老後生活の楽しみ方|お金をかけないで暮らしを楽しむ方法


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
老後、子育てや会社勤めから離れ、たっぷりとできる時間をどう過ごしますか?
「老後生活の楽しみ」と言うと、「趣味」「お金」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんね。
セカンドライフを穏やかに楽しく自分らしく過ごすためにはどうすればいいか?
特に趣味がない、何をしたら良いかわからない、お金のことも気になる、という方のために、老後の生活を楽しむための考え方やアイデアをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
記事のもくじ
老後生活の楽しみ方・暮らしを楽しむ
毎日多忙にしていた会社員時代は、「もう少し寝ていたい…!」と何度思ったことでしょう。
でも、いざ自由な時間がたっぷりできても、毎日寝てばかりいたり、テレビを見てばかりいても退屈してしまいますよね。
かと言って、仕事もない・趣味もない・庭もないマンション暮らし、特に近所付き合いや友人もいない、何をすれば?と思うかもしれません。
それに何かをするにはお金もかかるし…と言う懸念。
では少し視点を変えてみましょう。
何もすることが無いと言っても、生きている限り「毎日の生活」は誰でも当たり前にやっていますよね。
まずは、その「生活」そのものに目を向けてみましょう。
何か新しいことを始めようと思わなくても、特に趣味を持たなくても、少し視点を変えれば暮らしそのものを楽しむことができます。
暮らしを整えると生活の質も上がり、充実した毎日を送ることができます。
生活の質を上げると言うのは、贅沢をすると言う事ではありません。自分にとって、ちょうどいいサイズに、快適な空間に、過ごしやすいように整える事です。
特別なセンスや知識は必要なく、自分自身が心地よく、暮らしやすいと感じることで良いのです。
すでに無意識にやっていることもきっとあると思いますが、自分の生活を少しずつ快適に整えていく作業は案外楽しいもので、「不満」を見つけることが「楽しみ」や「喜び」に変わります。
自分にとって快適だと思えることを大事にしてみましょう。それは自分自身を大事にする事でもあり、気持ち良く過ごせると自然に心にゆとりも生まれ、そこからまた様々な楽しみ方も広がっていきます。
家事を楽しむ
日々の生活の楽しみ方の一つとして、家事を趣味として楽しむのはとても合理的で良い方法ではないでしょうか。
何かを始めたいけれど、いざとなるとなんだか億劫、何をすれば良いかわからない、と言う人には、まず家事を丁寧にやってみると言うことをおすすめします。がんばらなくても、身近なところに目的と楽しみを見つけるのです。
独身でも、夫婦2人暮らしでも、家族と暮らしていても、それぞれの「生活」に伴う「家事」は必ず発生します。普段、家事をやってくれる家族がいるとしたら家族の手助けにもなり家族にも喜ばれるでしょうし、老化防止や運動にもなりメリットはたくさんあります。
食べることは生きる上で欠かせないことで、料理を楽しむのはとても良い趣味だと思います。
単に料理といっても奥が深く
- 体に良い食材の使い方や調理法を考える
- 栄養成分を研究する
- 見栄えの良い料理を作って写真を撮る
- 電子レンジを活用した簡単レシピを作ってみる
- 節約レシピを研究する
- 便利グッズを使ってみる
- 夫(妻や孫)のために作る
- パンやお菓子作りに挑戦してみる
などなど、楽しみ方は無限。料理だけではなく、掃除や洗濯も同様に楽しみながらやれば、家の中もきれいになり一石二鳥です。
断捨離を楽しむ
断捨離はお金をかけずに暮らしを快適にできる とても有効な方法です。
ものが多いと居住スペースが圧迫され快適ではありませんし、管理することも増えストレスにもなります。老後は自分1人かもしくは夫婦2人が中心の生活になるので、相応に暮らしをコンパクトに整えていくのがおすすめです。
高齢になるにつれ、だんだんと様々なことが億劫になり体力も無くなっていきますから、この先もし何かあった時にも家族が困らないよう、今後不要になるものは見切りをつけ早めに少しずつ整理していくのが良いでしょう。
部屋や持ち物を見渡してみて、「これはとても気に入っている」と思えるものはあるでしょうか?
「何を捨てるか?」よりも、「何を残したいか?」を基準に考えると「必要無いもの」「大事にしたいもの」が明らかになってきます。「本当に手元に置いておきたいもの」を絞っていくと、身の回りにお気に入りのものが増えていきます。
お気に入りのものに囲まれた空間は居心地が良く、気持ちも穏やかに、前向きになります。暮らしを快適にし、楽しく生活するためには、目から入る情報もとても大事です。
断捨離と同時に、家の中を模様替えをしたり、インテリアを楽しむのも良いですね。
大掛かりな模様替えをしなくても、例えばテーブルの向きを変えるとか、冷蔵庫の中を使いやすいように変えてみるだけでも、日々の生活が楽しくなるものです。
断捨離してスペースができたら、雰囲気のいい照明をひとつ置いてみるとか、シンプルな壁掛け時計に変えてみるとか、そういったワンポイントのインテリアを楽しむのがおすすめです。
断捨離を行うことを、終活用語では『生前整理』と呼ぶことがあります。生前整理とは、身の回りを整理することで心を整え、人生を振り返りながら、これからの人生をどう生きていきたいか考える作業でもあります。生前整理については以下の記事で詳しく解説しています。
節約を楽しむ
老後というとやはり、お金の心配はつきものですよね。
収入は減り、医療費や生活費の備えは必要なので、できるだけ節約していかなければと思うのは当然でしょう。
ならば節約を楽しむと言うのも一つの方法です。
「節約しなければ」「切り詰めなければ」と言う意識を強く持ってしまうと、気持ちがギスギスしてしまうので、「何にお金を使うか」に焦点を当てましょう。お金は無いわけではなく、使い方の問題です。生活を楽しむためには「何にお金を使うか」が大事です。
節約することが目的ではなく、節約は「美味しいものを食べたり、楽しみのために使う」そのための手段と考えましょう。
それが万が一の備えにもなります。
例えば、本来「切り詰める」ことが目的なら 旅行なんてとんでもないことかもしれませんが、旅行に行くために毎日の暮らしの中で無駄なものがないか見直したり、贅沢と感じることは少し控える、と言う考え方です。
「旅行のため」「趣味のため」と言う能動的な楽しい目的があれば、少し我慢する事も楽しみに変わります。
老後生活の楽しみ方として、お金を使うことと節約のメリハリをつけましょう。
目的を決めて楽しみながら節約することで、何にお金を使うべきかと言う考え方が習慣化でき、生活の質も上がるのではないでしょうか。
老後生活の楽しみ方・趣味を楽しむ
老後生活を楽しむには、やはり趣味を持つのがよいとよく言われますよね。
趣味を楽しむことは、気持ちに張り合いをもたらしてくれますし、生活自体にもメリハリができます。
何か興味があること・好きなこと・やりたいことがあればそれが一番。
老後生活を楽しむ趣味としておすすめなのは、生活の一部として無理なくできること、できるだけお金をかけずに楽しめるものが良いでしょう。やはり金銭的な負担が大きいものは避けたほうが賢明。趣味と実益を兼ねられるものであれば、なお良いと思います。
体力に負担が大きいものも避けたほうが良いです。これは言うまでもなく、無理して体を壊してしまっては本末転倒だからです。
特にこれと言うものもなく、何かを始めるのはハードルが高いと感じる人は、先ほどもご紹介したようにまずは暮らしに目を向け、料理や家事など家の中でできることから始めてみるのが手軽で良いと思います。家事の他にも家の中でできる趣味はたくさんあります。以下は、趣味の一例となりますが、手軽に始められてお金もかからないのでおすすめです。
- 読書や映画鑑賞
- 絵や文字を書いたり、囲碁や将棋、ゲーム、手芸や工芸など物作り
- パソコンを使ってできるもの
- 庭やベランダがあれば、小さなガーデニングやミニ菜園
- 外に出かけるのが好き、体を動かすことが好き、と言う場合は一番おすすめなのはウォーキング(散歩)
ウォーキングは、脳や体の老化防止にも最適最強と言われています。季節を感じ、新しい発見があったりしてリフレッシュできそうですね。体力に自信がある人は、ジムで体を動かしたり、ハイキングなども良いのではないでしょうか。
ちなみに筆者の父親も、特に何か秀でた才能があったわけではありませんが興味の幅が広く多趣味な人でした。
- 毎朝ランニングして記録する
- 週2回ジムで筋トレする
- 花や野菜を育てる
- 歴史や経済の本を読んだり文章を書いたり
- ハーモニカを習う
など、いろいろなことに興味を持ち、日々楽しそうに過ごしていました。
家事はまったくやらない人でしたが。笑
1人で楽しむのも良し、人と関わるのが好きな人は コミュニティなどに参加し交流を広げてみるのも楽しいかもしれません。シニア向けの交流の場や、無料で参加できる講座なども地域で開催されていますので、ひとつに決めず、いろいろ出かけてみるのも良いのではないでしょうか。
外に出かけることは自分自身の張り合いにもなりますし、人とコミュニケーションをとるのはとても高度な脳の活性化にもなりますよ。
まとめ:老後生活の楽しみ方|お金をかけないで暮らしを楽しむ方法
老後の生活の楽しみ方として
- 暮らしを楽しむ
- 生活の質を上げる
- 家事を楽しむ
- 断捨離をする
- 模様替えをする
- 節約を楽しむ
- 健康を楽しむ
- 趣味を楽しむ
などをご紹介しました。
やってみたいことを書き出してみて、まずはできそうなことからやってみたり、少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょう。少しでも老後生活の楽しみ方のヒントになれば幸いです。

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