかを伝えるものです。どのような医療を受けたいのか、じっくりと考えてみましょう。

 

また、エンディングノートに記載したら、そのことについて家族と話し合う機会をもちましょう。自分の意思に沿った終末医療を受けるためには、家族の理解と協力が欠かせません。

 

告知について

余命わずかな場合の告知についての希望を記載します。

  • 病名、余命の両方を告知して欲しい
  • 病名のみ告知して欲しい
  • 病名、余命どちらも告知して欲しくない

延命治療について

 延命治療(延命処置とも言われます)とは、回復の見込みがない場合に、生命の維持のためにおこなわれる医療行為のことです。

 

延命治療が必要な状態では、すでに意識がない状態であることも多く、延命治療を望むか望まないかについては、元気で意識がはっきりしているときに意思を表明しておく必要があります。

 

延命治療には以下のようなものがあります。

心肺蘇生 心臓マッサージや電気ショックなど、心臓が止まった時に、心拍を再開させるためにおこなうものです。
人工呼吸器 自力で呼吸ができなくなっても人工呼吸器を装着すれば、生き続けることができます。口から管を挿入する方法と、喉を切開して直接気管に管を入れる方法があります。
一度装着してしまうと、本人や家族の要望があったとしても、取り外す事は法的に認められていませんので、装着するかどうかの判断は難しいところです。
経鼻胃管栄養 鼻から胃まで管を通して、水分や流動食を補給する方法です。気管に管が通っているため、不快感があります。
胃ろう お腹に穴を開けて胃に管を通して、水分や流動食を補給する方法です。長期にわたる栄養補給の場合は、経鼻胃管栄養ではなく、こちらの方法がとられます。

 

回復する見込みがない場合でも上記のような処置をすれば、生命を維持することはできます。

しかし、意識がないにかかわらず上記のような延命治療を望むのか、それとも延命治療をせず、自然のままに委ねるのか、一度じっくりと検討してみましょう。

竹内

除痛の方針

病気によっては痛みが激しいものもありますが、痛みは、さまざまな方法で取り除くことができます。ただし、鎮痛剤の中には、使用することで意識が朦朧としてしまうものもあります。

 

通常の除痛治療で効果が出にくくなった場合、意識が朦朧としてもよいので強い薬剤で痛みを和らげてほしいのか、できるだけ最後まで意識がある状態でいたいのか、一度考えてみましょう。

 

3 臓器提供と献体について

死後、臓器提供や献体を希望する場合は、エンディングノートに記載するだけでなく、事前の意思登録や家族の同意が必要になります。

臓器提供を希望する場合 

1臓器提供の意思表示を行う

臓器提供を希望する場合は、次のいずれかの方法で、提供の意思表示を行う必要があります。

  • 保険証の裏面
  • 運転免許証の裏面
  • マイナンバーカードの右下

には、提供の意思を記載できるようになっています。

公益社団法人日本臓器移植ネットワークの発行する意思表示カードに登録する方法もあります。

竹内

また、公益社団法人日本臓器移植ネットワークのサイトからならオンラインで登録することも可能です。

 

2家族の同意を得る

実際には臓器を提供の際には、家族の同意が必要になります。家族とも十分に話し合い、納得してもらうことが大切です。

 

臓器移植には年齢制限はありませんが、一般的に70歳以上の高齢者の場合は、臓器が移植できる状態にないケースもあります。

 

献体を希望する場合

1:献体について家族の同意を得る

献体を希望する場合、事前に必要書類を提出する必要がありますが、そこにはご家族の署名捺印が必要です。家族の同意がなければ登録できませんので、まずは、家族の同意を得ましょう。

2:地域の医科大などに相談

住んでいるエリアの医学部のある大学か公益財団法人日本篤志献体協会など献体を扱う団体に相談し、必要書類を揃えて、献体登録を行います。

 

臓器提供と献体は両方できるの?

原則として、臓器提供と献体は、どちらか一つしかできません。

また、本人の希望があったとしても、かかっていた病気や高齢の場合、臓器提供や献体いずれもでいない場合もあります。

 

遺体はいつ戻ってくるの?

臓器提供の場合、臓器を取り出したあと、数時間に遺体は戻されますので、その後、普通にお葬式をおこなうことができます。

 

献体の場合は、死後48時間以内に遺体を引き渡すことになっています。48時間以内であれば、通夜と告別式をおこなう事は可能です。その後、遺体は大学に運ばれ、献体したのちに火葬されます。

遺骨が遺族のもとに戻ってくるには1~3年ほどかかります。

これらのことも踏まえて、最終的な意思決定をおこないましょう。

4 介護について

 

認知症や病気の後遺症で体の自由がきかなくなった場合には介護が必要となります。介護の内容や、費用の問題、家族の状況により、必ずしも希望する介護が実現できるとは限りませんが、自分の意思表示ができなくなった時のために、希望はしっかりと表明しておきましょう。

 

また、介護の問題は、本人だけでなく、家族の問題でもあります。家族で十分に話し合い、施設やサービスの利用を考えているなら、一緒に見学や相談所に足を運ぶなどの準備が大切になります。

 

介護について記入項目の例

 

  • 介護をお願いしたい人:配偶者、家族の中の〇〇さんのように具体的に。家族の介護を望まない場合はその旨を記載しておくこと。
  • 介護してもらいたい場所:病院、施設 自宅など。
  • 介護の費用について:介護資金の有無を記載。介護資金を準備している場合は、資金源も明記しておく。例えば、年金、銀行預金、民間の介護保険、家や土地を売却して充当等。
  • 介護者への支払い:毎月支払う金額、あるいは財産分与額について記載する。
  • 介護関連の連絡先リスト:相談所や施設などの連絡先リスト。あらかじめ調べて候補をあげておくと、介護が必要になった時にすぐに動ける。

 

介護については、どの程度の介護が必要なのか、家族で介護できる人がいるのかなど、さまざまな状況により希望に添えるかどうかが左右されますが、本人の希望を書いてあれば、選択の助けになります。

 

医療についてエンディングノートに記載するときに、気をつけておきたい事

最後に、医療と介護について記載する上で、知っておいてほしいことを3つあげておきます。

法的に効力はない

エンディングノートに記載されたことには、法的な効力はありません。

あくまでも自分の意思の表明であり、あなたに代わって判断しなければならない家族の選択のサポートとなるものであると理解してください。

ただ、最近では、医療の現場でも、終末期にあたっては本人の意思表明を尊重する方向になってきています。

竹内

かかる費用や家庭の事情で、必ずしもその通りになるとは限りませんが、本人の希望が明確になっている事は、選択する人の負担を減らすことになります。

 

法的な効力がないとしても、医療や介護については、必ず記載したいことの一つです。

 

定期的に見直そう

まだ元気なうちは、ぴんとこない項目もあるかもしれません。

 

ただ、エンディングノートは、一度書いたら決定というものではなく、何度でも、ご自身で見直し、書き直すこともできるもの。気持ちが変化した場合には、書き直しましょう。

 

健康状態は、時がたつにつれて変化するもの。通院してなかった人が通院するようになったり、服用薬が変わったりなど、現状が変化した場合も書き直しましょう。

 

なお、記載日は、必ず記入してください 。もっとも新しい記載日の内容が最終的な意思となります。

 

必ず家族と話し合いを

エンディングノートに書いて終わりにするのではなく、その内容について、家族と話し合う機会を持つことをおすすめします。家族には家族の思いがあります。突然ノートを見せられても、すべてが納得できるわけではありません。

  • なぜ、自分はこうしたいのか?
  • どういう思いからこの判断をくだしたのか?

最期まで納得できる生き方をするためにも、正直な思いを家族で話し合うことは大切です。

 

まとめ 医療や介護については家族ともよく話し合うことが大切

終末期の医療や介護についての希望をエンディングノートに記すことは、最期までどのように生きたいかという意思表示でもありますが、いざという時判断しなければならない家族の精神的負担を軽減してくれるものでもあります。

その時の状況により希望した通りになるとは限りませんが、できるだけ具体的に記しておく方が、決断を迫られる家族にとって判断の助けになります。

竹内

医療や介護についての問題は、家族にとっても関わりの深い問題ですので、エンディングノート に記すだけなく、自分の希望について、家族とじっくりと話し合いましょう。

「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。

竹内

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