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おひとりさまの老後破産はなぜ起こる?その傾向と対策を探る

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最近、老後の暮らしに漠然とした不安を感じる方が増えています。

 

余裕資金のある方は老後の悠々自適でしょうが、いわゆる「おひとりさま」で余裕のない方は、老後の不安もより増すのかもしれません。「老後破産」という言葉も独り歩きし、先行き真っ暗な気分に。

 

でも早いうちに手を打てば大丈夫。今回は老後破産しやすい方の傾向と、それを防ぐ対策をご紹介しましょう。

おひとりさまの老後の資金、いくら必要?

老後資金2,000万円というのが話題になっていますが、2018年度の総務省の家計調査報告から、

65歳のおひとりさま高齢者が90歳までに必要な老後資金を計算してみると、生活に必要な実際の金額は161,995円。そしておひとりさま高齢者の厚生年金平均受給額は123,325円。

つまり、毎月38,670円は赤字です。(家計調査報告のデータから計算)

必要な生活費 厚生年金平均受給額 不足金額
161,995円 123,325円 38,670円

さらに65歳から25年間の間、この赤字をカバーするためには
38,670円×12ヶ月×25年=11,601,000円

 

最低でも約1,160万円の老後資金が必要になるという計算になります。しかも、1,160万円あれば安心なのではなく、人によって状況はまちまちで、家賃や介護費用、医療費などを考えるとさらに必要になってきます。

 

また、年金の受給額によっても大きな違いが出てきます。

 

特に国民年金は、厚生年金より少なくなるので、月々の赤字はさらに大きいものになりますね。

ちなみに、2020年度の国民年金の満額は、年781,700円。月々では65,141円です。
そうすると月々の不足額は10万円近くになってしまいます。

おひとりさまが老後破産を起こす理由

老後破産を起こしやすい人は、自身でなかなか気づきにくいのですが、いくつかのパターンがあります。

 

それは、お金の備えが足りないのはもちろんのこと、情報収集も不足しているからです。老後破産を起こしやすい方の特徴は、主に次の3点です。『おひとりさま』に焦点を当てて、ピックアップしてみました。

貯金が少ない

おひとりさまの場合、配偶者に頼ることができません。いざというときは自分自身の貯金が大切になってきます。

 

働いている間に十分な貯金ができていないと、年金では足りない分を貯金から取り崩すことになるため、貯金が少ない人はどうしても老後破産しやすくなります。

 収入が少ない

年金額は働いていたときの収入に比例するため、収入の少なかった人は老後に入ってくる年金も少ない傾向に。

 

こちらも前述したように、おひとりさまの場合、配偶者とのダブルインカムというわけにはいきませんよね。

 

収入が少ない→貯金できない→将来の年金受給額も少ないといった負のループに陥らないよう、転職を考えたり今後のキャリアについて一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

 孤立している

例えば、毎月けっこうな金額を払う賃貸住宅の家賃も、公営住宅の募集に応募すると、収入に応じて家賃は安くなります。

 

また、思いがけない病気やケガも、頼る配偶者がいないおひとりさまには他人の世話を受けることになるため、費用の負担が発生します。

 

そんな事態に陥った場合でも、医療費の軽減など、公的な補助が受けられるケースが意外にたくさんあります。要はこういう情報を知っているかどうかで助かることも多々あるのです。

 

しかし、他人との関わりや社会との交流をなおざりにして孤立してしまうと、一人暮らしの方は特に、このような情報が入ってこず利用できないため、老後破産になってしまう可能性があります。つまり、お金の備えと情報収集は必須項目なのです。

老後資金が貯まらないのには理由がある

老後資金がなぜか貯まらない。

それにも理由があります。大別すると、以下のようになります。

毎月の生活の累積赤字

仮に二人暮らしになっても、使うお金は2倍にならないことからもわかるように、一人暮らしは意外にお金がかかります。

 

特に家賃、光熱費は一人でも二人でもあまり変わらない場合も。通信費も意外にかかってしまうものです。ですから、特に贅沢はしていないのに毎月赤字という家計は要注意。毎月の無駄がないか見直しましょう。

 

通信費は安い料金の通信会社に乗り換えるのも方法です。光熱費は、電気のつけっぱなし、エアコンの温度設定変更でセーブできることも多いので、電気会社のホームページなどを参照して節約しましょう。

 

固定費以外にも外食やタクシー、趣味や洋服など、節約できるものはないかの見直しをしましょう。生活のなかで何を重視するのか、老後に向けて支出を抑えていかないと老後資金はなかなか貯まりません。

病気と自分の介護費用

一人暮らしの老後生活に貯めておくべきお金は、平均約2,000万円と言われています。しかし、これは普通の暮らしをするときのお金。

 

老後に急な病気や介護が必要になってくるともっとお金が必要になります。特におひとりさまは病気や介護になった場合、配偶者に頼れない分、プロのサービスに頼ることになるためお金がかかります。一人暮らしの病気・介護に備える資金の目安は約200万円。生活費とは別に準備しておくと安心です。

 

ただし、医療費や介護費については公的制度を利用すれば、高額にはならない場合もあります。そういう情報も積極的に集めましょう。

親の介護

40~50代なら、親の介護を担う世代でもあります。

 

親の介護費用は、親の年金や資金から出すのが鉄則。自分の老後資金を取り崩さないように注意しましょう。それから、親の介護をするために会社を辞めるという選択は絶対に止めましょう。

 

中高年の再就職は厳しいのが現状。もし親が亡くなった後にまた会社勤めをしようと思っても難しい場合が多いのです。介護は子どもだけで背負えるものではありません。どうしても自分だけで働きながらでは難しい場合は親の担当のケアマネージャーや地域の民生委員などに相談して、介護施設の入居を選択するなど考えてみましょう。

 

親子で共倒れにならないようにするために、また自分の人生を老後破産に追い込まないようにするために、冷静に判断を。

自分の年金はいくらもらえるか調べてみる

老後破産の不安から抜け出すためには、まず自分の年金がいくらもらえるか調べてみましょう。

 

日本年金機構のホームページでは、受け取れる年金額をシミュレーションできるようになっていますので、まず調べてみましょう。また日本年金機構から届く「ねんきん定期便」でもおおよその金額がわかりますので、それで月々の年金受給額がどのくらいなのか把握できますね。

 

日本年金機構『年金見込額試算』

資産を増やす、公的な年金を増やす方法を考えてみよう

年金受取額を増やす方法はいくつかあります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)を積み立てる

確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、公的年金に加入している20歳以上、60歳未満の方なら加入できます。掛け金は月々5,000円からで、それ以上は1,000円単位で上乗せができます。しかも掛け金、運用益は税制上の優遇あり。ただし60歳まで引き出せません。

 

詳しくは以下の記事をご覧ください。

任意加入で年金を増やす

サラリーマンの方は、60歳定年後、65歳まで国民年金を支払えば国民年金部分を増やすことができます。

自営業の方は国民年金にプラスできる基金と付加年金

国民年金基金は国民年金に加えて、加入する口数で年金額、給付の形が選択できます。また、月々400円の上乗せする付加年金も利用できます。

 

国民年金保険料に追加で付加年金保険料(月々400円)を上乗せして収めることで、将来受給できる年金額を増加することができます。

 

受給額は、200円×付加年金保険料納付月数で、例えば20年(240ヵ月)付加年金保険料を支払うと、65歳から国民年金の金額にプラスで、年額:48,000円加算されます。月額は、プラス4,000円です。

できるだけ就労、仕事をして不足額を稼ぐ

前でご紹介した老後に必要な資金は、65歳で退職後、働かないという前提。しかし現在は、65歳以上も働き続けている人はたくさんいますし、生涯現役という方も珍しくなくなってきています。

2019年の調査でも、70歳から〜74歳までで30%以上、75歳以上では10%以上の方が就業しています。

 

これからも高齢者の就業率は高くなる傾向にあります。

 

寿命には平均寿命と健康寿命があります。平均寿命とは命が尽きるまでの寿命のこと。健康寿命とは、自立した生活を送れる期間で、平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いのが実情です。

つまり支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で9~12年もあるということです。特におひとりさまは、支援や介護が長い期間にわたると、老後のために貯めておいたお金を予想外に使い果たしてしまい老後破産が現実味を帯びてきてしまいます。

 

長い人生、いつまでも元気に過ごすために、心身の健康に留意し、人との交流を積極的に行ないましょう。体も心も元気を維持しながら、いくつになっても現役で仕事をすれば、老後破産の恐れはぐっと少なくなるに違いありません。

まとめ:おひとりさまの老後破産。原因を知って、さらに資金の準備を

おひとりさまの老後破産は最近ときどき聞かれますが、原因は預貯金が少ない、収入が少ない、さらに情報が入ってこない孤立状態にあるということが大きいようです。さらに老後破産に陥る状況は住宅ローンとこどものお金を使いすぎたり、生活費の赤字補てん、

 

医療費、熟年離婚などが大きな原因に。それを予め認識してさらに自身の年金支給額を知り、そのために準備できることをしていきましょう。

 

老後の生活を安心して維持できるように、今からできることをやっていく。そうすれば、おひとりさまでも安心して暮らせますね。

老後のお金や、資産運用について、さらに詳しく知りたい方は→ 『老後のお金、資産運用』記事一覧
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