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「70代老後の過ごし方」アクティブシニアか、引きこもりシニアになるのか?

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わたしは月数回、認知症予防の脳トレ講師として、介護施設内デイサービスのレクリエーションとして講座をしたり、地域にあるコミュニティセンターで講座をしたりします。

 

月に延べ数十人の高齢者・シニアさんたちとお会いしますが、みなさん置かれている環境や性格が違います。
介護施設内で受講されるシニアさんもコミュニティーセンターで受講されるシニアさんも、同じ年代でも人それぞれ違っていて一括りにはできません。

 

コミュニケーションでお話を聞くと、どの方もいろいろな経験をされ、それぞれ人生を歩まれて、今がある。
自分の将来を考える機会になります。

 

自分がシニア世代になったらどのような暮らしをしているのだろうか?

シニア世代になったとき、今を後悔しない生き方をしていけるのだろうか?

わたしがシニア世代と接することから感じたことを考察し、コラムにまとめたいと思います。

高齢者・シニアとは

シニア階段

世界保健機関(WHO)では、高齢者の定義は65歳以上の人となっています。65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。

 

日本の総人口は、令和元(2019)年10月1日現在、1億2,617万人。
65歳以上人口は、3,589万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は28.4%。
昭和25(1950)年、65歳以上は総人口の5%に満たなかったので、高齢者・シニアさんがどれだけ多くなったのかがわかるかと思います。

 

また、65歳以上がいる世帯は全世帯の約半分。2軒に1軒は高齢者がいるということですし、今後も、高齢化率は上昇を続けます。

 

令和18(2036)年には33.3%、3人に1人となると言われています。寿命も延び、人生100年時代と言われ、定年も65歳から70歳へと延びようとしています。まさにシニア時代が長期間に渡ることになります。

 

シニア期間をいかによりよく生きることができるか?

将来のテーマではないのかと考えます。

70代の過ごし方

わたしは多くのシニアさんを見て「70歳の過ごし方」が、今までの生き方を表しているのではないかと感じます。

 

また、70歳になると通院がしんどくなります。おぼつかない足取りの人も多くみられます。

 

通院への交通手段、大病院内での移動、診察した病院と調剤薬局の距離、大病院内での移動、機械化された案内や清算システム。

70歳の自分は、その時一人で病院に行けているのか?

家族が付き添ってくれているのか?

何かの介護サービスとして、連れて行ってもらえているのか?

 

付き添いをしたと思われる、待合室でムスッと座っている50代の息子。

付き添い、車いすを安全に押して院内を移動してる介護職員らしき人。

病院の待合室での1コマを見ただけでも「70歳の過ごし方」を考えます。

シニア病院待合所

70代|多忙なアクティブシニア

コミュニティセンターの講座に参加される方は、とても意欲的で元気な方が多い印象です。

 

基本的に自ら参加申し込みをして講座に参加されるのでそうなるのでしょう。

 

まだまだ自分で楽しく生きる!家族に迷惑をかけない!という目標がしっかりとあり、人との関わり方に慣れている人が多いです。一般的に、仕事や趣味など意欲的で健康意識が高い活発な高齢者を「アクティブシニアと呼びます。

 

アクティブシニアの人たちは「キョウイクとキョウヨウ」を意識して過ごされています。

 

これは、教育と教養のことではなく、「今日も行くことろがある、今日も用事がある」という意味。通うところ、行く場所がある、することがあるのは、生きる活力となって過ごせます。

 

そして、行くところで人とのつながり、地域のネットワークを築いていきます。こういう方は本当に元気でイキイキとしています。主に女性が多いですね。

 

また、フィットネス・スポーツクラブへ通い、スイミングやダンスを楽しむシニアさんも多いです。準備物の中には、帰りにお風呂へ入るためにシャンプーとリンスのセットをカゴに入れています。決まった時間に行く場所がある、知らず知らずのうちにルーティンワークがされています。

 

買い物のシーンでも、お店でスマホをサクサクっと触り、電子マネーを上手く使いこなしているシニアさんも多くなりました。ポイントなど情報をしっかり把握していて使っている人も多くいます。わたしも教えてもらうことがあります。

 

超高齢化社会の日本。
活力ある超高齢社会の実現するには、アクティブシニアの存在は重要です。

シニア講座

介護保険を利用するシニア

介護施設内リクリエーションで行う講座の参加者の方は、基本的に介護保険でデイサービスを利用されています。ケアマネージャーさんがつき、ケアプランに基づき介護サービスを上手に利用されています。

 

デイサービスも最近は多種多様で、趣味に特化したものや高級ホテルのようなところもあります。サービスを受ける料金は施設が違っても基本的に同じなので、介護サービスについての情報をいろいろ知っておくことや教えてもらえる手段があることは大切だと感じます。

 

介護は基本的に自分から申請や手続きをしないとはじまりません。小学校入学のように、〇歳になったので行きましょうとはなりません。

ここが介護の情報格差、シニア世代の暮らし方格差につながっている気がします。

実際、自分が受けられる介護サービスがあることを知らなくて、ケガで入院し、病院のソーシャルワーカーさんなどから教えてもらい利用し始めたという話はよくあります。

デイサービスや介護サービスは各施設で特色があります。

 

情報を知ることは、自分の暮らし方を選択できること

 

自分の好みに特化されたデイサービスやサ高住を利用できている人は、介護の情報をきちんと得て、自分の思うようなサービスを利用できている。シニアの「勝ち組」なのかもしれません。

70代|引きこもるシニア

アクティブに生活されている人がいる反面、引きこもるシニアさんも増えています。昔のようにさっと行動できない、迷惑をかけてしまう、出掛けることが面倒。

 

何もかもおっくうになり、着替えやお風呂も数カ月に1度になっていくという話もよくあります。

 

なんとか介護サービスを利用してもらおうと結び付け、デイサービスを利用しはじめたものの、大人数でいること、周りと一緒の行動をすることに「ついていけない」と遠のいてしまわれることも残念ながらいらっしゃいます。

 

山奥の一軒家で、荷物に埋もれ這いながら暮らしているのを発見されたという話もあります。

 

昔のように、近所の人や郵便配達員さんが生存確認してくれる時代は終わりました。逆に見守りという有料サービスができている時代です。

 

介護サービス制度、もっと余裕があれば――、スタッフが多ければ――
一人一人に対応できるきめ細やかなサービスがもっとできるのではないだろうか?
介護制度の弱さを感じてしまうことも時々あります。

 

また近年、アルコール依存症になるシニアさんも増加しています。
退職をきっかけに飲酒が多くなり、家族との死別、生きがいの喪失、孤独感など高齢者特有のさみしさで飲酒をするようになるケース。シニアさんの場合、認知症の合併が多いので注意が必要です。

一度引きこもってしまうとなかなか社会とつながることは厳しい。
引きこもらない、孤独を感じない、社会と関わっておく生活を維持しておくことが何より大事です。

 

老後のサポートやできる体制を確認する

シニアバンザイ

「70歳の過ごし方」。

 

自分は大丈夫と思っていても、子どもが心配をして介護サービスを利用させようとする場合も多くみられます。
子どもからすると「心配だから、家で一人でいるよりは施設を利用してほしい」となりますよね。

 

しかし、年齢を重ねれば重ねるほど新しい世界へ踏み出すことは容易なことではありません。
少しでも老後に不安を感じるようなら、早めに役場や地域の支援包括支援センターへ相談してみるといいでしょう。
話を聞いてもらい、パンフレット1つ持っておくだけでも安心につながります。

 

介護になってからではなく、介護予防として不安を取り除くために利用していきましょう。自分の老後、また親の老後が心配な人にも大変効果があります。

 

老後をよりよく暮らしていくためには、できるだけ社会と関わり、孤立しない環境にしておく。

それは若いうちからの習慣が鍵を握ります。

 

面倒だと思うかもしれませんが、社会や地域、人のつながりをしっかり持っておき、早め早めに老後の暮らし方を考えておきたいですね。長い老後をアクティブシニアとして、よりよく暮らしていきましょう。

この記事を書いた人

きむらなみ
元気なうちに整える。今をよりよく生きることを考え、終活をDesignしていきたい。子どもが2人いる兼業主婦、香川県在住。

参考資料)
内閣府「令和2年版高齢社会白書
総務省「平成25年版 情報通信白書」変わる高齢者像 -アクティブシニアの出現-

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