お気軽にお電話ください(年中無休:10時~17時)

「秘密証書遺言」とは何?言葉の意味や作り方、手続き方法について解説

 

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

記事監修者:一般社団法人終活協議会代表理事:竹内義彦

この記事を書いている人 - WRITER -

秘密証書遺言

(読み方:ひみつしょうしょいごん)

  • 遺言書の3つの種類
  • 秘密証書遺言とは
  • 秘密証書遺言の作り方
  • 秘密証書遺言の手続き方法

 

について解説します。

 

遺言書の3つの種類

「秘密証書遺言」とは、3種類ある普通方式遺言のうちの1つです。普通方式遺言には秘密証書遺言のほかに、「公正証書遺言」と、「自筆証書遺言」の2つがあります。

 

「遺言」は、一般的には「ゆいごん」と読まれることが多いですが、法律用語としては「いごん」と読むのが正式です。また、「いげん」と呼ばれることもあります。遺言は法律的には、故人の最後の意思表示と定義されています。

 

普通方式遺言は、ゆっくり時間をかけて落ち着いた状態で作成する遺言書のことです。故人の財産分与や、残された家族などに対する思いが書かれています。

 

遺言の目的は、故人が築いた財産の処分方法を故人の意思で決めることです。それと同時に、相続人同士の争いを防ぐことでもあるため、遺言書は故人と相続人の両方に意味のあるものであると言えるでしょう。

 

「秘密証書遺言」と「公正証書遺言」の違いは、秘密証書遺言が自分で作成し、自分で保管するのに対し、公正証書遺言は公証人に遺言書の作成を依頼し、保管も公証役場で行われることです。費用の面でも、秘密証書遺言は2021年2月現在11,000円ですが、公正証書遺言の費用は、遺産総額に応じて、数万から数十万円以上になります。(詳細はこちら

 

「秘密証書遺言」と「自筆証書遺言」の違いは、秘密証書遺言がパソコンや代筆が可能なのに対し、自筆証書遺言では、財産目録以外はすべて自筆する必要があることです。このほか、自筆証書遺言が有効とされるためには、細かいルールが設定されており、ルールを守っていない遺言書は無効とされることがあります。

 

また秘密証書遺言は「普通方式遺言」の1種ですが、これに対して「特別方式遺言」と呼ばれる遺言書が存在します。特別方式遺書は病気やけが、または飛行機や船などの事故により生命の危機がせまっている中で作成する遺言書です。

秘密証書遺言とは

秘密証書遺言とは、その名前のとおり内容を誰にも知られず秘密にできる遺言をいいます。パソコンでの作成が認められていて、代筆も可能です。

秘密証書遺言の大きな特徴は、遺言書を作成したあとに公証人役場に出向き公証人と証人2人に立ち会いを受け、遺言の存在を証明してもらうことです。これにより、その遺言書が作成者本人によって作られたことが証明されます。公証人役場で証明を受けるための手数料は11,000円です。(2021年2月現在)

 

秘密証書遺言は、公証人役場で公証人と証人の立ち合いのもと有効になりますが、作成自体は自分で行い、保管も自宅となります。自宅で保管すると紛失したり改ざんされる、または破棄される可能性があるなどの理由で、弁護士などの専門家に保管を依頼する方もいらっしゃいます。

遺言書の保管にはまた、金融機関の貸金庫が利用される場合もあります。

ただし契約者が亡くなると貸金庫は凍結され、貸金庫を開けて遺言書を取り出すためには相続人全員の同意と書類の提出が必要とされるため、注意が必要です。

秘密証書遺言は普通方式遺言の1つですが、年間の利用は100件程度と、「公正証書遺言」や、「自筆証書遺言」に比べると利用者は多くありません。

秘密証書遺言の作り方

秘密証書遺言は、用紙やフォーマット、ペンなどに決まったルールはありません。パソコンでの作成も可能ですし、代筆も許されています。ただし、代筆の場合は代筆者の氏名と住所を、公証役場で公証人に伝えてください。

 

遺言書には、自分と配偶者、子ども、存命であれば両親や祖父母の氏名、生年月日を書きます。遺言書を無効にしないためには正しい表現方法で記入する必要があり、法定相続人に対する相続は「相続させる」、法定相続人以外の人に対しては「遺贈する」と表記します。

 

次にすべての財産を正しく記述します。例えば財産については、預貯金であれば、「銀行名・支店名・口座の種類・口座番号」を一つずつ明記してください。

不動産であれば、登記簿に記載されているとおりに間違いなく書き写さないと、遺言書が無効になる可能性があります。

このほか、株式などを持っていれば、「社名・銘柄・株数・単価」、生命保険や損害保険に入っていれば、「保険会社・保険の種類・証書番号・被保険者・受取人・受取金額」、そのほかに車や骨董品など、財産価値のあるものを一覧にしますが、これらの金額を記載する必要はありません。借入金などがある場合は、負債を担当させる人を指定します。

 

相続内容が平等でない場合などには、「付言事項」と呼ばれるメッセージで、遺産配分の理由や家族への言葉を入れてもいいのではないでしょうか。

 

また遺書の内容を確実に実行してもらうために、遺言書内で遺言の内容を実行する担当者として、遺言執行者を指定することができます。遺言執行者がいれば、相続人は勝手に遺産に手をつけることができませんし、弁護士などの専門家を指定しておくとトラブルを避けることもできるでしょう。

 

秘密証書遺言の本文ができあがったら、遺言者が自分で署名し、押印します。遺言書自体はパソコンでの作成も問題ありませんが、署名と押印だけは本人でする必要があるので、注意してください。押印は実印でなくても問題ありません。

秘密証書遺言の手続き方法

秘密証書遺言を作り終えたら、手続きに入ります。秘密証書遺言の手続きは、次の3ステップです。

1.公証役場を探す

2.証人2人を探す

3.日程調整をして、公証役場で証明を受ける

具体的に解説しましょう。

1.公証役場を探す

日本全国に約300の公証役場がありますので、その中から、依頼したい公証役場を探します。公証役場の一覧は、こちらで確認できます。

2.証人2人を探す

秘密証書遺言には、公証人のほかに2人の証人が必要です。

証人は誰に依頼してもよいわけではなく、次の条件にあてはまらない人を指名します。

  • 未成年
  • 相続人とその配偶者や、直系の血族
  • 公証人の配偶者と、4親等以内の親族
  • 公証人役場の従業員
  • 遺言書を読めない人や内容が理解できない人

 

知人などで証人にふさわしい人が見つからない場合には、有料ですが公証役場に依頼して探してもらうことができます。

3.日程調整をして、公証役場で証明を受ける

公証役場と証人2人が見つかったら、関係者全員で日程を調整して公証役場に出向き、秘密証書遺言の証明をしてもらいます。

 

この時、次のものを持参してください。

  • 遺言書
  • 遺言書に押印したのと同じ印鑑
  • 遺言書を入れる封筒
  • 手数料

 

証人には、身分証明書と印鑑を持参してもらいます。

まとめ

3種類ある普通方式遺言のうちの1つにあたる「秘密証書遺言」について解説しました。

 

秘密証書遺言は、パソコンでの作成が可能で、公証役場で本人が作った遺言書であることを証明してもらえる点がメリットです。ただし自宅での保管となるため、紛失や改ざん、破棄される可能性がないわけではありません。

 

また、内容について専門家のチェックが入るわけではないため、正しい表記をすること、財産のすべてを正確にリストアップする点に注意が必要です。

相続やお金のことについてさらに詳しく知りたい方は →相続関連記事一覧 

「終活の相談窓口」では終活に関する様々なサポートを行なっております。

竹内

  • エンディングノートの書き方サポート
  • 終活に関するご相談(無料)
  • おひとりさまの終活サポート

終活に関するご相談は以下からお願いいたします。

無料で受けられる「終活ガイド初級」で、終活の基礎知識を学びませんか?

エンディングノートの細かな部分をしっかり理解し、”『エンディングノート』を通じて豊かな人生のお手伝いをする”やり甲斐、使命感を感じられる仕事『エンディングノート認定講師講座』については以下をご覧ください。

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© 終活の相談窓口 , 2021 All Rights Reserved.