無料で手軽に続けられる!エンディングノートのおすすめアプリ6選


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
終活の代表的な方法として広く知られている「エンディングノート」ですが、いざ記録を付け始めるとなると、どのように進めていけばいいのか大いに悩みますよね。
いつかはやらなくちゃと焦りながら、気が付くと何年も経ってしまっているなんて経験は、誰にでもあることでしょう。
実は、エンディングノートはスマートフォンの無料アプリで簡単に記録することができます。
しかも、手書きでつける時とは違い、アプリを使用すると、以下のような便利な機能も活用することができます。
- 文字の入力
- 音声や動画の記録
- 画像の保存
- 万が一の時に家族に情報を開示できる など
必要な情報を手できっちりと書き残すことが、安心なことには変わりありませんが、アプリを介して多様な手段で情報を記録していくことは、さらに安心できるのではないでしょうか。
本記事では、終活でエンディングノートを始める方に向けて、おすすめの6つの無料アプリについてご紹介していきます。各アプリの機能を一覧にまとめたものもご覧いただけますので、どのアプリがご自分に合っているのか、一目でご確認いただけます。
また、大切な内容をアプリで記入することに抵抗がある方には、アプリを使用した際のメリット・デメリットや、アプリ使用に向いている方、向いていない方についても触れていますので、さまざまな角度からアプリ活用について知ることで、不安解消にもお役立ていただけます。
本記事を読むことで、今日からすぐに始められる、あなたにぴったりのアプリが見つかりますよ。
目次(この記事は以下の順番で構成されております)
- 無料のエンディングノートアプリおすすめ7選
- エンディングノートの無料アプリ|メリット・デメリットとは?
- エンディングノートのアプリに向いている人・向いていない人
- 注意!エンディングノートの無料アプリで気を付けたいこと
- 終活でのアプリ利用やエンディングノートの書き方に迷ったらプロに相談
- まとめ:終活ノートもアプリで書いてみよう
パソコンにダウンロードをしてエンディングノートを書きたい方は、すぐDLできる無料のエンディングノート18選!見やすい比較表付きをご覧ください。
無料のエンディングノートアプリおすすめ6選
エンディングノートのアプリはいくつも出ていますが、アプリによってそれぞれ使用できるサービス内容が異なります。まずは下図をご覧ください。
初めてでも利用しやすい無料アプリを6つピックアップしました。
アプリ名 | 特徴 |
100年ノート | ①画面が大きくて見やすい ②頭脳トレーニングクイズあり ③写真・文字・音声(1件あたり3分)の3方法で記録可 ④閲覧権限を与えた人が情報を閲覧可能(開示料30,000円〈税別〉) |
エターナルメッセージ | ①各設問に答えるだけで完成できる簡単入力 ②写真文字動画(最大2本まで)の3方法で記録可 ③使用者の死後、家族に情報開示 |
あなたのエンディングノート | ①メッセージは文字・動画で残せる ②ユーザー登録すれば利用者本人のみ編集可能なので安心 ③埋葬地を地図で確認可能 ④作成したものは公開日を設定して閲覧を制限できる ➄記録できる主なカテゴリは9種類。さらにサブカゴリ(11種類)を設定できる |
エンディングノート:デジタル遺品整理 – 家族へ終活の記録 | ①遺された家族へ伝えたいことを簡潔にまとめ、各項目をわかりやすくアイコン表示 ②使用者の死後、アプリ内の記録は家族のもとへ開示 |
生前整理アプリ | ①パスワード入力のほかに指紋認証などでログインできる ②自分の情報などを細かく記載することができる ③各方面の専門家に相談する体制が整っている |
私ノート2 | ①家族と交流できるようSNS機能つき ②事前に登録しておけば逝去通知が届く ③万が一に備え、自分の考えを動画で残せる |
こちらを参考にしながら、まず手始めにどの携帯機種で各アプリを使用できるのかを確認し、各アプリの特徴を比較検討して、ご自分に最適なアプリを見つけていきましょう。
それでは、各アプリの詳細をご紹介していきます。
「100年ノート」
操作の分かりやすさ :★★★★★
目の疲れにくさ :★★★★★
機能が充実しているか :★★★★★
使い続けたくなるか :★★★★★
大きな文字とアイコンで、シニア世代の方でも見やすい画面が特徴です。
現在エンディングノート専用のアプリとして、多くの人気を集めています。
ご自身のプロフィールや身近な人の連絡先、大切な人に伝えたいメッセージ、資産関連、病院や介護のことなど必要な項目を自由記入欄および質問に答えることで記録することができます。
ちょっとしたお楽しみで「頭の体操トレーニング」ができるゲームもあり、楽しく続けられるアプリです。
記録の保管や作成は無料ですが、ご本人の死後、遺族の方々への情報開示の際、開示料30,000円(税別)がかかります。
〈対応機種〉
Android、iPhone
〈特徴〉
- 文字が大きく画面が見やすい
- 記録方法は、写真・文字・音声録音の3通り。音声は1件当たり3分
- 記録した情報は、閲覧権限を設定した人に伝えることができる
〈入力できる内容〉
- プロフィールや自分史
- 身近な人の連絡先
- 大切な人に伝えたいこと
- ペットについて連絡したいこと
- 預金に関すること
- 財産のこと
- 主治医や薬など病院に関すること
- 介護が必要になった時にお願いしたいこと
- 葬儀のこと
- 遺言や顧問弁護士に関すること
- 保険や私的年金に関すること
〈費用〉
無料。
ただし、本人の死後家族に情報開示をする際は、開示料30,000円(税別)がかかる。
〈公式サイト〉
https://100note.jp/site/pc/
〈Youtube〉
〈ダウンロードはこちらから〉
「エターナルメッセージ」
操作の分かりやすさ :★★★☆☆
目の疲れにくさ :★★★★☆
機能が充実しているか :★★★☆☆
使い続けたくなるか :★★★★☆
こちらのアプリの特徴は、葬儀関連についての細かい意志を残しておくことができる点です。
たとえば、宗教・宗派、葬儀費用、納棺時の衣装、エンバーミングの有無、棺の中に入れてほしいもの、遺影についての希望などを細かく記載できます。
古典をめくるかのような、落ち着いた色合いとデザインも魅力です。記録方法としては、文字入力・動画・写真などが選択できます。
〈対応機種〉
Android、iPhone
〈特徴〉
- 記録方法は、文字・動画(最大2本まで)・写真の3通り
- 本人の記録は、家族が運営会社に連絡すると無料で閲覧可能になる
- エンディングノートへの記録へは、質問項目に回答していく形式
〈費用〉
無料
〈入力できる内容〉
- 宗教や宗派について
- 連絡してほしい人
- 葬儀費用について
- 納棺時の衣装について
- 棺の中に入れてほしいもの
- 好きな曲について
- 遺影について
〈公式サイト〉
http://www.eternalmessage.jp/
〈ダウンロードはこちらから〉
Androidをご利用の場合
iPhoneをご利用の場合
「あなたのエンディングノート」
操作の分かりやすさ :★★★★★
目の疲れにくさ :★★★★★
機能が充実しているか :★★★★☆
使い続けたくなるか :★★★★☆
「あなたのエンディングノート」は、シンプルで見やすい画面が特徴のアプリです。
エンディングノートとして記録しておきたい必要事項を、文字と動画で記録しておくことができます。
四角いアイコンで統一されたわかりやすい画面と、ふんわりしたパステルカラーの色遣いが楽しく、
長く使い続けたい気分にさせてくれます。
自分史や資産、病院、葬儀、形見など重要な事柄を記録できるほか、埋葬地を地図で確認できたり、公開日を設定することで情報閲覧を可能にしたりと、便利な機能も盛り込んであるのがうれしいところ。
作成した内容は、利用者本人のみ編集することが可能なので、その点も安心です。
〈対応機種〉
iPhone
〈特徴〉
- メッセージは文字・動画で残せる
- ユーザー登録すれば利用者本人のみ編集可能なので安心
- 埋葬地を地図で確認可能
- 作成したものは公開日を設定して閲覧を制限できる
- 記録できる主なカテゴリは9種類。さらにサブカゴリ(11種類)を設定できる
〈入力できる内容〉
- 歴史:基本情報、詳細情報、学歴・職歴、資格・表彰など
- 医療:病歴、持病、告知内容など
- 財産:預貯金、不動産、ローン、株など
- 家族、友人
- 形見
- 保険
- 葬式
- 契約
- 保管
〈費用〉
無料
〈ダウンロードはこちらから〉
「エンディングノート:デジタル遺品整理 – 家族へ終活の記録」
操作の分かりやすさ :★★★★☆
目の疲れにくさ :★★★★★
機能が充実しているか :★★★☆☆
使い続けたくなるか :★★★★☆
iPhoneおよびiPadで使用できるエンディングノートアプリです。
遺された家族へ伝えたいことを簡潔にまとめ、各項目をわかりやすくアイコン表示しています。
機密保持のため通信機能を持たないので、使用中は外部に情報が送られることはありません。安心して利用できます。
〈対応機種〉
iPhone、iPad
〈特徴〉
- 利用者の死後、設定された人が質問に回答することで本人のアプリを開き内容を閲覧できる
- 通信機能を持たないため、入力したデータはアプリ内にそのまま保存で安心
〈費用〉
- 無料(データの追加不可・広告が表示される)
- 有料版もあり(データの追加可・広告表示なし)
〈入力できる内容〉
- ご自身のプロフィールやこれまでの人生記録
- ペットについて
- まわりの人について
- 健康記録
- 資産と負債 など
〈公式サイト〉
https://www.interbars.co.jp/endingnote/
〈ダウンロードはこちらから〉
「生前整理アプリ」
操作の分かりやすさ :★★★★☆
目の疲れにくさ :★★★★★
機能が充実しているか :★★★☆☆
使い続けたくなるか :★★★★☆
エンディングノートのアプリとして注目を浴びているのが、こちらの「生前整理アプリ」です。
無料会員と有料会員を選ぶことができ、それぞれ使用できる機能が異なります。
エンディングノートとしての情報登録はもちろんのこと、遺品整理士や弁護士、お墓相談士など各専門家への相談体制がきちんと整っている点が、他にはない特徴です。
〈対応機種〉
Android
〈特徴〉
- 各項目の表示が大きくて見やすい
- 薬や病気のこと、自分のプロフィール情報など家族に伝えておきたい細かい情報を記載できる
- 記入欄は基本的に、「タイトル」と「コメント欄」に分かれており、自由記入となっている(文字を詳細に入力するのが苦手なユーザーは、少々とまどうかもしれない)。
- アプリを開くには、パスワードの入力のほかに指紋認証なども選べるため、セキュリティ面では安心できる
〈費用〉
無料版(使用可能な機能が限定される)
有料版もあり
〈入力できる内容〉
無料版
- お薬手帳の情報
- 専門家を交えた「お悩み掲示板」の利用
- 専門家に直接メールや電話で相談できるよう設定
- 身分証明(名前・住所・連絡先)の記入
- 自分の仕事や家のこと、宝物やコレクションなどについて入力
- 免許書などの期日について入力
- 指紋認証対応
有料版
- 対象ごとにエンディングノートを複数に分けて作成可能
- 情報を開示したい「承認者」を設定できる
- エンディングノート作成は、必要項目を埋めるだけで完成
- 重要な情報をサーバーに保管してもらえる
- 指紋認証のほか手のひら静脈認証などしっかりしたセキュリティで対応
- 写真、ビデオ、音声を保存可能
〈公式サイト〉
https://www.lead-life.co.jp/seizen/
〈Youtube〉
〈ダウンロードはこちらから〉
「私ノート2」
操作の分かりやすさ :★★★☆☆
目の疲れにくさ :★★★★☆
機能が充実しているか :★★★★★
使い続けたくなるか :★★★★☆
「私ノート2」は、遠く離れた家族としっかり交流が持てるように考えられたアプリです。
日記をつけたり、写真をアルバムに保存したりしたものを家族で共有できるようになっており、SNS機能つきのエンディングノートという感覚で使えます。
また、非公開設定にしておいたデータは、逝去時に誰にも知られずに削除されるので安心ですよ。エンディングノートとして残しておけるのは、医療介護、財産相続、葬儀やお墓に関することです。
画面がシンプルで、見やすいのも特徴です。
〈対応機種〉
Android、iPhone
〈特徴〉
- SNSのような使い方ができる
- 日記やアルバムを家族間で共有できる
- 万が一に備え、動画で自分の考えを残しておける
- アプリを利用していなくても、設定しておけば逝去通知が届く
〈入力できる内容〉
- プロフィール
- 延命処置について
- 臓器提供について
- 介護方法
- 介護場所
- 財産管理について
〈費用〉
無料
〈公式サイト〉
http://www.watashi-note.jp/
〈Youtube〉
動画は旧私ノートについて紹介したものです。
私ノート2とは一部内容が変わっている可能性があります。
〈ダウンロードはこちらから〉
Androidをご利用の場合
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.classbit.endingbox
iPhoneをご利用の場合
https://apps.apple.com/jp/app/%E7%A7%81%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%882/id1453649135#?platform=iphone
エンディングノートの無料アプリ|メリット・デメリットとは
前章でエンディングノートのおすすめアプリ5選についてご紹介しましたが、エンディングノートをアプリで記入していくには、メリットだけでなくデメリットがあることも知っておく必要があります。
そもそもエンディングノートは、その記入方法として「紙のノート」と「アプリへの記入」の2通りがあります。
【エンディングノートの記入方法の比較】
紙への記入 | アプリへの記入 | |
費用 | 500~4700円 | 無料。一部有料もあり |
特徴 | じっくり考えて書くことができる | どこにいても思いついたらすぐに書き込める |
家族の手元に残しやすく、不測の事態が起こった時でも見つけてもらいやすい | アプリの存在とパスワードを家族に知らせる必要あり。アプリによっては事前に設定された人に情報公開をしてくれるサービスもあり | |
長期間手元で保管できる | アプリ提供会社の事情によりアプリの利用が終了になる場合がある | |
文字・写真などで記録を残す | 文字・写真・動画・音声などで記録できる (アプリによって異なる) |
「紙のノート」で記録する際のメリットとして、「じっくり考えて書くことができる」「家族に残しやすく、不測の事態が起こった時でも見つけてもらいやすい」「長期間手元で保管できる」「文字や写真などで記録を残す」の4つが挙げられます。
一方「アプリでの記入」の場合、紙での記録に比べて、そのメリットおよびデメリットは以下の通りになります。
【エンディングノートのアプリ活用の際のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
①文字・写真・動画・音声でより正確な記録を残せる。手軽に修正も可能 ②膨大な情報を手軽に整理できる ③思いついたときに記録可能。修正も手軽にできる ④あらかじめ決めておいた人に情報公開できる |
①記入項目やフォーマットが決められているため自由に記入できない ②アプリの提供が突然終了することもある ③法的効力はない |
上記のようなアプリのメリット・デメリットを認識しておくことで、より安全な利用ができるようになります。一つずつ解説していきましょう。
アプリ活用のメリット4つ
エンディングノートのアプリを活用すると、以下のようなメリットが生まれます。
文字・写真・動画・音声等でより正確な記録を残せる。手軽に修正も可能
エンディングノートアプリの最も大きな特徴の一つは、文字・写真・動画・音声など多くの手段で記録を残せることです。
紙のエンディングノートのように、文字や写真で記録を残す方法でももちろん十分なのですが、それに加え、利用者本人が撮影したメッセージ動画や意志を伝える肉声などがあると、記録にさらなる正確性を持たせることができます。
利用者の意志を間違いなく伝えるためにも、こうした複数の記録手段を持てることは、アプリならではの最大のメリットだと言えるでしょう。
また、内容の修正をしたい場合も手軽にできます。
どうしても紙での記録を修正しようとすると、書かれている内容をいったんすべて消しゴムや修正ペンなどで消去して、新しく書き直していく必要があります。その点アプリですと、修正した内容を上書きできるので便利です。
膨大な情報を手軽に整理できる
エンディングノートアプリは、利用者が伝えたいと願う膨大な情報を手軽に整理しながら記録できるのもメリットの一つです。
アプリでは、ご自身のプロフィールや預貯金、病院や介護、ペット、葬儀、お墓についてなど、項目ごとに記入すべきことが分かれています。アプリによっては質問形式で尋ねてくれるものもあり、それに合わせて回答していけば、必要事項を漏れなく入力できます。
残されたご家族に伝えるべきことが多く、どこから手を付けていいのかわからなかった方でも、手軽に始めることができるのでおすすめです。
思いついたときに記録できる
アプリ利用の3つ目のメリットとして、思いついたその場ですぐに内容を書きとめられる点が挙げられます。
なぜなら、アプリはいつも持ち歩いているスマートフォンに入っているため、外出先であれ、生活の隙間時間であれ、新しいことを思いついたその場で、すぐに入力することが可能です。
あらかじめ決めておいた人に情報公開できる
利用者に万が一のことがあった場合、あらかじめ設定しておいた人に、利用者のアプリ内の情報を開示するというサービスもあります。アプリによっては、情報開示に費用がかかる場合もありますので、きちんと事前に確認しておきましょう。
アプリ活用のデメリット3つ
逆に、エンディングノートのアプリを活用すると、以下のようなデメリットもあることを、頭に入れておきましょう。
記入項目やフォーマットが決められているため自由に記入できない
紙のエンディングノートに比べると、アプリでは記入項目や枠組みがある程度決まっているため、完全な自由記入ができません。一部アプリによっては、記録できる量を制限しているものもあるため、できるだけ多くの記録を自由に残したいと考えている方にとっては、物足りなく感じることもあるかもしれません。
しかし、情報を整理してまとめたい方にとっては、アプリの利用は取っ掛かりとして効果的であることは間違いありません。
アプリの提供が突然終了することもある
エンディングノートのアプリは、提供会社の事情により、突然サービスの提供が終了してしまう場合もあります。万が一そのような事態に直面しても困らないように、アプリ利用の傍らで、もうひとつ別の手段でエンディングノートを記録することをおすすめします。
あくまでもアプリの利用は、いつでもどこでも手軽に書き溜めるツール程度と認識しておくのも大切です。そして、時間ができたときにでも手書きノートやパソコン上でのテンプレートやソフトを使用して、アプリを参考にしながら同じ内容を書き留めておくようにしましょう。
法的拘束力はない
エンディングノートのアプリで記入した内容には、「遺言状」のような法的効力はありません。ご家族に伝えたい事柄を記録するという役割を果たすだけですので、ご注意ください。
あくまでも、記録者の意志を周りに伝えるものとなります。
法的効力を持たせるためには、法律の規定に則った「遺言書」を用意する必要があります。
エンディングノートのアプリに向いている人・向いていない人
エンディングノートのアプリについて、メリット・デメリットをご理解いただけたところで、さっそくアプリを活用してみたいと思われた方も多いかもしれません。
しかし残念ながら、アプリの利用には、向いている人・向いていない人がいます。
一体どういう人が向いているのか、見ていきましょう。
アプリ利用が向いている人 | アプリ利用が向いていない人 |
スマートフォンでの入力が苦にならない | キーボード入力や手書きの方がストレスが少ない |
思いついたときすぐにメモしておきたい | ゆっくり考えをまとめながら書きたい |
それではひとつずつ見ていきましょう。
アプリの利用が向いている人
エンディングノートのアプリ利用に向いている人は、次の2種類です。
スマートフォンでの入力が苦にならない
エンディングノートのアプリを使いこなすためには、記録したいことをまめに入力していくことがコツです。そのためには、スマートフォンでの文字入力をストレスなく行える方が、アプリ利用に向いていると言えるでしょう。
打つのが早くてもゆっくりでも構いません。
周りに伝えたい大切な事柄をきちんと入力できる方であれば、どなたでもエンディングノートアプリを楽しんで使うことができるでしょう。
思いついたときすぐにメモしておきたい
自宅内や出先で「これをエンディングノートに残さなくちゃ!」といった場面に出会うことも多いでしょう。そんなとき、さっと手元のスマートフォンを取り出して書き留めておきたいと思う方は、アプリの利用がおすすめです。
アプリの利用が向いていない人
次に、エンディングノートのアプリ利用が向いていない人をご紹介しましょう。
キーボード入力や手書きの方がストレスが少ない
スマートフォンでの入力が、どうしても難しいという方もいらっしゃるかもしれません。それよりは紙のエンディングノートにじっくり記入したり、パソコンにキーボードで入力する方が向いている方もいらっしゃいます。
そんなときは無理せず、ご自分の続けやすいスタイルを継続した方がいいでしょう。
ゆっくり考えをまとめながら書きたい
その場で思いついたことを書き留めるよりも、ゆっくりと考えをまとめながら文字にしていきたい方にとっては、アプリの利用は向いていません。
アプリは簡単な言葉を綴っていくには便利ですが、長文でゆっくり書きたい方にとってはしっくりこないことも。
その際はアプリ以外の方法を模索した方がいいかもしれません。
エンディングノートの選び方についてはエンディングノートの種類と選び方とは?書き方のポイントも紹介します!で詳しく解説しています。
注意!エンディングノートの無料アプリで気を付けたいこと
ここまでエンディングノートの無料アプリについてくわしく見てきましたが、無料アプリを使用するにあたり、必ず気を付けておくべき注意点を2つお伝えしましょう。
無料のサービス範囲をよく確認する
前述の一覧表でもおわかりいただけたように、エンディングノートのアプリには無料のものが多いですが、サービスの内容によっては有料となるケースもあります。
無料だと勘違いして使い込んでしまった場合、あとから思ってもみない請求が来たりするので要注意です。
そうならないためにも、アプリを使う前には、どこからどこまでが無料のサービスで、どこを利用すると有料になってしまうのかをきっちりと調べておきましょう。
家族にアプリの存在をきちんと伝える
こちらは、エンディングノートのアプリを使うすべての方にとって、もっとも重要なポイントです。
アプリを使い続ける際は、その存在をご家族に知らせておきましょう。
なぜなら、あなたに万が一のことがあったとき、ご家族はあなたの書き残したエンディングノートを参考にして、さまざまな手続きや作業を進めていくからです。
その際に必要になるのが、アプリの内容を確認するためのパスワードやログインなどの情報です。
そのため、あなたはまずご家族に対し、
- エンディングノートのアプリに記録していること
- 万が一に備えてアプリを閲覧してもらうときのログインIDとパスワードを残していること
この2点を生前からしっかりご家族に伝えておきましょう。
エンディングノートを書くときの注意点については、これだけは押さえておきたい!エンディングノートを書くときの注意点でも詳しく解説しています。
終活でのアプリ利用やエンディングノートの書き方に迷ったらプロに相談
今回は、おすすめのエンディングノートのアプリを5つご紹介しましたが、やはりアプリがあるとはいえ、1人でエンディングノートをつけるとなると、不安に思う方もいらっしゃることと思います。
そんなときは、プロにご相談することがおすすめです。
プロの的確な指示を仰ぐことで、無駄や余計な心配もなく、エンディングノートを書き進められます。
弊社では、エンディングノートの書き方などをはじめ、終活でのお困りごとを解決するサイト「終活の相談窓口」を運営しています。このサイトでは、エンディングノートの書き方を有料でサポートしているほか、個人・企業などの団体向けに、終活の専門家が書き方を指南してくれます。
エンディングノートの書き方サポートについてご相談したい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
まとめ:終活ノートもアプリで書いてみよう
今回は、エンディングノートの無料アプリについておすすめの6選をご紹介しました。
それに伴い、エンディングノートアプリのメリット・デメリット、そしてアプリ使用に向いている人や向いていない人についても言及しました。
エンディングノートのアプリ6選を改めておさらいすると、下記のとおりになります。
アプリ名 | 特徴 |
100年ノート | ①画面が大きくて見やすい ②頭脳トレーニングクイズあり ③写真・文字・音声(1件あたり3分)の3方法で記録可 ④閲覧権限を与えた人が情報を閲覧可能(開示料30,000円〈税別〉) |
エターナルメッセージ | ①各設問に答えるだけで完成できる簡単入力 ②写真文字動画(最大2本まで)の3方法で記録可 ③使用者の死後、家族に情報開示 |
あなたのエンディングノート | ①メッセージは文字・動画で残せる ②ユーザー登録すれば利用者本人のみ編集可能なので安心 ③埋葬地を地図で確認可能 ④作成したものは公開日を設定して閲覧を制限できる ➄記録できる主なカテゴリは9種類。さらにサブカゴリ(11種類)を設定できる |
エンディングノート:デジタル遺品整理 – 家族へ終活の記録 | ①遺された家族へ伝えたいことを簡潔にまとめ、各項目をわかりやすくアイコン表示 ②使用者の死後、アプリ内の記録は家族のもとへ開示 |
生前整理アプリ | ①パスワード入力のほかに指紋認証などでログインできる ②自分の情報などを細かく記載することができる ③各方面の専門家に相談する体制が整っている |
私ノート2 |
①家族と交流できるようSNS機能つき ②事前に登録しておけば逝去通知が届く ③万が一に備え、自分の考えを動画で残せる |
上記を見るとおわかりのように、エンディングノートアプリでも少しずつ活用できる機能が異なっています。まずは上記の表を参考にしながら、ご自分に適したアプリを選んでみてくださいね。
本記事が、あなたとエンディングノートを結び付ける良いきっかけになれることを祈っています。
「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。
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