大切なペットを永代供養する方法|納骨までの流れや費用を紹介!


記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦
大切なペットとのお別れに、どうしたらよいか悩む方が多いでしょう。
- 「どのような方法で供養をしてあげたらいいのか?」
- 「遺骨の管理はどのようにしたらいいのか?」
初めての供養で迷っている方にご紹介したいのが「永代供養」です。
家族の一員であるペットをしっかりと供養してあげたい方に、現在、注目されている永代供養をご紹介します。
- ペットの永代供養とは?
- なぜペットの供養に、永代供養が注目されているの?
- 永代供養の流れ1:自宅で安置する
- 永代供養の流れ2:ペット専門の葬儀社へ連絡する
- 永代供養の流れ3:火葬する
- 永代供養の流れ4:納骨する〜納骨方法と費用について
- 永代供養以外のペット供養方法を紹介
- 「大切なペットを永代供養する方法と費用を紹介!」のまとめ
- 番外編:ペットと一緒に終活をはじめてみてはいかがでしょうか?
ペットの永代供養とは?
永代供養とは、家族に代わって寺院や霊園がお墓の管理・供養をしてくれる供養方法です。
少子化や核家族化が進み、子孫がお墓の管理ができない方が増えたため、永代供養の需要も増えています。
ペットの永代供養も人の永代供養と同じで、大切なペットのお墓参りが頻繁にできない飼い主さんの代わりに、ペット霊園や寺院がお墓などを管理してくれるので安心です。
なぜペットの供養に、永代供養が注目されているの?
ペットの供養に、お墓を用意したり、自分と同じお墓に入れたりする選択肢がありますが、特に永代供養が注目されています。
忙しくて頻繁にお墓参りに行けなかったり、もしご自身にもしものことがあったりしても、大切なペットのお墓を寺院や霊園が管理と供養をしてくれるのが理由です。
以前はペットが亡くなると土葬や保健所の焼却場で焼く方法が一般的でした。しかし、ペットを家族同然に飼う方が増え、同時にペットが亡くなった後も家族と同じようにきちんと供養したいと考える方が多くいるため、
- 火葬から納骨まで人と同じように供養する方
- ペットの永代供養を選ぶ方
が増えています。
ペットの死亡に関する届け出
ペットが亡くなった際、届け出や法律での決まりは特にありませんが、狂犬病予防注射を行うときに登録をした自治体や役所に死亡届を出しましょう。
ペットに関する届け出は、犬が亡くなってしまった場合必ず必要で、理由は「狂犬病の予防注射」を止めるためです。
死亡届は、狂犬病の予防注射を登録した自治体や役所に30日以内に手続きする必要があります。もし届け出をしない場合は、注射のお知らせが郵送され続けます。
火葬や納骨には期限がありませんので、飼い主さんの気持ちが落ち着いてからで大丈夫ですよ。
永代供養の流れ1:自宅で安置する
ペットが亡くなって葬儀までの間は、自宅で安置します。
亡くなってから行うことは、
- 体を拭く
- 保冷剤やドライアイスなどで保冷
- 棺や代わりになる段ボールの用意
- 花の用意
- 火葬場へ連れて行く
などです。
大切なペットが病院で亡くなった場合、病院によっては事前準備をしてくれるところがあります。しかし自宅で亡くなった場合、さまざまな準備を飼い主さんが行わなければなりません。
亡くなると数時間で死後硬直が始まるので、その前に眠っているように体を整えたり、体をきれいに拭いたりしてあげましょう。
もし突然のことで困惑し、「どのように準備をしたらいいのか?」「火葬場は、どこにいけばいいのか?」と思ったときは、
かかりつけだった動物病院が火葬場の紹介などしてくれる場合があるので、相談をしてみてくださいね。
永代供養の流れ2:ペット専門の葬儀社へ連絡
ペット専門の火葬場や葬儀社はインターネットで検索すれば、簡単に見つけることができます。以下のサイトではペット専門の葬儀社についてまとめているので、お近くの葬儀社探しに利用してみてください。
永代供養の流れ3:火葬する
ほとんどのペット火葬場は、事前予約制です。
火葬費用は体重が関係するので、予約の際に最近測った体重がわかると費用の目安になります。
また、予約の電話のとき一緒に棺に入れる副葬品(おもちゃや布団など、一緒に埋葬される品)に入れてよいものを確認しましょう。
ペット火葬には、
- 合同火葬
- 個別火葬
2種類があり費用も違いますので、以下で合同火葬と個別火葬について詳しく解説していきます。
精神的にも費用面でも、無理のない方法を選んでみてくださいね。
ペットの合同火葬
ペットの合同火葬は、他のペットも一緒に火葬を行う方法です。
火葬は業者に一任して、他のペットと一緒の火葬のため、遺骨は返ってきません。
費用は1万~で、合同墓地に合祀されます。
個別火葬
個別火葬は、火葬を単独で行う方法です。
個別火葬は
- 一任火葬
- 立会火葬
の2種類あるので、それぞれ解説します。
一任火葬と立会火葬は、費用も違いますので、予約時に確認がしましょう
一任火葬
一任火葬は、火葬・お骨広い・納骨などを火葬業者へ一任する火葬方法です。
一任火葬は下記のような方向けです。
- 個別火葬をお願いしたい方
- 個別で納骨したい方
- ペットとの別れが辛く、骨を拾うことができない方
- 飼い主の方が高齢や病気で、家族が火葬を代理で依頼する方
立会火葬
立会火葬は、火葬場へ飼い主さんが立ち会い、人と同じように火葬場でお経を読んでもらう火葬方法です。
火葬後は飼い主の方が骨を拾い、すぐに納骨しても、遺骨を持ち帰って自宅で供養することも可能です。
立会火葬は下記のような方向けです。
- 個別葬儀・個別火葬をお願いしたい方
- 家族の一員として、最後まで見送りたい方
- 僧侶にお経を読んで欲しい方
費用は、1万円5千円~となります。
永代供養の流れ4:納骨する〜納骨方法と費用について
火葬後は、納骨などの供養になります。
ペット永代供養の納骨方法として
- 単独墓
- 合祀墓
- 納骨堂
の3種類あります。
合祀墓は、1度納骨してしまうと改葬ができません。どの永代供養が飼い主さんにとって、無理がないのか考えてみましょう。
単独墓で納骨し、永代供養をした場合の費用は?
単独墓とは、墓地や霊園などでペットごとに墓石を建て、一定の期間単独で供養ができる供養方法です。
個別安置型と呼ばれることもあります。
- 一定期間が過ぎると、合祀されること。
- 費用が高いこと
が特徴です。
一定期間が過ぎると合祀されていましたが、最近では、ペットと一緒に入れる単独墓が増えてきており、飼い主さんの終活でペットと一緒に入れるお墓を購入し、先にペットが入る準備ができると注目されています。
費用は、10万~となり、年間費が別途必要になります。
霊園や寺院によっては墓石が必要になるので、問い合わせてみましょう。
ほかのペットと一緒に入る合祀墓の費用は?
合祀墓とは、他のペットたちと一緒に埋葬する方法で、「共同墓」や「合同墓地」など施設によって呼び方がさまざまです。
合祀墓の形として、
- 記念碑などの中で他のペットと一緒に埋葬
- 自然葬としてシンプルの木など植物に散骨
などがあります。
合同で供養するので、後から供養方法を変えたり改葬したりはできません。
費用は、5千円~となります。
永代供養してもらえる納骨堂の費用は?
納骨堂とは遺骨を安置できる施設のこと。
納骨堂は、室内や屋外とペット霊園によってタイプが変わります。
- 室内の場合、天候を気にせずお参りができ、お供え物もペットの好きだった食べ物をそえられる
- 屋外の場合は、霊園の時間など気にせずお参りができる
また、納骨堂では、共同供養壇と個別供養壇の2種類ありますのでそれぞれ解説します。
費用は、5千円~となり、別途年間費が必要になります。
共同供養壇
共同供養壇は、他のペットと一緒に供養する方法です。
「たくさんのお友達と一緒に」との想いから選ばれる飼い主さんが多く、お供物がたくさん並ぶので、共同供養壇が華やかでにぎやかになります。
個別供養壇
個別供養壇では、1つの区画を1家族や1匹で供養する方法です。
大切なペットの好きだったもので埋め尽くしたり、写真を飾ったり、洋服をかざったり、飼い主さんの好みで供養壇ができます。
また最近では、ペットと一緒に入れる納骨堂もあります。
永代供養以外のペット供養方法をご紹介
ペットの供養方法は、永代供養の他にもいくつかあります。
ここでは、他の供養方法について紹介します。
手元供養
ペットの供養は、手元供養と呼ばれる供養方法があります。手元供養とは、自宅などで遺骨を保管し、手元で供養することです。
ここでは、手元供養について紹介します。
お仏壇や祭壇
火葬後に、自宅で仏壇や祭壇で保管する方法です。
仏具の専門店では、ペット用の仏壇や祭壇を取り扱う店が増えています。
アクセサリーやチャーム
アクセサリーやチャームに、遺骨の一部を入れる方法で、大事なペットと肌身離さず一緒にいられます。
アクサリーやチャームに入るようの加工は、ペット霊園や火葬場で相談ができます。
自宅の庭に埋葬する
庭がある場合、庭にペットの遺骨を埋葬する方法があります。
自宅に埋葬すれば、大事なペットを近くに感じられますよね。マンションや賃貸住宅にお住まいの場合、植木鉢に埋葬する方法もあります。
一方、土地が借地の場合はトラブルになる可能性があるので避けたほうがよいでしょう。
散骨する
散骨は、遺骨を海や山などの自然に還す方法です。
人の散骨と同じ散骨方法ですが、ペットの散骨には特別な許可は必要ありません。ペットの遺骨だとわからないような配慮など、周囲の環境やマナーを守り、節度を持っておこないましょう。
ペットの火葬業者の中には、散骨も請け負ってくれる場合があるので、散骨希望なら同時に依頼できます。他のペットと一緒の散骨になることもあるので、事前に確認しましょう。
「大切なペットを永代供養する方法と費用を紹介!」のまとめ
大切な家族であるペットとのお別れは辛いものです。
どうやってお別れするか、どんな供養をしてあげればいいのかわからず悩んでしまうかもしれません。
そんなペットのお別れ方法として、永代供養について紹介しました。飼い主さんの気持ちがこもっていることが、ペットにとって1番の供養になります。
悔いのないよう、見送ってあげてくださいね。
番外編:ペットと一緒に終活をはじめてみてはいかがでしょうか?
ペットの終活は、限りある命を意識し、ペットと人が今という時間をより有意義に幸せに過ごすために欠かせないものです。
それは自分のためでもあり、ペットのためでもあります。
いつか必ずくるお別れの日に、後悔を残さないためにも、ペットと飼い主、どちらが先に旅立っても対応できるように、しっかりと準備してはいかがでしょうか?

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竹内
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