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枝義理とは何?枝、義理の意味や、枝義理がある地域について解説!

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枝義理

(えだぎり)

目次(この記事は以下の順番で構成されております)

  • 枝義理とは
  • 香典とは
  • 枝とは
  • 義理とは
  • 改めて、枝義理とは
  • 枝義理がある地域

枝義理とは

「枝義理」は、お通夜や葬儀・告別式など弔事の際に、のし袋に入れてお渡しする香典の一種です。枝義理を渡すことを「枝を書く」といい、枝義理は「枝」と呼ばれることもあります。

 

ただ枝義理の文字だけを見ると、枝義理と香典との関わりは見えてきません。枝義理を理解するためには、昔ながらのしきたりや風習を振り返ると良さそうです。

次の章から順番に、

についてご説明します。香典と枝、義理の意味がわかれば、枝義理の意味が見えてくるでしょう。そのあと、

についてご紹介します。

香典とは

香典は仏教のお通夜や葬儀・告別式、四十九日や納骨、法要といったお悔やみの場で、喪主にお渡しする現金です。不祝儀用ののし袋に入れ、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。

 

香典の「香」は、お香・お線香を意味します。また香典は香奠とも表記され、「奠」は金品のことです。香典はかつて、お香やお線香を香らせて故人にお供えするものを意味しました。現代ではお香やお線香に代わって、現金をお供えするようになりました。

 

香典には次の2つの目的があります。

枝義理と関わっているのは、「葬儀費用を負担し、助け合う」目的です。

枝とは

次に、枝義理の「枝」の意味をご紹介しましょう。

 

家系図のことをファミリーツリーと言うのを聞いたことがあるでしょうか。先祖代々の家系を木に見たてて、親からのびる線を木の幹や枝と考えます。

枝義理の「枝」は、ファミリーツリーを思い浮かべると理解しやすくなるでしょう。

 

前の章で見たように、一般的な香典は喪主が受け取ります。一般的に喪主は配偶者か長男・長女です。故人を起点とするファミリーツリーで言えば、長男・長女が幹にあたり、長男・長女以外の子どもや兄弟姉妹は、ファミリーツリーの枝の部分にあたります。

 

枝義理の「枝」は、喪主以外の故人の兄弟姉妹や子どもを指しています。

義理とは

「義理」には、「義理人情」や「義理がたい」、「義理チョコ」といった表現があり、現在でも使われる言葉です。ここでの「義理」の意味は、次のようなものです。

人として守るべき正しい道。すじ。
社会生活を営む上で、立場上、また道義として、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと。
つきあい上しかたなくする行為

(出典:義理|小学館デジタル大辞典

ただし昔は、現代とは少し異なる使われ方をしていました。

 

例えば昔の日本は村社会で、村単位でお互いに助け合って暮らしていました。特に葬儀や火事があると、住人が協力して対応するのが習わしでした。

 

葬儀の際には、村が総出でお葬式の準備や埋葬を行いました。また家事が出たら、消防車などのない時代ですので、これも村の人が全員で水をくんで火を消します。

 

村が1つの共同体として機能していた時代に、お互いに困ったときは助け合い、借りを作ったり返したりしていたわけです。困ったときに助けてもらうことを義理、お返しをすることを義理返しといいます。ここで言う義理は、人手が必要なときに手伝い、仕事や作業を分担することを指しています。

(参考:義理に行く|とちぎの慣習・ことば集「マナー」に関連するもの 栃木県

改めて、枝義理とは

ここまでくると、枝義理の意味が見えてきたのではないでしょうか。

 

通常の香典は喪主が受け取るものです。故人に兄弟姉妹や複数の子どもがいた場合、喪主ではなくても身近な人を亡くした悲しみは当然あります。また、闘病生活が長かった場合には、周りの家族や親族の負担も小さくなかったでしょう。

 

こういったケースでは、喪主ではなく、身近な人を亡くした喪主以外の家族に宛てて、友人・知人がお悔やみの気持ちを表すための香典を渡したいこともあるでしょう。それが枝義理です。

 

また、「義理」が人付き合いの意味を含むと考えると、関わりの薄い喪主ではなく、今後もお付き合いが続く喪主ではない友人・知人に対して香典を渡すのは、当然とも言えるでしょう。

 

枝義理を渡す際には、通常の香典と同じように弔事用ののし袋に現金を入れ、のし袋の右上に香典を渡す人の名前を書きます。

枝義理がある地域

枝義理は昔、日本全国で見られましたが、現在も習わしてとして残っているのは、長野県の一部です。

 

葬儀の慣習は各地でさまざまに異なっており、長野県には枝義理のほかに、「骨葬」と呼ばれる習慣があります。

 

多くの地域で葬儀の流れは、ご臨終の翌日にお通夜、その翌日に葬儀・告別式のあと火葬となっていますが骨葬では、先に火葬を済ませてから葬儀・告別式を行います。

まとめ

香典の一種である枝義理についてご紹介しました。香典は喪主にお渡しするものですが、香典の意味合いを考えてみると喪主ではなく、これからの関係性(義理)が続いていく枝義理をする方が適切な場合もあるかもしれません。

 

香典を出してくれた方とのお付き合いが続くのは、喪主ではありませんし、香典を出してくれた方にご不幸があったときに香典を渡す(義理を返す)のは、喪主ではないからです。

 

枝義理が長野県の一部にしか残っていないことの方が不思議なのかもしれません。

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