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「生前葬」とは何?意味について解説

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生前葬
(読み方:せいぜんそう)

目次(この記事は以下の順番で構成されております)

  • 生前葬とは
  • 生前葬を行う理由
  • 生前葬のメリット
  • 生前葬のデメリット
  • 生前葬の注意点
  • 生前葬に招かれたら

生前葬とは

生前葬とは、生きている間に本人が喪主(施主)となって行う葬儀のことです。

 

歴史的には江戸時代に、現在の熊本県にあたる肥後の家老が本来の葬列と同様に「野辺送り」をしてもらった記録が残っています。野辺送りとは、遺体を墓地まで送る葬列で、土葬前の読経まで行われたそうです。

 

生前葬が一般に知られるようになったのは、女優、映画プロデューサー、タレントとして知られる水の江瀧子さんが1993年に行った、東京都千代田区にある旧キャピトル東急ホテルでの生前葬です。水の江瀧子さんの生前葬は、森繁久弥さんが葬儀委員長を務め、永六輔さんをはじめ映画界やテレビ界の重鎮が多く出席して、参列者たちのユニークな弔辞やバンド演奏が行われるなど盛大で華やかなものでした。

 

この他にも数多くの有名人や著名人が生前葬を開催していますし、最近では一般の方でも生前葬を開催する方が少しずつ増えています。

 

生前葬は、通常の葬儀を行う葬儀会場だけでなく、ホテルなどの宴会場やレストランなどで開催するなど、自由度が高く、形式やしきたりにしばられない自分らしいイベントにすることができます。

 

内容的には司会者の挨拶から始まって、乾杯やスライドの上映、ゲームやライブ演奏、友人のスピーチ、本人の挨拶や参加者へのプレゼント贈呈などを行い、会食をしながら結婚披露宴のような賑やかで楽しいセレモニーとなることもあるようです。このケースでは会費制をとることが多く、香典は必要ありません。

 

『生前葬』に香典は必要?会費制の場合は?香典や会費の金額相場やマナーでも生前葬の香典について詳しく解説していますので、目を通してみてくださいね。

生前葬を行う理由

生前葬を行う理由はどのようなものでしょうか。芸能人や著名人、スポーツ選手であれば、現役からの引退や、社会的な活動の区切り、還暦などの節目で、長い間お世話になった関係者やファンに感謝の気持ちを表し、お礼を伝える場として開催するケースが多いようです。

 

一般の方であれば、高齢になってお互い直接顔を合わせるのが難しくなる前に、疎遠になった方や長い人生で縁のあった方、親しかった人に感謝の気持ちを伝えたい、お礼を言いたいとの願いを叶える目的があります。医師による余命宣言を受けたことをきっかけとするのも理由の一つです。

 

また、70歳で「古希(こき)」、77歳で「喜寿(きじゅ)」、88歳で「米寿(べいじゅ)」をお祝いするように、長寿儀礼としての要素が含まれることもあります。まだまだ元気なうちに人生の仕切り直しをして、新たなスタートを切り、残された人生に向かい合いたいという終活の一環として開催される方もあります。

 

その他、最近は送葬の方法が自由になっていることから、自分らしいお葬式を自分でプロデュースしたい、好きな人たちを招いて、美味しいものをいただきながら自分好みの音楽で楽しいお葬式をしたいと希望する方もいらっしゃるようです。

生前葬のメリット

生前葬を行うメリットは3つです。

①お世話になった方に直接感謝の言葉を伝えられる

通常の葬儀では当然ながら、自分の葬儀で参列者にお礼を伝えることはできません。人は自分の死のタイミングを知ることはできないので、お世話になった方々と顔を合わせて長年の感謝の気持ちを伝える機会がない可能性があります。

 

生前葬では、直接顔を見て話ができるため、感謝の言葉が伝えられ、言い残したことの後悔が残らないのが大きなメリットです。

②自分らしいセレモニーができる

一般的な葬儀は、しきたりや慣習に従って執り行われる良さがありますが、自分らしい葬儀とは言えません。葬儀へのこだわりがあって、好きな音楽を流したい、こんな場所で送られたいなどの希望があれば、それが実現できるのが生前葬です。

③時間に余裕を持って準備できる

葬儀は通常、時間的な余裕がない中で様々な決定がなされるものですが、生前葬であれば時間の制限がなく準備できます。

 

会場や招待客はもちろん、音楽や料理、スライドや会場のデコレーションなど、前もって準備ができるメリットは大きいでしょう。

生前葬のデメリット

生前葬のデメリットも3つあります。

①全体的な葬儀費用が増える可能性がある

生前葬を開催するのは本人ですが、年月がたって故人になった場合に家族や親族が改めて通常の葬儀を行う可能性があります。生前葬を行ったとしても、葬儀は残された遺族が心の整理をするためのものという側面があるためです。

 

生前葬を行い、さらにお通夜とお葬式・告別式を行う伝統的な葬儀を行った場合には、経済的な負担は大きくなると言わざるを得ません。

 

生前葬を行ったとの理由で、コンパクトな葬儀を選んだ場合でも、人が亡くなった後には必ず、納棺をして火葬後に納骨が必要です。生前葬をする前には、残される家族の同意を得ておくと、より安心です。

②家族や周囲の理解を得られない可能性がある

葬儀の形にも多様性が生まれ、生前葬も少しずつ一般に認知されていますが、生前葬を抵抗なく受け入れられない地域や年代の方は少なからずいらっしゃるでしょう。

 

本人の希望で生前葬をするのはメリットもありますが、家族や周囲が受け入れられるよう、丁寧に自分の気持ちを伝え、相手が理解しやすいように説明をしておく必要があるかも知れません。

③家族の負担が増える

繰り返しになりますが、本人が亡くなった後に、必要最低限であるとしても火葬式(直葬)を行うのは家族や親戚などになります。

 

結果的に、家族の負担が増えることは間違いないでしょう。その点を十分考えて、理解を得る努力が必要になるかも知れません。

生前葬の注意点

生前葬を行う場合の注意点は2つ、家族や親族と招待客への配慮です。

①家族への配慮

生前葬のデメリットでも触れたように、生前葬を行うにせよ、通常の葬儀にせよ、家族や親族の理解と協力は不可欠です。生前葬はメリットも大きい一方、本人の意図とは別に結果的に家族の負担が増す可能性は否定できません。

 

生前葬を行う際にはまず、身近な家族の同意を得ると同時に、可能な限り残される家族の経済的、心理的な負担を減らすことが大切です。

②招待客への配慮

少しずつ一般的な認知は広がっていますが、生前葬に参加した人はまだあまり多くはないでしょう。生前葬に招待する場合には、ドレスコードや香典など、招待された側が戸惑うことのないよう事前にできる限りのお知らせをする配慮が必要です。

生前葬に招かれたら

まだ珍しいとは言え、生前葬に招かれることもあるかも知れません。喪服を着る必要があるのか、逆に華やかな服装が求められるのか、また香典は必要なのか、その他に気になることがあれば、主催者や会場に問い合わせましょう。

 

通常の葬儀と違って生前葬にはまだしきたりや慣習などがなく、自由に組み立てられるセレモニーなので、分からないことは遠慮せず質問して、気持ちよく参加することで主催者側にも喜ばれるはずです。

 

生前葬に招かれた場合については以下の記事も参考にしてくださいね。

まとめ

生前葬の意味や、生前葬を行う理由、メリット・デメリット、注意点や招かれた場合の対応についてご紹介しました。

 

これまでの人生に区切りをつけ、残された時間に大切に向き合うなど、生前葬を行う意義は大きいものです。家族や参列者に最大限の配慮をした上で、心から満足できる生前葬を検討されてもいいのではないでしょうか。

お葬式についてさらに詳しく知りたい方は→ 『お葬式』記事一覧
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