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需要が高まる「重度訪問介護従業者」とは?資格の取り方からメリット・デメリットを解説

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少子高齢化が進む中、「介護」のニーズは日に日に高まっています。

 

一口に「介護」といっても、仕事内容はさまざま。訪問介護なのか施設介護なのか、一時的な利用なのか等の条件、またサービスを受ける人の状況によって介護の内容やサービスも異なります。

 

その中の1つに重度訪問介護従業者という職があります。重度訪問介護従業者は、心身に重度の障がいを抱え、日常的に訪問介護が必要な方に専門的なサポートを行う仕事です。

 

残念なことに、福祉や介護の現場で欠かせない役割を果たしていながらも、あまり認知されていない職種でもあります。そこで今回は、重い障がいを抱える方々を支える重度訪問介護従業者に焦点をあててご紹介します。

重度訪問介護とは?

重度訪問介護者とは、重い障がいを持った方の介護を手助けする、重度訪問介護を行います。

 

重度訪問介護とは、障害者自立支援法に基づく事業の中の1つ。肢体不自由や知的障がい・精神障がいがあり、日常生活全般に介護を必要としている方の住まいを訪れ、日常生活に必要な介護サービスを提供することです。

 

介護といえば、65歳以上の高齢者へのサービスをイメージされる方も多いかもしれません。重度訪問介護は高齢者に限らず、心身に重度の障がいをお持ちの方が対象です。

 

介護のプロである介護福祉士の中でも、より重い障がいを持つ方に専門的な支援ができる希少な存在が重度訪問介護従業者であるといえるでしょう。

重度訪問介護を受けられる対象者の条件

重度訪問介護の対象となる際には、一定の条件があります。厚生労働省(厚労省)が定めているのは「重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する者であって、常時介護を要する障害者」というものです。具体的には、障害支援区分4以上であり、かつ以下のどちらかに該当する方となっています。

 

ちなみに 障害支援区分とは「 障害の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合を総合的に示すもの」であり、数字が大きいほどより支援が必要だと認められている状態となります。市町村に申請後、認定されるものです。

1. 二肢以上に麻痺等がある者であって、障害支援区分の認定調査項目のうち「歩行」、「移乗」、「排尿」、「排便」のいずれもが「支援が不要」以外に認定されている者

2.障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者

引用元:厚生労働省

筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病などの難病に罹患している方、脳性麻痺、脊髄損傷、重度心身障害、強度行動障害などを持っている方が該当し、利用しているケースが多くなっています。

重度訪問介護の仕事内容

重度訪問介護の仕事内容は以下の通りです。

入浴、排せつ及び食事等の介護 トイレまでの移動介助(おむつ交換)
着替え、洗面や歯磨きのサポート
調理、洗濯及び掃除等の家事 食事の準備や片付け等
その他生活全般にわたる援助 必要なものの買い物代行
体位変換(睡眠時等)
外出時における移動中の介護 外出の際に付き添い

厚労省は、「日常生活に生じる様々な介護の事態に対応するための見守り等の支援を含む」というただし書きをつけていますから、利用者の近くで見守り、必要に応じてサポートすることも含まれています。

 

また平成30年度より、入院中の病院等におけるコミュニケーション支援等が追加されています。つまり入院中、医療従事者との意思疎通を図る手助けも、重度訪問介護者が担う役割の1つなのです。

重度訪問介護従業者になるには養成研修が必要

居宅介護に従事可能な介護福祉士などの有資格者であれば重度訪問介護を行う事業所(ホームヘルプサービス事業所や介護福祉施設など)に勤務して、重度訪問介護に携わることは可能です。しかし資格がなければ、都道府県知事の指定する重度訪問介護従業者養成研修を修了しなくてはなりません。

 

研修は基本的に基礎課程と追加課程で構成されていますが、各自治体によって内容や受験要件に幅があります。基礎課程と追加課程にさらに医療的ケアが必要な方への喀痰吸引等研修(第3号研修の基本研修)医療的ケアなどの内容で統合課程を設ける自治体も。

 

一般的には、基礎課程の修了で障害程度区分5以下利用者、追加課程でさらに重度な障害程度への訪問介護業務を行えるような技術や知識の習得を想定しています。以下に東京都福祉保健局のケースを例示しますが、受験を希望する際には、自治体に確認を行いましょう。

◆基礎課程

重度訪問介護業務に関する基本的な知識やスキルを取得する内容
(東京都の場合、講義3時間、実習7時間の計10時間)

【例】重度の肢体不自由者の地域生活等に関する講義
基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーションの技術に関する実習
外出時の介護技術に関する実習
など

◆追加過程

特に重度の障害者に対する支援の方法及び緊急時の対応等などのより専門的な知識やスキルを取得する内容
(東京都の場合、講義3時間、実習7時間の計10時間)

【例】医療的ケアを必要とする重度訪問介護利用者の障害及び支援に関する講義
重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での実習

参考資料:東京都障害者居宅介護従業者基礎研修等事業の申請書一式

取得費用と期間

取得費用は約15,000~20,000円(基礎課程、追加課程)、統合課程を加えても30,000円と比較的リーズナブルなのが特徴です(自治体による)。

 

またこちらも自治体によって異なりますが、おおむね短期間で取得できる(約3日程度)のも魅力の1つです。

重度訪問介護従業者の活躍の場、勤務先は?

重度訪問介護従業者は介護福祉士などと同様に、ホームヘルパー(訪問介護員)として次のような勤務先で働くことができます。

働き方は事業所に直接雇用される正社員・パート、ヘルパーとして登録する登録ヘルパー、派遣会社に登録して仕事の紹介を受ける派遣ヘルパーなどがあります。

 

2005年、厚労省は介護の携わる資格について介護福祉士に1本化するスタンスを打ち出しています。しかし、重い障害をお持ちの方には、それぞれのニーズに合わせた、きめ細やかで手厚いサービスや介護を提供していかなければなりません。

 

一般的な介護の知識に加え、さらに専門的なスキル・知識を持つ重度訪問介護従業者の資格は今後も需要が大きくなっていくと考えられます。

重度訪問介護従業者として働くメリットと注意点

重度訪問介護従業者の立場になると得られるメリットは多数あります。一方で注意すべき点もあります。順に見ていきましょう。

メリット

もともと介護職に従事していた方であれば、仕事の幅を広げることができます

 

重度訪問介護従業者養成研修の喀痰吸引等の研修を受講、さらに看護師等の指導の下で実地研修を行えば、特定の利用者に限り医療行為も行えるからです。

 

重い障がいをお持ちですから、利用者には細心の注意を払わなくてはなりません。より深くコミュニケーションを取り、親身で丁寧に対応する能力、ひいては人間力が身につきます。心が通い、長いお付き合いになれば、より迅速にサービスを提供できるなどスキルアップにもつながっていくでしょう。細かな対応ができる介護者として重宝されます。

デメリット

デメリットというよりは注意点となります。重度な障がいを抱えている方のサポートをするのですから、細やかな対応とタフな精神力が必要とされます。言葉での意思疎通が難しい利用者もいるため、相手の立場に立てる思いやり、臨機応変に判断する力が必要となります。

 

生半可な気持ちでは続けるのが難しく、重度訪問介護従業者としての心構えや矜持が求められます。それをストレスと感じるかどうかがキーになるかもしれませんね。

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まとめ:需要が高まる「重度訪問介護従業者」とは?資格の取り方からメリット・デメリットを解説

厚労省のデータによれば、令和元年度の重度訪問介護の費用額は約924億円で、障害福祉サービス等全体の総費用額の3.4%を占めるまでとなっています。利用者数や事業所数も年々増加しています。重い障がいを持つ利用者にも対応できる、きめ細やかなサービスを提供できる介護のエキスパートが求められているのです。今後も重度訪問介護従業者の活躍の場はどんどん広がっていくことが予想されます。

 

重度訪問介護従業者のサービスを受ける方には、高齢者も少なくありません。利用できる福祉サービスや地域の情報に基づいたアドバイスや提案が必要不可欠です。利用者のみならず、そのご家族からご相談を受ける場合もあります。

 

そのご相談にトータルにお答えできる資格が終活の資格です。高齢者の医療や介護の相談はもとより、年金や保険などのお金のこと、成年後見人や相続などの法的な面から葬儀うあお墓等など、多方面の知識を実務に活かすことができる資格です。介護の資格をお持ちの方であれば、終活ガイド上級(1級)の取得でスキルアップ、キャリアアップにつなげられます。

 

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