0120-111-859

image

終活の相談窓口

【コラム】食べることは生きること|私が薬膳を学んだきっかけと学び

トップ > 【コラム】食べることは生きること|私が薬膳を学んだきっかけと学び

薬膳と聞くと難しい言葉や食材、決まったルールを使うなどのイメージが思い浮かびませんか?

 

確かに薬膳とは中医学の考えが元となっているので、聞いたことはあっても実際に見たことがない食材もあるかもしれませんね。

 

しかし、薬膳そのものは「未病」を少しでも長く保つために、季節にあった食材などを体調や体質と照らし合わせて美味しくいただきましょうという、誰でも簡単に取り入れることができるものなのです。

 

この記事では、薬膳インストラクターの私が薬膳に興味を持ったきっかけ、そして資格を所得しようと思ったのかなどについてお話ししますね。

祖母の病気がきっかけで自分の食生活を考えるようになった。

私にとって唯一生存していた祖父母は母方の祖母だけで、私はかなりのお祖母ちゃん子です。

 

私は実家暮らしで毎日の食事もお弁当も当然のように母が作ってくれており、私は時々食事の用意をする程度でした。

 

私が20代前半の頃、祖母が病気のため入院をして母が病院に一泊をしなくてはいけない事態が起こり、母の代わりに食事の支度をすることになりました。そこで人生で初めて自分の分を含めて家族3人分のお弁当を作ることになったのです。

 

折しも世間では健康ブーム。連日テレビでは「この食材にはこんなパワーが!」「この食材とこれを組み合わせるとこんな効果が!」などと放送されていました。祖母の病気にショックを受けていたことと重なり、どうせなら健康ブームで紹介されたメニューをお弁当作りに取り入れてみようと思い、様々な食材についても勉強を始めました。

 

これが食べ物の持つ効果やパワーを真剣に考えたきっかけです。しかしその当時は薬膳という言葉すら知りませんでした。

 

ちなみにそのお弁当のおかずは「鶏肉の黒ゴマ照り焼き」でした。今でもはっきりと覚えています。

 

薬膳的には鶏肉は体を温め胃腸を労わる、黒ゴマはアンチエイジング・血を補う食材と考えられています。この料理を作った季節は朝晩の肌寒さに秋の気配を感じる頃で、さらに家族で祖母の事を毎日考えている精神状態でした。まさに体が欲していたメニューなのかもしれません。

食育とハーブから教わったことが薬膳を知るきっかけに

結婚をして娘を授かり、出産を経験し離乳食の時期になると、食材が持つ効果と共に「食育」にも関心を持つようになりました。

 

食育とは簡単に言うと、食べる楽しさと適切な食材を選んで健康な体を育みましょうという事柄をいいます。娘にはとにかく舌と味覚を育てたいという思いで向き合っていました。周囲の人には「もっと肩の力を抜いて離乳食に取り組めば?」と言われたくらいの入れ込み様だったので自分では気が付かないほど夢中になりすぎていたかもしれません。

 

食材が持つ効果を考えながら食生活を過ごしているなか、ハーブを学んでいるМさんに出会いました。

 

30代後半にさしかかり私自身の体の変化を考え体質に沿ったハーブティーを調合していただき40代後半の今でも愛飲しています。この出会いから「自然が持つパワーを体に取り入れる」ことに関心を持ちました。

 

「薬膳」という言葉をよく耳にするようになったのがこの時期です。

薬膳を学びだした理由

ハーブティーを飲み始め体調が整いだした頃、いつも行く本屋さんで薬膳について書かれている本を目にしました。

 

パラパラとページをめくると薬膳の歴史や考え方が書かれていましたが、書かれていることが難しくその部分はサラサラと読み飛ばしてしまいました。

 

しかしそのページからさらに進むと、日頃スーパーで目にしてよく食べている食材が持っている効能が載っており、今まで抱いていた「薬膳で使われる食材は手に入れるのが難しい、価格も高い」という概念がなくなったのです。

 

私が薬膳を学べば家族と両親の為にもなるとも思いました。しかし、ただ学ぶより目標があるほうが自分のモチベーションが違うということと、Мさんと一緒に講座を開催したいと考えたので「薬膳インストラクター」の資格所得を目指し勉強を始めました。

 

学んでいくと、祖母が作ってくれたメニューに使われていた材料が薬膳の考えに沿っていたこと、孫たちの成長や体調に合わせた料理を作ってくれていたことに感動しました。本人に聞くことができないのがとても悔やまれます。

薬膳インストラクターになってからの変化

晴れて薬膳インストラクターの資格を得ることはできましたが、薬膳自体、奥が深いのでいまだに学びの途中です。

 

しかし、薬膳を勉強してからは、家族の様子を見て食材を選び調理をするようになりました。

 

心と体が疲れていると感じたら香りの良い食材を使って調理をして食卓に並べます。普段は積極的に食べることをしない食材でも「今日は美味しく感じる」と言って積極的に食べてもらえると自然にガッツポーズが出てきます。

 

また、今まで以上に旬の食べ物に敏感になって食するようにもなり、両親へもアドバイスができるようになりました。「食べた後には何を摂るといいのか」を考えながらではありますが、ファーストフードやレトルト、インスタント食品だって食べます。

 

それらの食品を食べてはいけないというわけではなく、その後、足りない物を「補う」ということを頭の片隅に置いて食べるよう、自分の考えが変化しました。

食事の支度が脳を活性化させる。

毎日の食事の支度というのは億劫に感じることがありますね。大まかにはなりますが、料理をするには下記のプロセスがあります。

という工程を経て料理が完成されますね。

 

この一連の流れによって脳が常に動くこととなり、脳が活性化されるというデータが発表され、認知症の予防にもなるそうです。

 

さらにここに「残った食材・料理にアレンジを加える」という工程をプラスするならば、

そうすることで知識もつき、より脳が活性化されることでしょう。特に高齢者の一人暮らしの食事の支度は買った食材を無駄にしたくないので同じ食事を摂るなどに陥りやすいと思います。

 

そのような食事は栄養バランスや食事を摂る楽しさが崩れてがちになってしまいます。可能ならばこのアレンジ方法を取り入れてみましょう。

食べることは生きること。医食同源と薬膳の関係

沖縄の方言で「ぬちぐすい」という言葉があります。

 

この言葉の意味は諸説ありますが「命の薬」という、美味しくいただく食べ物にはエネルギーがあり、心と体を癒やしてくれるという意味が込められています。産まれも育ちも道産子の私ですが沖縄のこの方言が好きで食事の準備やお弁当を作っている時によく思い出しながら調理を進めています。

 

ほぼ毎日薬膳の考えを取り入れながら、気になる症状や季節に合わせた食材を食べるようにしていますが、薬膳とは薬ではないので一気に症状が治まるわけではありません。

 

しかし、「頼れるものがある」存在というのは心が強くなれるものです。さらに「この食材にはこんな効能や考えがある」という発見も楽しいものです。

 

特に近年は様々な研究が進み、より健康に関しての情報を知ることができますね。その情報に薬膳の考えをプラスすることによって、「食べること・作ること・メニューを考えることの楽しさ」に繋がるのではないでしょうか?自分の体調や季節を考慮しつつ、かつ、好奇心や研究心を持ちながらスーパーに行くと、見慣れた食材も違って見えてきますよ。

この記事を書いた人

濱田理香

札幌に住む1児の母。ジンギスカンとラーメンが大好きな生粋の道産子。ライター歴は3年、趣味はカラオケ、ハンドメイド、読書という完全なるインドア人間。

トップへ戻る