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介護食とは?種類や基準、介護食作りに役立つサイトやデリバリー、レシピなど

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記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

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高齢になると、歳を重ねた分、体にさまざまな支障が出てくることが多く、中でも歯の状態や力が弱ってくることに伴って、食べることそのものが困難になってくる方も増えてきます。

 

ある調査では高齢者の3割ほどが「あまり噛めない」「ほとんど噛めない」などの問題を抱えていると言われています。つまり歳を重ねるほどに噛む力、飲み込む力が徐々に衰える傾向があるということです。しかし、人は食べないと生きていけません。

 

そこで噛む力、飲み込む力が衰えてきた方のために考えられたのが、介護食と呼ばれる食事です。今回は、

  • 介護食にはどんな種類があるのか
  • どういうものなのか
  • どんな方のために考えられた食事なのか

などについて解説していきます。

介護食とは、食物にさまざまな加工をした食事

介護食には、普通の食事のメニューを

  • 固形のままでやわらかく加工したもの
  • ペースト状のもの
  • 刻んで食べやすくしたもの

など、さまざまなものがあります。高齢者とひと口に言っても、食物が噛みにくいのか飲み込むことが難しいのか、ひとそれぞれ。

 

その方に合う柔らかさ、形状が大切です。

そうしないと、たとえば噛む力や飲み込む力の弱い方は、固いものや喉に張りつくような物を食べると食べ物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)を引き起こすことがあります。その結果、肺炎になることも。

 

食べたいのにうまく食べられないというストレスを与えてしまうため、その方の体の状態に適した介護食を選択することがとても重要です。

 

介護食とは何か?動画でも詳しく解説しています。

元気に過ごすためにも介護食にする3つのポイント

食事は単にお腹がいっぱいになればいいというものではありません。生きている人がその人らしく過ごすために、重要な役割を持っています。大きくわけて次の3つのポイントがあります。

食欲は人として最も大事な欲求

人が持っている欲求には「食欲、睡眠欲、性欲」の3つがあります。睡眠欲、性欲は加齢に伴って衰えていく方も多いですが、食欲は高齢になっても衰えにくい欲求です。食欲はそもそも生きていくために最重要の欲求ですので、「食べたい」という欲求を満足させることがとても大切です。

生活の質を維持する

高齢になると、できないことが増えていきますが、食事はいくつになっても大きな楽しみの一つ。

 

多くの方ができるだけ自分の口から食べたいと思っています。食事が思うようにできないと、生きるために必要な栄養や意欲を失ってしまい、生活の質(QOL)が下がってしまいます。

 

さらに、口を動かす運動が減ると、口腔機能の低下や脳への刺激が減るため認知症のリスクが高くなります。美味しいものや好物を“自分の口から”食べられるようにする、そのための食事は、高齢者にとって意欲や満足感など生きる意欲や生活の質を維持していくためにも重要です。

認知症予防の効果も

食事を自分の口から摂ることは認知症予防にも効果的です。栄養バランスが整っている、1日3食を食べる健康的な食習慣を意識すれば、認知症の予防にもつながります。

介護食は大きく分けて5種類。それぞれ症状に合ったタイプを

介護食には大きく分けて次の5種類があります。それぞれ対象者と目的があります。

きざみ食

基本的に普通の食事メニューと変わりませんが、食べやすいようにきざんだ状態の食事です。大きな食材や食べにくそうな食材を、適宜切り分けて食べやすい状態にします。

ソフト食・やわらか食(軟菜食)

舌でつぶせるくらいまで煮込んだりゆでたりして、やわらかく調理した食事です。

 

固いものを食べることが難しい、上手く飲み込めない方用。

ミキサー食

ミキサーにかけて飲み込みやすい液体状にした食事で、食物の原型がありません。食事が全てミキサーにかけたようなドロドロとした状態。
柔らかいものも食べられない、誤嚥の危険性の高い方に提供します。

とろみ食・ゼリー食・ペースト食(嚥下食)

ミキサーにかけ、さらに飲み込みやすくするためにペースト状やゼリー状にした食事で、誤嚥を防ぐためのものです。

とろみ食 普通の食事にとろみをつけて、むせたり誤嚥を防ぎます。
ゼリー食 とろみ食ではむせる傾向のある方に提供されます。
ペースト食 ミキサーをさらに砕いた状態で、誤嚥リスクが非常に高い方用です。

流動食

消化のしやすさを重視した、スープや重湯など液体状の食事で、飲み込むことも困難な方向け。最も誤嚥のリスクが高い方が対象です。

介護食は基準ができて選びやすくなっている

施設で介護を受けている場合は、ケアマネージャーや管理栄養士、その他のスタッフでどういう介護食が必要かを決めますが、在宅の場合がどういったものを選べばいいのか分かりにくいでしょう。そこで現在、公的な機関で最適な介護食を選ぶ指標となる基準があります。

 

それは、ユニバーサルデザインフード、そしてスマイルケア食の2つの指標です。

ユニバーサルデザインフード

ユニバーサルデザインフード(UDF)は、日本介護食品協議会が定めた規格のことで、4つの区分に別れています。2015年には区分登録数が1,784にものぼり、介護食を必要とする方が食品をより選びやすくなりました。

区分1 容易にかめる かたいものや大きいものはやや食べづらいが普通に飲み込める
区分2 歯ぐきでつぶせる かたいものや大きいものは食べづらい。ものによっては飲み込みにくい場合がある
区分3 舌でつぶせる 細かくて柔らかなものは食べられる。水やお茶が飲み込みにくいことがある
区分4 噛まなくて良い 固形物は小さくても食べにくく、水やお茶が飲み込みづらい

上記以外に「とろみ調整食品」という、「とろみ」をつけた食品もあります。

※参考:区分登録数推移|統計情報|日本介護食品協議会
自主規格について|日本介護食品協議会

介護食品は基準を参考に、介護者本人の状態を見て決めましょう

現在、在宅介護が増えてきていることから専門的な知識がなくても選べるような、わかりやすい基準ができています。

 

在宅での介護食を選ぶ際は基本的に、事前に介護のプロが判断した後どの食事形態が適しているかを決めます。判断方法は、それぞれの形態を一口ずつ食べてみて誤嚥やむせることがないかを判定します。さらに、介護を必要とする方の意見も取り入れながら決めていきます。

 

レトルト介護食や宅配介護食サービスなどが広まりつつあるために、「スマイルケア食」という介護食があります。

スマイルケア食

農林水産省の取り組みによって決められた、状態別に色付け表示された介護食。

 

これにより、メーカー間の分類・表示の違いによるわかりにくさを解消し、食べる悩みに応じたフローチャートで介護食を選びやすくしています。

 

色は、青・黄・赤の3種類に分けられ、

青:噛むこと・飲み込むことに問題はないが、健康維持する為に栄養補給が必要な方

黄:噛むことが難しい方

赤:飲み込むことが難しい方向け

この取り組みによる表示を見れば、在宅で介護食品を選ぶのが、容易になっています。

スマイルケア食の取組については、農林水産省から出されている以下の資料がわかりやすいかと思います。

介護食作りに:市販の介護食が買えるサイトやデリバリー、レシピ検索

現在では一般的なインターネットのサイトで介護食を購入することができます。また完全に調理した介護食を届けてくれる業者もあります。

 

自分でつくるのはなかなか難しいですし、在宅での介護は大変なので、こういうところをうまく利用しながら介護食を取り入れてくださいね。

介護食品が購入できるサイト

Amazon さまざまな介護食が揃っています。ケアマネージャーや訪問看護師、栄養士に相談して、適切なものを購入しましょう。
やさしい献立 キューピー 食品メーカーのキューピーが提供する介護食。ユニバーサルデザインフードの基準に則って、4つのタイプが用意されています。
メディケア マルハニチロ 食品メーカーの強みを生かしたレトルトシリーズが充実しています。

 

介護食デリバリー「ベネッセのおうちご飯」

出典:ベネッセのおうちごはん

ベネッセのおうちごはんでは、普通食以外に上図のような「介護食」の配色サービスも行なっています。他にも以下のようは特徴があり、介護食作りまで手が回らない方にとっては有難いサービスとも言えます。

  • 前日18時まで受付
  • 1食からの注文可
  • 毎日、日替わり献立
  • 365日お届けOK

自分で介護食を作るなら、レシピ検索サイト「cookpad」

毎日食事作りをする人に馴染み深い『cookpad(クックパッド)』でも介護食のレシピが豊富に掲載されています。毎日介護食の手作りは大変ですが、たまにはレシピを見ながら作ってみるのも良いかもしれませんね。

まとめ:介護食とは?種類や基準、介護食作りに役立つサイトやデリバリー、レシピなど

介護食は歯の状態や体のさまざまなところの力が衰えてきて、食べ物を上手く噛めない、飲み込めないなどの状態になった方に提供する食事の形態です。

 

これらの食事は介護者の状況に合わせて提供しますが、在宅介護の場合はどのような食事が適切なのかわかりにくいケースも出てきます。そこで最近は、ケアマネージャーや管理栄養士など介護のプロが、介護者の方の食事の傾向を元に、どういう食事が適切かを選んだ後、日本介護食品協議会、農林水産省が決めた基準に合わせて、市販の食品も販売されています。

 

在宅介護の場合、こういったものを利用すれば、自分でつくるより手軽に介護食が用意できるようになっています。自宅で用意するのが大変なときは、迷わずに利用してみましょう。

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