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墓石のデザインや種類|特徴や文字彫刻の違いについて

 

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

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お墓というと決まったカタチがあると思うかもしれませんが、それはひと昔前のこと。今は、従来のタイプから現代的なスタイル、そしてオリジナルのデザインまで、多様なカタチやデザインのお墓が作られています。

 

こうして少しずつ変化してきているお墓のカタチやデザインですが、どうしていくつもの種類が生まれたのでしょうか。「お墓は世相を表す」といいますが、実は墓石のデザインの変遷をみると、その時代時代の特徴を映し出していることがわかります。

 

今回は、墓石にはどんなデザインやカタチがあるのかをご紹介しながら、そのデザインが生まれた時代背景や人々の意識の変化についても触れていきたいと思います。

墓石のデザイン1:和型墓石

一番上の石塔がタテ長になっているもので、日本に昔からある従来型の墓石であることから、このカタチを和型墓石といいます。

和型墓石
特徴 一番上の石塔がタテ長になっている
文字彫刻 1段目には「先祖代々の墓」や「〇〇家の墓」

2段目には家紋が彫られることが多い

和型墓石は、江戸時代後期ごろに普及したお墓です。平安時代後期から鎌倉、室町時代の武士や大名などが建てていた五輪塔を簡略化したカタチで、三段墓ともいいます。

 

この和型墓石が庶民に広まった背景にあるのが、江戸時代の檀家制度です。キリシタン弾圧が起こり、人々が寺院に帰属しないといけなくなったことで、それまで特権階級のものであった仏塔としてのお墓が、庶民にも普及し、一般化しました。その際に、五輪塔をそのまま建てるのでなく、庶民も建てやすいカタチに簡略化されたものが和型墓石です。

 

宗教(仏教)とのつながりがお墓にも現れていた時代に生まれたデザインといえるでしょう。

 

墓石の一番上の石には、それぞれの宗派の名号や題目の他に、「先祖代々の墓」や「〇〇家の墓」といった文字が彫刻されます。二段目の石には、家紋が彫られることが多いです。

墓石のデザイん2:洋型墓石

一番上の石塔がヨコ型になっているものを洋型墓石といいます。和型墓石にくらべ、高さが低くなり、その名のとおり、欧米のお墓を模してヨコ型にしたデザインが基本になっています。

洋型墓石
特徴 一番上の石塔がヨコ型になっている
文字彫刻 1段目には漢字一文字や好きな言葉を彫ることもできる

 

洋型墓石が普及した背景にあるのが、昭和時代の高度成長期です。明治時代の家制度はすでに廃止されていましたが、家とともにお墓を相続するのは長子というしきたりは変わらずに存在したため、二男、三男は分家となって、自分たちで墓を建てる必要がでてきました。

 

高度成長期にはいり、跡継ぎではない子どもたちが地方から都会へ出たことで、都市部の墓地の供給が追いつかず、墓石の大きさに制限がかかるようになります。そこで生まれたのがこの洋型墓石です。

 

洋型墓石は、従来型の和型墓石にくらべて小ぶりなこと、そしてライフスタイルが徐々に欧米化したことも相まって、そのスタイルが好まれ、都市部で一気に普及しました。

 

その後は全国的に広まり、現代ではあらたに求める墓石のデザインは、和型墓石よりも洋型墓石のほうが多いという結果も出ています。

出典:全優石 2019年版 全優石お墓購入者アンケート調査結果

洋型墓石に彫る文字には、漢字一文字や好きな言葉を選ぶことも少なくありません。必ずしもお墓が宗教性をあらわすものではなくなった、高度成長期に生まれた洋型墓石。

 

このデザインが女性に好まれる理由には、小ぶりであるため価格的にも求めやすく、またお墓そうじがしやすいとった現実的なメリットもあります。

墓石のデザイン3:デザイン墓石

平成になり、個人のライフスタイルが尊重されるようになると、ヨコ型の洋型墓石とはまた違う、よりデザイン性が高いデザイン墓石が生まれます。

デザイン墓石
特徴 まるみのあるデザインやアーチ型などデザイン性が高い石塔
文字彫刻 1段目には好きな言葉や英語を彫ることもできる

 

まるみのあるデザインやアーチ型など、それまで角ばったカタチが当たり前になっていた墓石に、さまざまなスタイルが登場するようになりました。カタチだけでなく、細部にもこだわることでオリジナリティが生まれ、ガラスや銅といった異素材を組み合わせたものも登場しています。

 

デザイン墓石が出てきたことと相まって、お墓が持つ宗教性はどんどんうすまっていき、その人がどう生きたかをあらわすメモリアル的な存在としての意味合いが強くなりました。

 

どんな想いをお墓に込め、それをカタチにしたかを毎年公募している「全優石 想いを込めたお墓デザインコンテスト」では、応募者のオリジナルデザインのお墓とそのエピソードを紹介しています。

 

お墓がよりパーソナルな存在になっていく過程に、このデザイン墓石があるといえます。

お墓のデザイン4:和洋型墓石

ヨコ型の洋型墓石とタテ型の和型墓石の中間のカタチにあるのが、和洋型墓石です。

和洋型墓石
特徴 ヨコ型とタテ長の中間で太長い石塔
文字彫刻 一段目には各宗派の名号・題目、「○○家の墓」や好きな言葉

二段目には家紋

 

和型墓石が細長いカタチであるのに対し、和洋型は太く、洋型墓石よりも太長いバランスになります。

 

見慣れた従来型の和型や洋型のカタチでは飽き足らず、かといって奇抜なデザインのものは避けたいという方のニーズに応えるようにして生まれたデザインです。

 

個性的なデザイン墓石とはまた違う新しさを追求していった先にあるのが、この和洋型墓石です。

 

墓石に彫る文字には、各宗派の名号・お題目以外に「〇〇家の墓」や好きな言葉など、どんなスタイルにも合うのが和洋型墓石の特徴で、安定した人気があります。

 

そこには、シンプルさを重視しながらも、新しい時代を生きているという実感が横たわっています。

お墓のデザイン5:五輪塔

日本のお墓の原型ともいえるのが五輪塔です。

 

宇宙の構成要素である五大元素、地・水・火・風・空を、それぞれ方形・円形・三角形・半月形・宝珠形の五つの石で表現したものを五輪塔といいます。

京都東山の豊国廟

五輪塔
特徴 方形・円形・三角形・半月形・宝珠形の五つの石から成る
文字彫刻 梵字

古くは平安時代から、貴族や大名たちの供養塔、墓標として見られ、和型墓石の原型がこの五輪塔になります。

 

もともとは密教系の石塔であったため、それぞれの石に梵字が彫られているものも多く見られます。その後、宗派を超えた供養塔として、現在まで引き継がれています。

 

本来の仏塔としての意味を超え、そのカタチの美しさを愛でる意味で、この五輪塔の魅力が見なおされつつあります。

 

さまざまな新しい墓石のカタチやデザインが生まれるなか、この基本形のスタイルに惹かれる人が今も一定数いることは、時代の変遷にとらわれず、本質的なものを大切にしたいという想いが根底にあるのかもしれません。

まとめ:墓石のデザインや種類|特徴や文字彫刻の違いについて

ひと昔前は、墓石といえば、限られたものの中から選ぶことしかできませんでした。しかし、今は多種多様なデザインやカタチから、自分たちに合うものを選べる時代になりました。

 

墓石のデザインやカタチは、その時々の流行だけでなく、時代のうねりや変化をも映し出しています。たとえオリジナルデザインの墓石でなくとも、そのカタチが生まれた背景には、大きな時代のストーリーが存在しているのです。

 

今回ご紹介した墓石のデザインの変遷を知ることで、ご自分の墓石を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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