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【体験談】認知症とトイレつまりのトラブル|詰まらせる原因と対策を考えてみた

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認知症患者がいらっしゃるお宅では、トイレトラブルが他のご家庭と比べて多い傾向にあります。

 

ただでさえ、介護って大変。血の繋がった親子だからこそ、イライラすることもありますよね。それに加えてトイレが詰まったらもう大変…。毎回業者を呼んでいてはお金もかかるし、毎回イライラしていても精神的にもちません。

 

筆者の祖母は大正生まれ。認知症があります。また、筆者は水道工事業者と契約をしてライターをしている経験から、実体験を交えつつ、認知症患者によるトイレつまりを何とかできないか、考えてみました。

 

今、介護でいっぱいいっぱいなのに、トイレのトラブルもある! しんどい…という方は最後までぜひご覧になってください。頑張りすぎない程度に、頑張りましょうね。

認知症患者によるトイレトラブルが増えています

近年、ニュースなどで「5080問題」という言葉を耳にするようになりました。これは他人事ではなく、どのご家庭でもあり得ること。

 

一般的に徘徊問題、寝たきり介護の問題などが取り上げられることが多いですが、トイレの問題も。
認知症患者の方による、トイレトラブルが増えてきているのです。

 

具体的にどのようなトラブルかと言うと、それはトイレつまり

 

尿取りパッドやおとな用紙オムツを着用されている高齢の方が、トイレ便器に尿取りパッドやオムツを流してしまうことがあるのです。

 

トイレつまりは、一度発生すると意外と大変。筆者の実家でも一度ありました。

…というのは、トイレって自宅に1箇所しかないお宅が多いかと思います。トイレがつまると、そのトイレは使えないのですから、他の家族が困ってしまいます。スーパーやコンビニにトイレを借りにいく、なんてことも…。

 

トイレ修理をしている業者を呼んでも、すぐに来てくれるとは限りません。夜中であれば、営業時間ではないため、朝まで待つこともあり得ます。

認知症患者がトイレに尿取りパッドや紙オムツを詰まらせる理由をじっくり考えてみた

なかなか認知症を患っていらっしゃる方の気持ちがわかりにくいですよね。

 

身内であれば、感情的になってしまい、「どうして毎回、トイレに流してしまうの!? トイレがつまるに決まっているでしょう!」と思うことも。筆者の祖母も認知症患者。祖母の実子である父やおばは、大きな声で「わかるよね? わかるよね?」と何度も繰り返していました。「わからない」自分の母を当初は受け入れられず、きっといつか思い出してくれるだろう、と期待をしていたのです。

 

ただでさえ、辛い介護。忙しいのに、イライラまでしてしまうと、介護する側はより苦しく感じます。

 

認知症患者がなぜトイレに尿取りパッドや紙オムツを流してしまうのか、ちょっと冷静になって考えてみました。

綺麗にしようとしている?

結論から言うと、認知症の方は、「キレイにしようとしている」のではないかと思います。

 

トイレで用を足したら、便器は汚れますよね。このまま退室するわけにはいかないので、洗浄レバーを回します。つまり、「洗浄レバーを回す=綺麗にする」という図式があるのです。

 

認知症患者の方にはこの図式が頭の中に強くあるのではないでしょうか。
ふと、自分でトイレに入った時に、尿取りパッドや紙オムツが汚れていて、綺麗にしなくては、と思い便器に流してしまうのかもしれません。

隠そうとしている?

汚れた尿取りパッドや紙オムツ。
家族に見られたくない、という気持ちが認知症患者にはある可能性も。

家族に手伝ってもらい処理をするのではなく、自分のことだから自分で処理しようという気持ちが働き、結果的にトイレに流してしまう可能性も。

 

認知症患者の気持ちを完全に理解することは難しいですが、筆者が強く言えることは、
家族に迷惑をかけたくて、わざとトイレに尿取りパッドや紙オムツを流しているわけではない、ということ。

 

むしろ、家族に迷惑をかけないように、良かれと思ってトイレに流している可能性もありますので、ご家族を責めずに、適切な対処法をとってくださいね。

なぜ尿取りパッドや紙オムツってトイレに詰まるの?その原因とは

ところで、トイレはなぜつまるのでしょうか。尿取りパッドや紙オムツくらいなら…と思うかもしれません。なぜつまるのか、調べてみました。

トイレ便器内は入り組んでいる

トイレ便器内は入り組んだ構造になっていて、細い箇所があります。そこに尿取りパッドやオムツがつまることが。

 

特に便器の底と床の隙間には、排水管の入り口があり、ここに尿取りパッドやオムツがひっかかるのです。
何でも吸い込んでくれそうな便器ですが、実は繊細。基本的にトイレットペーパーと排泄物のみしか流せません。

吸水ポリマーは膨張する

尿取りパッドや紙オムツには、吸水ポリマーという素材が使用されていることがわかりました。この素材が水を吸収すると、膨張して外に水を漏らさないようにするのです。

 

子どものオムツ替えをしたことがある方なら、お分かりになるかと思います。赤ちゃんのオムツって使用済みだとパンパンになりますよね。これは吸水ポリマーが水を吸ったからなのです。

 

便器にオムツや尿取りパッドを流せば、一瞬で膨張して便器にひっかかります。

家庭でできるトイレつまりの対処法【詰まらせたあとの対応編】

もしも認知症患者のご家族がトイレに尿取りパッドや紙オムツをつまらせてしまったときにできる対処法をまとめました。

ラバーカップを使う

トイレつまりと言ったら、コレ! ラバーカップを使ってみましょう。

 

使うときのコツですが、先端のお椀のなかの空気を逃がしてから作業をすることが重要です。便器の内側にラバーカップのお椀を当てて、空気を逃がしてから、スライドさせながら便器排水口まで移動させます。真空にさせてから作業をしないと、便器内に空気を送り込むことになります。空気を送り込むと、尿取りパッドやオムツがさらに奥まで移動し、状況が悪化します。不安な場合は、ラバーカップは使用せずに業者を呼びましょう。

 

10分ほどラバーカップで作業をしてみて、尿取りパッドやオムツが取り出せなければ諦めて業者を呼んでください。

費用相場 ラバーカップ代500円~1500円
メリット 安く修理ができる、自分で直せる
デメリット 直せない場合がある、悪化させる場合がある

 

業者を呼ぶ

自宅で直せない場合は、プロに依頼しましょう。修理業者を呼んで、尿取りパッドやオムツを取ってもらいます。トイレつまりの修理の相場はケースバイケースですが、だいたい1万円から2万円。

 

奥の方に尿取りパッドや紙オムツがつまっている場合は、便器を床から取り外すこともあるので、修理費用が高くなることもあり得ます。しかし、自分で直すよりもプロに依頼をすれば確実。トイレが自宅に1つしかないお宅であれば、短時間で確実に直したいでしょうから、業者に依頼することをおすすめします。

費用相場 1万円から2万円。状況によってはさらに高額になる場合も。
メリット プロに依頼をするので安心、しっかり直してもらえる
デメリット 自分で直すよりも費用がかかる

 

家庭でできるトイレつまりの対処法【予防編】

頻繁にトイレに尿取りパッドや紙オムツなどを流してしまう認知症患者もいらっしゃるかもしれません。また流してしまった…ということも。

 

ここでは、可能な限りトイレつまりを起こさないための対処法を考えてみましたので、まとめます。

トイレ前のお声がけ

これはみなさんきっとすでに実践なさっているかと思いますので、言うまでもありませんが…。

 

トイレの前に「使用済みのオムツはトイレに流さないでね」とお伝えしましょう。何度もトイレつまりを繰り返している場合、ついついイライラしながら伝えてしまうかもしれません。このイライラが伝わって、ご家族の方にプレッシャーを与えてしまうこともありますので、可能な限り、やさしく伝えましょう。

大きなバケツをトイレに設置する

大きなバケツをトイレに設置しましょう。

 

黄色やオレンジなど、目立つ色がおすすめです。設置場所ですが、便器に座ったときに、手が届く範囲の場所に置いてみてください。トイレにご家族が行く際に、「使用済みのオムツ(尿取りパッド)はバケツに入れてね」とお声がけしてみて、様子をみましょう。

トイレの付き添い

必要に応じて、トイレの付き添いをして、尿取りパッドや紙オムツを便器に流さないように、先に回収してしまいしょう。

 

トイレの前まで付き添って、「オムツ(尿取りパッド)は先に回収してわたしが捨てておくね」と伝えてもよいかもしれません。

離床センサーを設置する

毎回、付き添ったり、お声がけをしたりできたらいいですが、そうもいきません。

 

24時間付きっきりなんて、正直無理…。自分が寝ている間に、認知症のご家族がトイレに行って、つまらせてしまうこともあり得ます。

 

必要に応じて、離床センサーの導入もよいかと思います。
ベッドからご家族が離れたことで、センサーが反応して知らせてくれますので、トイレ介助をすることが可能です。

認知症患者がトイレを詰まらせたときにやってはいけないこと

ご家族の方がトイレを詰まらせたときにやってはいけないことをまとめます。

「前にも注意したけど…」と責める

トイレを何度も繰り返して詰まらせていると、修理代も大変。それだけではなく、トイレが使えなくなりますし、みんな疲れてしまいますよね。

 

トイレがつまったら、「はあ、またか…」とがっかりすることも。ついついイライラして、認知症のご家族に「前にも注意したけれど、トイレにオムツ(尿取りパッド)は流さないでね」と伝えてしまうことがあるかと思います。

 

「前にも注意したけれど」という言葉は、実は禁句。

 

認知症患者は、「前にも言われた気がするけれど、なんだったっけ?」と思うことがあります。何か注意されたことは覚えていても、その内容までは思い出せないことが多くあるのです。

 

そんな状況で、「前にも注意したけれど…」と言われると、ご家族も辛い気持ちに。
みなさんが言いたくなる気持ちもよくわかりますが、可能な限り避けてください。

水を何度も流す

トイレに尿取りパッドや紙オムツが詰まったら、修理をするのも面倒だから奥まで流してしまえ! と思うかもしれません。

 

水をジャージャーと何度も流して、下水まで流し込もうとするかもしれませんが、こちらはNG。

 

便器の先は、トイレ排水管です。排水管はあまり広いパイプではないため、つまる可能性が。トイレ排水管のつまりの修理は高額になる傾向があるので、水で押し流さずに、便器内にあるうちに業者を呼んで修理することをおすすめします。

ワイヤーブラシなどでつつく

便器内に引っかかっている尿取りパッドや紙オムツ。自分でひっかけて取り出せないかなとワイヤーブラシやハンガーなどを使ってかき出したいかと思いますが、こちらもNG。

 

すでにご紹介したとおり、尿取りパッドや紙オムツには吸水ポリマーが使用されていて、パンパンに膨張しています。ワイヤーブラシなどでつついたことで、尿取りパッドや紙オムツの表面が破けると、ドロドロになったポリマーがでてきて散乱します。ワイヤーブラシなどでつついたりはしないようにしてください。

自分で直せるトイレがあった!

トイレを詰まらせないように、付き添いなどの介助をして、もしも詰まったら自分で修理をするか業者を呼ぶ…。ものすごく大変ですよね。金銭的な負担はまだよくても、精神的な負担は耐えられない! という方も多いかと思います。

 

筆者の実家も何度かトイレつまりがあり、毎回対応をしていて疲弊していました。リフォームの際に掃除口がついたトイレをアドバイスしてもらいました。

 

掃除口があるトイレであれば、もしも尿取りパッドや紙オムツがつまった際に、掃除口から詰まったものを取り出すことができます。(掃除口から取り出せない場合もあるようですが)(参照:TOTO)

 

トイレの交換は業者に依頼をすることにはなり、お金はややかかるものの、詰まってから毎回業者を呼ぶ精神的な負担を考えると、ずいぶん楽になるかもしれません。

 

いつトイレがつまるのではないか…とひやひやすることもないので、このようなトイレに交換すると介護する側も楽になりますよ。

気楽に。頼れるところは、プロを頼ろう

血の繋がった親など、大切な身内だと、介護で感情的になることもあろうかと思います。いつまで続くかわからない介護で疲弊する家族は少なくはありません。

自分の親のことだからと責任感を感じない

自分は長女だから…と責任感をもって、しっかりと満足のいく介護をしたい方もいるかもしれませんが、ひとりで抱え込まないようにしましょう。

 

自分の親のことは、子どもがなんでもやる、と思っていると辛く感じます。わたしたちは介護のプロでもありません。自分たちの生活もあります。必要に応じてプロに依頼をすると少し楽になりますよ。

「できた」時代にしがみつかない

残念なことですが、認知症患者は、進行をゆるやかにすることはできても、直すということは今のところ難しいです。

 

かつてできたことでも、少しずつできなくなってしまうことがあります。

 

子どもとしては、親のその姿を見るのが辛いですよね。直視したくない気持ちは十分よくわかります。
数か月前はできたのに…と不安になるかもしれませんが、「できた」時代にしがみつかずに、家族の老いを受け入れていくことが重要です。

 

みなさんも頑張りすぎずに、必要に応じてプロに頼って、今できることを大切にしてください。

まとめ

認知症患者がいらっしゃるご家庭ではトイレつまりが起こりやすい傾向に。

もしも詰まってしまったら、ご家族を責めずに、ラバーカップで修理をする、業者を呼ぶなど対応をしてください。「前にも言ったでしょ」というワードは禁句。感情的になる気持ちもわかりますが、介護する側も辛くなりますので、気楽に、可能な限り感情的にならずにしましょう。

 

水をジャージャー流すことや、ワイヤーブラシを使うと、状況を悪化させることがありますので、ご注意ください。

 

自分の親だからと介護を頑張りたい気持ちは筆者もよくわかりますが、みなさんにはみなさんの人生もあります。少しでも楽になるように、頼れるところはプロに依頼するのも選択肢の1つですよ。

この記事を書いた人

ちゅんみ

バレエとランニングを愛するライター。美味しいごはん屋さんの取材が大好き(おいしいものを食べるのが好きなだけ)

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